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ACT4 同棲
#3 アリア①
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「それにしても、何にもないなあ」
腰に手を当て、小首をかしげるようにして、アリアは部屋の中を見回した。
10畳ほどの、比較的広めの洋間である。
家具と言えば、左手の壁際にセミダブルのベッドがひとつ。
あとは肘掛けのついた椅子が一脚あるきりだ。
ベッドには一応シーツがかかっていて、掛け布団も用意されているが、所々変色していて、いつから使われていないのか、想像するだけでもぞっとする。
今夜はこれでがまんするにしても、明日になったら早急に手を打つ必要がありそうだ。
「こりゃ、相当気合い入れて模様替えしないとね」
お金なら、ハルが出してくれそうだから、この際アリアは心配しなくてもいいだろう。
なんせ3億円もあるのだから、なんなら新しい家を丸ごとひとつ買ってもおつりがくるほどだ。
「まずは、壁紙とカーペットとお布団とシーツを替えて、それからぬいぐるみをいーっぱい飾らなきゃ」
色々想像していると、楽しくなってきた。
「あ、それから、お洋服もいるよね。もちろん、下着も」
押し入れの中にひとつだけ残っていたハンガーに、例の学生服がかかっている。
アリアの代わりに犠牲になってくれた、誰とも知らない男子高校生の形見である。
やむにやまれぬ事情から着ることになったものの、アリアはすっかりこの学ランが気に入っていた。
ゆったりとしていてあたたかいし、何よりもかわいい。
でも、これだけじゃね。
暮れかけた空を背景にして、窓ガラスに室内の様子が映っている。
それを鏡代わりにして、自分の姿を点検してみた。
上半身には、躰を締めつけるような黒い胴着。
レースがたくさんついている、昔のお姫様が着ていたようなやつだ。
その胸元から覗く純白のブラウスにも、ひだ飾りが幾重にもついている。
ボトムはマイクロミニ丈の黒いプリーツスカートで、ケーキみたいに白いレースで段々に縁どられている。
脚には白いストッキングをガーターベルトで吊り、下着はブラもパンティもピンクで統一。
どちらもやはりレースがついていて、それだけでも十分すぎるほど可愛らしい。
すごく気に入っているこの格好だが、何よりもうれしいのは、その胸のふくらみ具合だった。
リコとまではいかないにしろ、ハルよりは確実に大きい。
そう考えると、アリアはほくほくしてしまう。
何のとりえもないように見える自分に、ひとつだけでもハルに勝る部分があるというのは救いだった。
今のところ、アリアの気がかりは、学校のことでも己の記憶喪失でもなく、リコの気持ちなのだ。
リコさま。
あなたは、アリアのこと、どう思ってるの…?
腰に手を当て、小首をかしげるようにして、アリアは部屋の中を見回した。
10畳ほどの、比較的広めの洋間である。
家具と言えば、左手の壁際にセミダブルのベッドがひとつ。
あとは肘掛けのついた椅子が一脚あるきりだ。
ベッドには一応シーツがかかっていて、掛け布団も用意されているが、所々変色していて、いつから使われていないのか、想像するだけでもぞっとする。
今夜はこれでがまんするにしても、明日になったら早急に手を打つ必要がありそうだ。
「こりゃ、相当気合い入れて模様替えしないとね」
お金なら、ハルが出してくれそうだから、この際アリアは心配しなくてもいいだろう。
なんせ3億円もあるのだから、なんなら新しい家を丸ごとひとつ買ってもおつりがくるほどだ。
「まずは、壁紙とカーペットとお布団とシーツを替えて、それからぬいぐるみをいーっぱい飾らなきゃ」
色々想像していると、楽しくなってきた。
「あ、それから、お洋服もいるよね。もちろん、下着も」
押し入れの中にひとつだけ残っていたハンガーに、例の学生服がかかっている。
アリアの代わりに犠牲になってくれた、誰とも知らない男子高校生の形見である。
やむにやまれぬ事情から着ることになったものの、アリアはすっかりこの学ランが気に入っていた。
ゆったりとしていてあたたかいし、何よりもかわいい。
でも、これだけじゃね。
暮れかけた空を背景にして、窓ガラスに室内の様子が映っている。
それを鏡代わりにして、自分の姿を点検してみた。
上半身には、躰を締めつけるような黒い胴着。
レースがたくさんついている、昔のお姫様が着ていたようなやつだ。
その胸元から覗く純白のブラウスにも、ひだ飾りが幾重にもついている。
ボトムはマイクロミニ丈の黒いプリーツスカートで、ケーキみたいに白いレースで段々に縁どられている。
脚には白いストッキングをガーターベルトで吊り、下着はブラもパンティもピンクで統一。
どちらもやはりレースがついていて、それだけでも十分すぎるほど可愛らしい。
すごく気に入っているこの格好だが、何よりもうれしいのは、その胸のふくらみ具合だった。
リコとまではいかないにしろ、ハルよりは確実に大きい。
そう考えると、アリアはほくほくしてしまう。
何のとりえもないように見える自分に、ひとつだけでもハルに勝る部分があるというのは救いだった。
今のところ、アリアの気がかりは、学校のことでも己の記憶喪失でもなく、リコの気持ちなのだ。
リコさま。
あなたは、アリアのこと、どう思ってるの…?
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