165 / 295
第9部 ヒバナ、アンブロークンボディ!
#1 胡蝶
しおりを挟む
「つまりさ」
フライドポテトを尖った前歯で齧りながら、糸魚川貢(いといがわみつぐ)がいった。
イオンモールのフードコート。
木々の葉を通して降り注ぐ秋の日差しが、テーブルにまばゆいばかりの幾何学模様を描いている。
「宇宙がどうやってできたか、という問題に対する答えとして、これまで、『ビッグバン理論』とか『プラズマ宇宙論』とか『平衡宇宙論』とか、色々あったわけなんだけど」
「わたし、数学、苦手なんです。生まれつき」
興味なさそうに話を聞いていた岬ヒバナが、あくび混じりに口をはさむ。
「数学っていうより、理科なんだけどね」
貢が辛抱強くいう。
2人は同い年の19歳。
ただし、貢は大学2年生、ヒバナは社会人と、ステータスはかなり異なっている。
喫茶『アイララ』の駆け出し副店長であるヒバナにとって、学生の貢の話はホラ話か夢語りくらいにしか聞こえない。
もともと、自分の身に直接関係する事象についての話題でないと、神経が反応しないのだ。
「で、何が本当の答えかっていうとさ、それが村山先輩がいってた『人間原理』だったってわけ」
村山とは、ヒバナと貢が所属している市立大学のサークル、『超常現象研究会』の部長である。
「観測者がどうたらこうたらって、あれ?」
「そうそう」
我が意を得たりとばかりに貢がうなずく。
「じゃ、『シュレーディンガーの猫』の話、知ってるかな?」
「『フランダースの犬」なら見ましたよ。アニメで。でも、猫なんですよねえ。猫の話って、何かあったかなあ」
無駄に考え込むヒバナ。
「『我輩は猫である』とか?」
「あ、そうそれ。松尾芭蕉」
「じゃなくて、夏目漱石ね。ま、いいや。とにかく、『人間原理宇宙論』ってのは、ヒバナにもわかるようにすごく単純化して説明すると」
「ちょっと糸魚川さん」
ヒバナが睨んだ。
「糸魚川さんって、なんかわたしのこと、すっごく馬鹿にしてません?」
「え? な、なんで? なんでそうなるの?」
貢が食べかけのポテトを吹き出した。
「ただなんとなく、です。確かにわたしは高校しか出てないし、高校生のときもバカでしたよ。でも、こう見えて、自分なりに色々考えたり悩んだりしてるんです」
ヒバナは、顎の先だけ少しとがってはいるものの、どちらかというと丸顔である。
目は少し垂れているが、これも円に近い形をしている。
そのふだん丸い目が、今は三角になっていた。
「そりゃそうだと思うよ。ヒバナは俺なんかよりずっと人生経験豊かだし、かわいいし、理想的な形のお尻してるしさ」
「ほら!」
ヒバナが、鬼の首をとったように貢を指差した。
「糸魚川さんって、わたしのこと、そういう目でしか見てないんですよね。ていうか、オンナなんて胸とお尻さえ魅力的ならそれでいい的な考えなんですよね」
「ちょ、ちょっと声が大きいよ」
貢があわててヒバナを押しとどめる。
「まあ、否定はしないよ。だって、胸もお尻も女の子にとっては、男にない立派な武器じゃん」
「でもちゃんと中身も見てほしいんです。お尻ばっかり見ないで」
「OK、了解です。これからは極力中身の観察を先にして、それからお尻を」
「もういいから、で、用って何なんですか」
いつも暢気なヒバナもさすがにじれてきたようだった。
そもそヒバナが今ここにいるのは、貢にケータイで呼び出されたからなのである。
「えーと、つまり、話を戻すとさ、宇宙ができてそのあと人間が生まれたってのが従来の考え方でしょ?
