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#44 歓楽街の死闘②
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びっくりして振り返ると、無茶苦茶派手な外見の女性が立っていた。
美人には違いないけれど、人工的なその容貌は、まるで盛りに盛ったインスタの写真みたいである。
「あんた、すっごい上玉だけど、見かけない顔だねえ。まさか、このビルの中のお店の子ってことはないよねえ」
あずみの全身をしげしげと眺めて、感心したように言う。
「違います。私はただの通りすがりの女子高生です」
憤然としてあずみが否定する。
「ふ~ん、じゃあ、求人募集につられて来ちゃったってこと? 悪いことはいわないよ。この界隈の店はどれもブラックだからさ、やめたほうがいいよ。あんたならまだ若いし、スタイル抜群だし、可愛いし、今流行のパパ活やラインチャットで十分稼げるだろ?」
「だからそういうのじゃなくって」
あずみが苛つき出したので、仕方なく僕は助け船を出すことにした。
「僕ら、ある店を探してるんです。青ひげ薬局って、薬屋さんなんですが」
女性が、初めて僕の存在に気づいたようにこっちを見た。
なにこのポンコツは?
とでも言いたげな不審そうな表情をしている。
「住所はこのビルになってるんですよ。お姉さん、知りませんか?」
畳みかけるようにあずみが訊くと、女性が意外そうに目を丸くした。
「薬局? クスリ屋? あんたたち、虫も殺さないみたいな顔して、ヤクの売人を探してるってこと?」
「それはこっちが訊きたいです。そもそも青ひげ薬局って、どういうお店なんですか?」
「う~ん、青ひげ薬局ねえ。あ、ひょっとすると、あの正体不明の店子のことかなあ」
「知ってるんですか?」
あずみと僕は、同時に身を乗り出した。
「知ってるっていうかさあ…。このビルの地下の一番奥に、変わった店がひとつあってさ。客が入っていくのを見たことないんだよね。それでうちらもみんな気味悪がってさあ、あれ、なんの店だろうねえって…」
女性が、際どい衣装から丸出しになっている肉づきのいい肩をすくめてみせた。
「それだよ。お兄ちゃん」
あずみが僕を見てうなずいた。
「ありがとう、お姉さん。じゃ、さっそく観て来ます!」
美人には違いないけれど、人工的なその容貌は、まるで盛りに盛ったインスタの写真みたいである。
「あんた、すっごい上玉だけど、見かけない顔だねえ。まさか、このビルの中のお店の子ってことはないよねえ」
あずみの全身をしげしげと眺めて、感心したように言う。
「違います。私はただの通りすがりの女子高生です」
憤然としてあずみが否定する。
「ふ~ん、じゃあ、求人募集につられて来ちゃったってこと? 悪いことはいわないよ。この界隈の店はどれもブラックだからさ、やめたほうがいいよ。あんたならまだ若いし、スタイル抜群だし、可愛いし、今流行のパパ活やラインチャットで十分稼げるだろ?」
「だからそういうのじゃなくって」
あずみが苛つき出したので、仕方なく僕は助け船を出すことにした。
「僕ら、ある店を探してるんです。青ひげ薬局って、薬屋さんなんですが」
女性が、初めて僕の存在に気づいたようにこっちを見た。
なにこのポンコツは?
とでも言いたげな不審そうな表情をしている。
「住所はこのビルになってるんですよ。お姉さん、知りませんか?」
畳みかけるようにあずみが訊くと、女性が意外そうに目を丸くした。
「薬局? クスリ屋? あんたたち、虫も殺さないみたいな顔して、ヤクの売人を探してるってこと?」
「それはこっちが訊きたいです。そもそも青ひげ薬局って、どういうお店なんですか?」
「う~ん、青ひげ薬局ねえ。あ、ひょっとすると、あの正体不明の店子のことかなあ」
「知ってるんですか?」
あずみと僕は、同時に身を乗り出した。
「知ってるっていうかさあ…。このビルの地下の一番奥に、変わった店がひとつあってさ。客が入っていくのを見たことないんだよね。それでうちらもみんな気味悪がってさあ、あれ、なんの店だろうねえって…」
女性が、際どい衣装から丸出しになっている肉づきのいい肩をすくめてみせた。
「それだよ。お兄ちゃん」
あずみが僕を見てうなずいた。
「ありがとう、お姉さん。じゃ、さっそく観て来ます!」
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