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第7部 蹂躙のヤヌス
#27 インキュバス①
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美里が指を解放する頃には、杏里はすっかり全身の力が抜けてしまっていた。
あたかも指先から精気を吸い取られでもしたかのように、身体に力が入らなかった。
ぐにゃりともたれかかった杏里を、美里が支えた。
首に巻いた赤いリボンはそのままにして、ブラウスの前を広げにかかる。
ぷるんとした大きな乳房が飛び出すと、それを手のひらですくい上げ、おもむろに揉み始めた。
「あう」
うめく杏里。
ひとりでに、両手を頭の後ろに回す格好になっている。
そのせいで更に乳房がつき出され、美里の前に恰好の獲物として捧げられることになった。
杏里の乳房は、つきたての餅のように白い。
そして、その真っ白な表皮の下に、青白い血管が浮き出ている。
生まれたてのようにピンク色をした乳首は、タナトスならではのものだ。
細胞の再生が速いタナトスの皮膚には、色素の沈着が一切ない。
だから、いくら弄り回されても、杏里の乳首や陰部は処女の純潔性を常に保っているのである。
右手で下からふっくらした乳房を揉みながら、美里が左の手のひらを杏里の乳首に当てた。
触れるか触れないかの微妙さで、乳頭を撫であげられると、名状しがたい快感が杏里を襲った。
思わずがくっと腰が砕け、ソファの上にずり下がりそうになる。
スカートがめくれ、下半身がむき出しになっていた。
「脱ぐのよ」
美里が命じた。
「裸になりなさい」
ソファによりかかったまま、杏里はゆるゆるとかぶりを振った。
「こ、これが、面談、なんですか?」
「そうよ。私の面談は、進路の相談でも勉強のアドバイスでもない。子供たちが真に欲しているものを与えてあげるだけ。子供と言っても、中学生の性欲の強さは大人の比じゃないわ。それはあなたが一番よく知ってるはず」
「そんな教師なんて、ありえない…」
「抵抗しても無駄。そんなに感じてるのに、何をやせ我慢しているの? さあ、私の前で全裸になりなさい」
全裸…。
何でもない言葉が、美里の口から出ると、とてつもなく淫猥な響きを帯びるから不思議である。
杏里の抵抗も、そこまでだった。
「淫乱のくせに」
吐き捨てるような美里の一言に、心が感応した。
「聞いてるわ。あなたがどれだけ恥ずべき行為を繰り返してきたか」
催眠術にかかったように、頭の芯がくらくらした。
「中学生のくせに、その卑猥な身体で、どこまでで人でなしの行いに耽溺してきたのかってことを」
全身の肌という肌が、愛撫を求めて蠢き出すのがわかった。
知らず知らずのうちに、手が動いていた。
ボタンをすべて外し終えると、杏里はブラウスから腕を抜き、上半身裸になった。
拘束を解かれたふたつの乳房は形よくつんと上を向き、美里の愛撫を待って震えている。
「だから、今更いい子ぶっても、遅いのよ」
美里がそんな杏里の腋の下に手を入れ、テーブルの上に抱え上げた。
もう、抵抗する気力もなくなっていた。
むしろ、美里を受け容れたい気分に変わってしまっていた。
「いい子ぶってなんか、いない」
途切れ途切れに、杏里は言った。
「私は私。ほかの生徒みたいに、屈服できると思うなら、試してみるがいいわ」
「いい心がけね」
美里の口角が吊り上がる。
どうやら微笑んだらしかった。
「じゃ、下も脱いでごらんなさい」
杏里はテーブルに仰向けになると、自分からスカートのファスナーを下ろし、ソファの上に足で落とした。
「やって」
美里を見上げて、言った。
「私、抵抗しないから」
その証拠に、両腕を頭の上にまっすぐ伸ばす。
「あなた、気が狂うかも」
