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ACT5 ヴァルプルギスの夜
#6 アリア③
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今、新たな世界の扉の前に立ち、間欠泉のようにつき上げてくる快感に、少女アリアは疼くような期待におののいている。
その目が食い入るように凝視するのは、ベッドの上であられもなく叫び、身をよじるリコの姿である。
アリアには、リコが、地上に降り、悪魔につかまって凌辱される女神に見えた。
そのリコを情け容赦なく蹂躙し続けているハルは、さながら赤い悪魔の女王である。
「どうだ? リコ。わたしのことが、好きか?」
片手でリコの恥丘の間をこすりつつ、空いたほうの手を背後から伸ばして垂れ下がったリコの乳房を揉みしだきながら、低く押し殺した声で、ハルが言った。
「好きだと言ってみろ。愛している、と」
「ああ。ハルぅ…」
リコが首をひねって、肩越しにハルを見る。
濡れたようなその瞳は、飼い主に依存し切った子犬のようだ。
ハルの言葉に、アリアの手の動きが停まった。
だめ!
心の中で叫んでいた。
ハルったら、何を言わせようとしているの?
ダメ。
そんなのだめだよ。
だって、リコさまは、アリアのものなんだもの!
立ち上がろうとした時である。
「言えないのか」
怒ったようにつぶやくと、ハルがいきなりばっとコートを脱ぎ捨てた。
スレンダーな裸身が、非常灯の照明の下でぬめるように光った。
え?
アリアが中腰で固まったのは、ほかでもない。
ハルの裸身は、変だった。
ハルは、間違いなく女である。
胸だって、さして大きくはないが、それなりに形よく膨らんでいる。
なのに。
なぜか、あるはずのないものが、野球のバットのように、その股間からそびえ立っているのだ。
アリアの目は、今や驚愕のあまり、限界まで見開かれてしまっている。
何…あれ。
まさか。
おちんちん…?
でも、なんて長いんだろう。
それに、あの太さといったら…。
「どやら、これで貫かれないと、わからないらしいな」
ハルがリコの髪をつかみ、無理やり顔を自分のほうへと捻じ曲げる。
「どっちがいい? 上の口か、それとも最初っから下の口にするか」
「そ、そんな…大きなもの…」
リコの視線は、もうその黒光りする棒状の凶器に釘付けだ。
いけないっ!
金縛りに遭ったように、アリアは固まってしまっている。
ハルは、両性具有なんだ。
そんな難しい言葉が、ぽっかりと脳裏に浮かび上がった。
女でもあり、男でもある…。
それが、両性具有。
すなわち、アンドロギュノス。
ハルが時折見せるワイルドなしぐさや言葉の秘密は、これだったのだ。
ああ、でも。
アリアは苦悶の表情をその愛くるしい顔に浮かべ、いたいけな子ウサギのように身もだえした。
このままじゃ、このままじゃ、リコさまが…。
ああん。
ハルに、犯されちゃう!
アリアはその巨大肉棒を、じっと唇を噛み、睨みつけた。
その、あまりにも罪つくりなシルエットを。
棒状の罪ともいうべき、肉でできた凶器を。
それに、と思う。
あんなぶっとくて長いもの、突っ込まれたら…。
もう、間違いなく。
リコさま、壊れちゃうよぉ!
その目が食い入るように凝視するのは、ベッドの上であられもなく叫び、身をよじるリコの姿である。
アリアには、リコが、地上に降り、悪魔につかまって凌辱される女神に見えた。
そのリコを情け容赦なく蹂躙し続けているハルは、さながら赤い悪魔の女王である。
「どうだ? リコ。わたしのことが、好きか?」
片手でリコの恥丘の間をこすりつつ、空いたほうの手を背後から伸ばして垂れ下がったリコの乳房を揉みしだきながら、低く押し殺した声で、ハルが言った。
「好きだと言ってみろ。愛している、と」
「ああ。ハルぅ…」
リコが首をひねって、肩越しにハルを見る。
濡れたようなその瞳は、飼い主に依存し切った子犬のようだ。
ハルの言葉に、アリアの手の動きが停まった。
だめ!
心の中で叫んでいた。
ハルったら、何を言わせようとしているの?
ダメ。
そんなのだめだよ。
だって、リコさまは、アリアのものなんだもの!
立ち上がろうとした時である。
「言えないのか」
怒ったようにつぶやくと、ハルがいきなりばっとコートを脱ぎ捨てた。
スレンダーな裸身が、非常灯の照明の下でぬめるように光った。
え?
アリアが中腰で固まったのは、ほかでもない。
ハルの裸身は、変だった。
ハルは、間違いなく女である。
胸だって、さして大きくはないが、それなりに形よく膨らんでいる。
なのに。
なぜか、あるはずのないものが、野球のバットのように、その股間からそびえ立っているのだ。
アリアの目は、今や驚愕のあまり、限界まで見開かれてしまっている。
何…あれ。
まさか。
おちんちん…?
でも、なんて長いんだろう。
それに、あの太さといったら…。
「どやら、これで貫かれないと、わからないらしいな」
ハルがリコの髪をつかみ、無理やり顔を自分のほうへと捻じ曲げる。
「どっちがいい? 上の口か、それとも最初っから下の口にするか」
「そ、そんな…大きなもの…」
リコの視線は、もうその黒光りする棒状の凶器に釘付けだ。
いけないっ!
金縛りに遭ったように、アリアは固まってしまっている。
ハルは、両性具有なんだ。
そんな難しい言葉が、ぽっかりと脳裏に浮かび上がった。
女でもあり、男でもある…。
それが、両性具有。
すなわち、アンドロギュノス。
ハルが時折見せるワイルドなしぐさや言葉の秘密は、これだったのだ。
ああ、でも。
アリアは苦悶の表情をその愛くるしい顔に浮かべ、いたいけな子ウサギのように身もだえした。
このままじゃ、このままじゃ、リコさまが…。
ああん。
ハルに、犯されちゃう!
アリアはその巨大肉棒を、じっと唇を噛み、睨みつけた。
その、あまりにも罪つくりなシルエットを。
棒状の罪ともいうべき、肉でできた凶器を。
それに、と思う。
あんなぶっとくて長いもの、突っ込まれたら…。
もう、間違いなく。
リコさま、壊れちゃうよぉ!
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