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第6章 アンアン魔界行
#130 アンアン、無間地獄に堕ちる⑥
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「先手必勝だ」
まず、アンアンが巨大化した。
「一気にやっちまおうよ」
ライダースーツを脱ぎ捨て、ビキニスタイルになると、続いて阿修羅も巨大化した。
敵が城門から姿を現したら、両サイドから総攻撃をかけようというわけだ。
ふたりとも、あえて巨大化するのをここまで取っておいたのは、ボス戦に備えての戦略だったのだろう。
アンアンが血まみれのナックルを振り上げた。
阿修羅は鞭を両手に持ち、相手の首に巻きつける気満々といった感じである。
だが、今になって思う。
僕らはもう少し、ネーミングというものに注意を払うべきだったのだ。
名は体を表す。
そのことわざを思い出すべきだったのである。
なぜなら…。
「おまえたちでちゅか! そんなとこで悪さしてりゅのは!」
のっそりと城門をくぐって姿を現したのは、正真正銘の童女だったからである。
歳の頃は4歳くらいだろうか。
酒呑童女は、その名の通り、おかっぱ頭の、ほっぺの赤い幼女だった。
裸に虎の皮らしきもので編んだビキニの水着を着ているが、幼女の常として、ぷっくりふくらんでいるのは胸でなく腹である。
だから、よほどのロリコンでもない限り、このセミヌードにエロスを感じることはないはずだ。
ただ、問題なのは、身体のサイズだった。
幼女のくせに、酒呑童女は、巨大だった。
身長が、3階建ての家ほどもありそうなのだ。
「な、なんなんだ…?」
アンアンが、振り上げたこぶしを下ろした。
阿修羅も同様だった。
「酒呑童子の娘って、まだこんなに小さかったの?」
どうやら耳情報しかもっていなかったらしく、実物を目の当たりにして驚愕しているようだ。
「どうする? 阿修羅? いくらなんでも、こんな子供とは戦えないぞ」
苦虫を噛み潰したような顔で、アンアンが言った。
「あーあ、どうしよう? 私もよ」
阿修羅もほとほと困り果てている。
と、累々と平原を埋め尽くす鬼たちの死骸の山を目に止めて、童女がわめき始めた。
「あーん、あたちのおもちゃの兵隊さんたち、みんな死んじゃったあ! ひどい! ひどすぎまちゅ!」
地団太を踏みながら、恨めしげにアンアンをにらんだ。
「おまえたちが、やったんでちゅね! もう、許せないでちゅ! お仕置きでちゅ!」
「お、お仕置き?」
その剣幕に、アンアンがたじたじとなる。
「そうでちゅ! お仕置きでちゅ! お仕置きと言えば、お尻ペンペンに決まってまちゅ! さあ、ふたりとも、そこに四つん這いになって、お尻を出すんでちゅ!」
まず、アンアンが巨大化した。
「一気にやっちまおうよ」
ライダースーツを脱ぎ捨て、ビキニスタイルになると、続いて阿修羅も巨大化した。
敵が城門から姿を現したら、両サイドから総攻撃をかけようというわけだ。
ふたりとも、あえて巨大化するのをここまで取っておいたのは、ボス戦に備えての戦略だったのだろう。
アンアンが血まみれのナックルを振り上げた。
阿修羅は鞭を両手に持ち、相手の首に巻きつける気満々といった感じである。
だが、今になって思う。
僕らはもう少し、ネーミングというものに注意を払うべきだったのだ。
名は体を表す。
そのことわざを思い出すべきだったのである。
なぜなら…。
「おまえたちでちゅか! そんなとこで悪さしてりゅのは!」
のっそりと城門をくぐって姿を現したのは、正真正銘の童女だったからである。
歳の頃は4歳くらいだろうか。
酒呑童女は、その名の通り、おかっぱ頭の、ほっぺの赤い幼女だった。
裸に虎の皮らしきもので編んだビキニの水着を着ているが、幼女の常として、ぷっくりふくらんでいるのは胸でなく腹である。
だから、よほどのロリコンでもない限り、このセミヌードにエロスを感じることはないはずだ。
ただ、問題なのは、身体のサイズだった。
幼女のくせに、酒呑童女は、巨大だった。
身長が、3階建ての家ほどもありそうなのだ。
「な、なんなんだ…?」
アンアンが、振り上げたこぶしを下ろした。
阿修羅も同様だった。
「酒呑童子の娘って、まだこんなに小さかったの?」
どうやら耳情報しかもっていなかったらしく、実物を目の当たりにして驚愕しているようだ。
「どうする? 阿修羅? いくらなんでも、こんな子供とは戦えないぞ」
苦虫を噛み潰したような顔で、アンアンが言った。
「あーあ、どうしよう? 私もよ」
阿修羅もほとほと困り果てている。
と、累々と平原を埋め尽くす鬼たちの死骸の山を目に止めて、童女がわめき始めた。
「あーん、あたちのおもちゃの兵隊さんたち、みんな死んじゃったあ! ひどい! ひどすぎまちゅ!」
地団太を踏みながら、恨めしげにアンアンをにらんだ。
「おまえたちが、やったんでちゅね! もう、許せないでちゅ! お仕置きでちゅ!」
「お、お仕置き?」
その剣幕に、アンアンがたじたじとなる。
「そうでちゅ! お仕置きでちゅ! お仕置きと言えば、お尻ペンペンに決まってまちゅ! さあ、ふたりとも、そこに四つん這いになって、お尻を出すんでちゅ!」
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