美里が言った。
「媚薬、飲んできたわね。匂いでわかる。その状態で私の愛撫を受けたら、あなた、気が狂うかもよ」
あたかも指先から精気を吸い取られでもしたかのように、身体に力が入らなかった。
ぐにゃりともたれかかった杏里を、美里が支えた。
首に巻いた赤いリボンはそのままにして、ブラウスの前を広げにかかる。
ぷるんとした大きな乳房が飛び出すと、それを手のひらですくい上げ、おもむろに揉み始めた。
「あう」
うめく杏里。
ひとりでに、両手を頭の後ろに回す格好になっている。
そのせいで更に乳房がつき出され、美里の前に恰好の獲物として捧げられることになった。
杏里の乳房は、つきたての餅のように白い。
そして、その真っ白な表皮の下に、青白い血管が浮き出ている。
生まれたてのようにピンク色をした乳首は、タナトスならではのものだ。
細胞の再生が速いタナトスの皮膚には、色素の沈着が一切ない。
だから、いくら弄り回されても、杏里の乳首や陰部は処女の純潔性を常に保っているのである。
右手で下からふっくらした乳房を揉みながら、美里が左の手のひらを杏里の乳首に当てた。
触れるか触れないかの微妙さで、乳頭を撫であげられると、名状しがたい快感が杏里を襲った。
思わずがくっと腰が砕け、ソファの上にずり下がりそうになる。
スカートがめくれ、下半身がむき出しになっていた。
「脱ぐのよ」
美里が命じた。
「裸になりなさい」
ソファによりかかったまま、杏里はゆるゆるとかぶりを振った。
「こ、これが、面談、なんですか?」
「そうよ。私の面談は、進路の相談でも勉強のアドバイスでもない。子供たちが真に欲しているものを与えてあげるだけ。子供と言っても、中学生の性欲の強さは大人の比じゃないわ。それはあなたが一番よく知ってるはず」
「そんな教師なんて、ありえない…」
「抵抗しても無駄。そんなに感じてるのに、何をやせ我慢しているの? さあ、私の前で全裸になりなさい」
全裸…。
何でもない言葉が、美里の口から出ると、とてつもなく淫猥な響きを帯びるから不思議である。
杏里の抵抗も、そこまでだった。
「淫乱のくせに」
吐き捨てるような美里の一言に、心が感応した。
「聞いてるわ。あなたがどれだけ恥ずべき行為を繰り返してきたか」
催眠術にかかったように、頭の芯がくらくらした。
「中学生のくせに、その卑猥な身体で、どこまでで人でなしの行いに耽溺してきたのかってことを」
全身の肌という肌が、愛撫を求めて蠢き出すのがわかった。
知らず知らずのうちに、手が動いていた。
ボタンをすべて外し終えると、杏里はブラウスから腕を抜き、上半身裸になった。
拘束を解かれたふたつの乳房は形よくつんと上を向き、美里の愛撫を待って震えている。
「だから、今更いい子ぶっても、遅いのよ」
美里がそんな杏里の腋の下に手を入れ、テーブルの上に抱え上げた。
もう、抵抗する気力もなくなっていた。
むしろ、美里を受け容れたい気分に変わってしまっていた。
「いい子ぶってなんか、いない」
途切れ途切れに、杏里は言った。
「私は私。ほかの生徒みたいに、屈服できると思うなら、試してみるがいいわ」
「いい心がけね」
美里の口角が吊り上がる。
どうやら微笑んだらしかった。
「じゃ、下も脱いでごらんなさい」
杏里はテーブルに仰向けになると、自分からスカートのファスナーを下ろし、ソファの上に足で落とした。
「やって」
美里を見上げて、言った。
「私、抵抗しないから」
その証拠に、両腕を頭の上にまっすぐ伸ばす。
「あなた、気が狂うかも」
美里が言った。
「媚薬、飲んできたわね。匂いでわかる。その状態で私の愛撫を受けたら、あなた、気が狂うかもよ」
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