ところが『人間原理宇宙論』だとこれが逆になる。『人間が見ているから宇宙が存在する』と、こういうことになるわけだ」
「そこがよくわかんないんですけど」
ヒバナがぷうっと頬を膨らませる。
「そんなことあるわけないじゃないですか。わたしが見てなくても、世界はちゃんとありますよ。ほら、マクドもスガキヤもケンタッキーも」
「いや、でもそうなんだよ。そう考えないと説明がつかないことが宇宙には多すぎるんだ。たとえば、太陽の温度が今より1度でも高かったら人間は存在していられなかったはずだし、大気中の酸素含有量にしても、プランク定数にしても、この世のすべての法則は、人間の生存に最も適するように決められているってことなのさ」
「だから何なんですか?」
「つまり、偶然そうなったと考えるより、人間が宇宙をつくったからそうなった、と考えたほうが話が早いんじゃないかということ」
「んー、信じられないけど、つまりその宇宙をつくった人ってのが。『アイララ』の元店長、今岡さんだったってことなんですよね」
「なんだ、わかってるんじゃないか」
貢が深いため息をつく。
ヒバナの勤めている喫茶『アイララ』の店長こそが、人間原理宇宙論における現在のキーストーン、すなわち『観測者』である、と判明したのは、つい先日のことである。
村山が語った説明というのは、こうだ。
もともと宇宙は、何の形も持たない”波動”にすぎない。
それを”観測者”である人間が”視る”ことによって、初めてそこに意味が生じ、かたちができる。
ただし、観測者はすべてを知り尽くした者でなければならない。
そして観測者は、代々受け継がれていくものである・・・と。
しかしヒバナには、あの人の好さそうな、往年の加藤茶によく似た中年男性が、そんな大それたものだったなどとはとても思えないのだった。
「で、その今岡さんの心が病んだせいで、世界の様子がおかしくなり、怪奇現象が連続して起こるようになった。だから丸山さんが今岡さんを隔離した、って、こういうことなんでしょ?」
「ヒバナって、思ったより頭いいね」
貢が感心したようにいう。
「そこまでわかってて、なんでバカのふりをする?」
「糸魚川さんの説明が難しすぎるんですよ! それに”ふり”じゃなくて、わたしはほんとにバカなんです」
「ごめんごめん。どうも俺、人に物教えるの、向いてなくて。塾の生徒からもまわりくどいってよくいわれるんだ」
貢が照れたように頭を掻いた。
貢は週2~3回、塾講師のアルバイトをしているのだ。
「それで、ご用件は?」
ヒバナは完全に立腹している。
「あ、い、いや、その。用件ってのはね、どうやらその観測者が、死んじゃったらしいってことなんだよ」
「観測者って・・・ひょっとして、今岡さんのこと?」
「そうそう」
「今岡さんが、死・・・どうしてそんな大事なこと、先にいってくれないんですか!」
がばっとヒバナが立ち上がった。
丸い目に、見る間に涙の粒が盛り上がる。
周りの客が、何事かと一斉に2人を見た。
「い、いや、俺もついさっき、先輩から連絡もらったばかりで、その」
ヒバナの剣幕に、貢はすっかり動揺してしまっている。
「ちょっと、場所はどこ? どうして? いったい何が起こったんです?」
矢継ぎ早にヒバナが訊く。
「観測者がかくまわれていた警察病院が、何者かに襲撃されたらしい。建物ごと壊滅状態なんだって。敵の正体は不明、先輩はそういってた」
「たいへん! わたし、行かなきゃ」
駆け出そうとしたヒバナの手首を、貢がぐいと握って引き止めた。
「ちょっと待てよ。これ、おかしいと思わないか?」
押されっぱなしだった貢が、珍しく真剣な表情でヒバナにたずねた。
「おかしいって、何がです?」
聞き返すヒバナ。
興奮で小さな鼻の頭が赤くなっている。
「だって観測者が死んだんだぜ。なのにどうして彼が見ていた世界はなくならないんだ?」
