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#44 ロリロリ大作戦③
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というわけで、翌日から私は体操着と赤ブルマ姿でランニングをするはめに陥った。
でまかせとはいえ、いったん口にしてしまった以上、形だけでも走らないと母に疑われてしまうからだ。
邦彦を射精させるためにブルセラショップでロリコンコスを買ったなどと知られるのは、いくらなんでもまずいだろう。
さすがにこの格好で明るいうちに外を走るのはためらわれ、決行は暗くなってからにすることにした。
素っ裸の上から窮屈な体操着とブルマを着込んで、街角に立つ。
ランニングなんてしばらくぶりだから、自分でもちゃんと走り通せるか不安である。
コースは家からバスで2区間ほど先にある森林公園。
ここからそこまで走って行って、公園内のサイクリングコースを一周して戻ってくる。
それだけで優に10キロはあるはずで、家にたどりつく頃には母も帰宅している頃だろう。
いざ走り始めると、不安は的中した。
胸が重くて走りづらくてならないのだ。
まるで米俵を二俵、肩に担いで走っているみたいな感じ、とでもいえばいいだろうか。
少し走るだけで、肩が痛くなってくるのである。
いかん。太り過ぎた。
よたよた走りながら、私は後悔の念に苛まれていた。
こりゃ、マジでダイエットしたほうがよさそうじゃん。
汗びっしょり、ふらふらになって公園にたどりついた時である。
「あれ? 美咲じゃね?」
いかにも軽薄そうな声で名前を呼ばれて振り向くと、自転車にまたがった少年が私のほうを見つめていた。
どこかで見た顔、もなにも、クラスメイトの福田太助である。
太助と私は中学からの同級生。
そろって最底辺高校に進学したのだから、太助のおつむは私並みに悪い。
背は高いけどひょろひょろで、顔はそばかすだらけ。
一丁前に前髪を立てたりしてるけど、哀しいかな、田舎のマイルドヤンキーにしか見えない。
「美咲、んなとこでなにやってんの?」
自転車から降りて近づいてきた。
「見りゃわかるだろ? ジョギングだよ、ジョギング」
そう言い返したとたんである。
「うは、み、美咲、おまえ、それ」
掌で鼻を押さえると、たじたじと太助があとじさった。
ぶっと音がしたかと思うと、鼻を押さえた指の間から鮮血がしたたった。
鼻血?
なんでこいつ、いきなり鼻血出してんのよ?
その時になって、私は初めて気づいた。
街路灯に照らし出された私の身体。
汗で体操着が貼りついて、ほとんど透明に近くなっている。
だからボリュームたっぷりに盛り上がった胸には、乳首どころか乳輪の模様まで浮き出している始末なのだ。
「エロいよ…エロ過ぎだよ」
ふらふらと自転車にまたがり、地面に点々と血の跡を残して去って行く太助。
みかけによらず、純情なやつなのだ。
なるほど。
私は自信が湧きあがるのを感じ、思わずにんまりと微笑んだ。
やはりこの格好、ある種の男子には破壊力抜群と見える。
これなら邦彦にひと泡、いや、ひとザーメン吹かせてやれるかもしれないぞ。
ふとそう思ったのだ。
でまかせとはいえ、いったん口にしてしまった以上、形だけでも走らないと母に疑われてしまうからだ。
邦彦を射精させるためにブルセラショップでロリコンコスを買ったなどと知られるのは、いくらなんでもまずいだろう。
さすがにこの格好で明るいうちに外を走るのはためらわれ、決行は暗くなってからにすることにした。
素っ裸の上から窮屈な体操着とブルマを着込んで、街角に立つ。
ランニングなんてしばらくぶりだから、自分でもちゃんと走り通せるか不安である。
コースは家からバスで2区間ほど先にある森林公園。
ここからそこまで走って行って、公園内のサイクリングコースを一周して戻ってくる。
それだけで優に10キロはあるはずで、家にたどりつく頃には母も帰宅している頃だろう。
いざ走り始めると、不安は的中した。
胸が重くて走りづらくてならないのだ。
まるで米俵を二俵、肩に担いで走っているみたいな感じ、とでもいえばいいだろうか。
少し走るだけで、肩が痛くなってくるのである。
いかん。太り過ぎた。
よたよた走りながら、私は後悔の念に苛まれていた。
こりゃ、マジでダイエットしたほうがよさそうじゃん。
汗びっしょり、ふらふらになって公園にたどりついた時である。
「あれ? 美咲じゃね?」
いかにも軽薄そうな声で名前を呼ばれて振り向くと、自転車にまたがった少年が私のほうを見つめていた。
どこかで見た顔、もなにも、クラスメイトの福田太助である。
太助と私は中学からの同級生。
そろって最底辺高校に進学したのだから、太助のおつむは私並みに悪い。
背は高いけどひょろひょろで、顔はそばかすだらけ。
一丁前に前髪を立てたりしてるけど、哀しいかな、田舎のマイルドヤンキーにしか見えない。
「美咲、んなとこでなにやってんの?」
自転車から降りて近づいてきた。
「見りゃわかるだろ? ジョギングだよ、ジョギング」
そう言い返したとたんである。
「うは、み、美咲、おまえ、それ」
掌で鼻を押さえると、たじたじと太助があとじさった。
ぶっと音がしたかと思うと、鼻を押さえた指の間から鮮血がしたたった。
鼻血?
なんでこいつ、いきなり鼻血出してんのよ?
その時になって、私は初めて気づいた。
街路灯に照らし出された私の身体。
汗で体操着が貼りついて、ほとんど透明に近くなっている。
だからボリュームたっぷりに盛り上がった胸には、乳首どころか乳輪の模様まで浮き出している始末なのだ。
「エロいよ…エロ過ぎだよ」
ふらふらと自転車にまたがり、地面に点々と血の跡を残して去って行く太助。
みかけによらず、純情なやつなのだ。
なるほど。
私は自信が湧きあがるのを感じ、思わずにんまりと微笑んだ。
やはりこの格好、ある種の男子には破壊力抜群と見える。
これなら邦彦にひと泡、いや、ひとザーメン吹かせてやれるかもしれないぞ。
ふとそう思ったのだ。
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