「それは・・・そもそも、そのナントカ理論が間違ってからでしょ」
「違うね」
貢はヒバナの手首を離そうとしない。
「この前の事件で『人間原理宇宙論』はすでに証明されている。ということは、考えられることはただひとつ。実はただの『人間原理』じゃなく、『多重人間原理』が正解だったってこと」
「ぜんぜんわかんないんですけど」
むくれるヒバナに、噛んで含めるように貢がいう。
「簡単にいうとね、この世界には、観測者が、今岡店長の他にも存在しているってことだよ」
フライドポテトを尖った前歯で齧りながら、糸魚川貢(いといがわみつぐ)がいった。
イオンモールのフードコート。
木々の葉を通して降り注ぐ秋の日差しが、テーブルにまばゆいばかりの幾何学模様を描いている。
「宇宙がどうやってできたか、という問題に対する答えとして、これまで、『ビッグバン理論』とか『プラズマ宇宙論』とか『平衡宇宙論』とか、色々あったわけなんだけど」
「わたし、数学、苦手なんです。生まれつき」
興味なさそうに話を聞いていた岬ヒバナが、あくび混じりに口をはさむ。
「数学っていうより、理科なんだけどね」
貢が辛抱強くいう。
2人は同い年の19歳。
ただし、貢は大学2年生、ヒバナは社会人と、ステータスはかなり異なっている。
喫茶『アイララ』の駆け出し副店長であるヒバナにとって、学生の貢の話はホラ話か夢語りくらいにしか聞こえない。
もともと、自分の身に直接関係する事象についての話題でないと、神経が反応しないのだ。
「で、何が本当の答えかっていうとさ、それが村山先輩がいってた『人間原理』だったってわけ」
村山とは、ヒバナと貢が所属している市立大学のサークル、『超常現象研究会』の部長である。
「観測者がどうたらこうたらって、あれ?」
「そうそう」
我が意を得たりとばかりに貢がうなずく。
「じゃ、『シュレーディンガーの猫』の話、知ってるかな?」
「『フランダースの犬」なら見ましたよ。アニメで。でも、猫なんですよねえ。猫の話って、何かあったかなあ」
無駄に考え込むヒバナ。
「『我輩は猫である』とか?」
「あ、そうそれ。松尾芭蕉」
「じゃなくて、夏目漱石ね。ま、いいや。とにかく、『人間原理宇宙論』ってのは、ヒバナにもわかるようにすごく単純化して説明すると」
「ちょっと糸魚川さん」
ヒバナが睨んだ。
「糸魚川さんって、なんかわたしのこと、すっごく馬鹿にしてません?」
「え? な、なんで? なんでそうなるの?」
貢が食べかけのポテトを吹き出した。
「ただなんとなく、です。確かにわたしは高校しか出てないし、高校生のときもバカでしたよ。でも、こう見えて、自分なりに色々考えたり悩んだりしてるんです」
ヒバナは、顎の先だけ少しとがってはいるものの、どちらかというと丸顔である。
目は少し垂れているが、これも円に近い形をしている。
そのふだん丸い目が、今は三角になっていた。
「そりゃそうだと思うよ。ヒバナは俺なんかよりずっと人生経験豊かだし、かわいいし、理想的な形のお尻してるしさ」
「ほら!」
ヒバナが、鬼の首をとったように貢を指差した。
「糸魚川さんって、わたしのこと、そういう目でしか見てないんですよね。ていうか、オンナなんて胸とお尻さえ魅力的ならそれでいい的な考えなんですよね」
「ちょ、ちょっと声が大きいよ」
貢があわててヒバナを押しとどめる。
「まあ、否定はしないよ。だって、胸もお尻も女の子にとっては、男にない立派な武器じゃん」
「でもちゃんと中身も見てほしいんです。お尻ばっかり見ないで」
「OK、了解です。これからは極力中身の観察を先にして、それからお尻を」
「もういいから、で、用って何なんですか」
いつも暢気なヒバナもさすがにじれてきたようだった。
そもそヒバナが今ここにいるのは、貢にケータイで呼び出されたからなのである。
「えーと、つまり、話を戻すとさ、宇宙ができてそのあと人間が生まれたってのが従来の考え方でしょ?
ところが『人間原理宇宙論』だとこれが逆になる。『人間が見ているから宇宙が存在する』と、こういうことになるわけだ」
「そこがよくわかんないんですけど」
ヒバナがぷうっと頬を膨らませる。
「そんなことあるわけないじゃないですか。わたしが見てなくても、世界はちゃんとありますよ。ほら、マクドもスガキヤもケンタッキーも」
「いや、でもそうなんだよ。そう考えないと説明がつかないことが宇宙には多すぎるんだ。たとえば、太陽の温度が今より1度でも高かったら人間は存在していられなかったはずだし、大気中の酸素含有量にしても、プランク定数にしても、この世のすべての法則は、人間の生存に最も適するように決められているってことなのさ」
「だから何なんですか?」
「つまり、偶然そうなったと考えるより、人間が宇宙をつくったからそうなった、と考えたほうが話が早いんじゃないかということ」
「んー、信じられないけど、つまりその宇宙をつくった人ってのが。『アイララ』の元店長、今岡さんだったってことなんですよね」
「なんだ、わかってるんじゃないか」
貢が深いため息をつく。
ヒバナの勤めている喫茶『アイララ』の店長こそが、人間原理宇宙論における現在のキーストーン、すなわち『観測者』である、と判明したのは、つい先日のことである。
村山が語った説明というのは、こうだ。
もともと宇宙は、何の形も持たない”波動”にすぎない。
それを”観測者”である人間が”視る”ことによって、初めてそこに意味が生じ、かたちができる。
ただし、観測者はすべてを知り尽くした者でなければならない。
そして観測者は、代々受け継がれていくものである・・・と。
しかしヒバナには、あの人の好さそうな、往年の加藤茶によく似た中年男性が、そんな大それたものだったなどとはとても思えないのだった。
「で、その今岡さんの心が病んだせいで、世界の様子がおかしくなり、怪奇現象が連続して起こるようになった。だから丸山さんが今岡さんを隔離した、って、こういうことなんでしょ?」
「ヒバナって、思ったより頭いいね」
貢が感心したようにいう。
「そこまでわかってて、なんでバカのふりをする?」
「糸魚川さんの説明が難しすぎるんですよ! それに”ふり”じゃなくて、わたしはほんとにバカなんです」
「ごめんごめん。どうも俺、人に物教えるの、向いてなくて。塾の生徒からもまわりくどいってよくいわれるんだ」
貢が照れたように頭を掻いた。
貢は週2~3回、塾講師のアルバイトをしているのだ。
「それで、ご用件は?」
ヒバナは完全に立腹している。
「あ、い、いや、その。用件ってのはね、どうやらその観測者が、死んじゃったらしいってことなんだよ」
「観測者って・・・ひょっとして、今岡さんのこと?」
「そうそう」
「今岡さんが、死・・・どうしてそんな大事なこと、先にいってくれないんですか!」
がばっとヒバナが立ち上がった。
丸い目に、見る間に涙の粒が盛り上がる。
周りの客が、何事かと一斉に2人を見た。
「い、いや、俺もついさっき、先輩から連絡もらったばかりで、その」
ヒバナの剣幕に、貢はすっかり動揺してしまっている。
「ちょっと、場所はどこ? どうして? いったい何が起こったんです?」
矢継ぎ早にヒバナが訊く。
「観測者がかくまわれていた警察病院が、何者かに襲撃されたらしい。建物ごと壊滅状態なんだって。敵の正体は不明、先輩はそういってた」
「たいへん! わたし、行かなきゃ」
駆け出そうとしたヒバナの手首を、貢がぐいと握って引き止めた。
「ちょっと待てよ。これ、おかしいと思わないか?」
押されっぱなしだった貢が、珍しく真剣な表情でヒバナにたずねた。
「おかしいって、何がです?」
聞き返すヒバナ。
興奮で小さな鼻の頭が赤くなっている。
「だって観測者が死んだんだぜ。なのにどうして彼が見ていた世界はなくならないんだ?」
「それは・・・そもそも、そのナントカ理論が間違ってからでしょ」
「違うね」
貢はヒバナの手首を離そうとしない。
「この前の事件で『人間原理宇宙論』はすでに証明されている。ということは、考えられることはただひとつ。実はただの『人間原理』じゃなく、『多重人間原理』が正解だったってこと」
「ぜんぜんわかんないんですけど」
むくれるヒバナに、噛んで含めるように貢がいう。
「簡単にいうとね、この世界には、観測者が、今岡店長の他にも存在しているってことだよ」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる