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第7部 蹂躙のヤヌス

#32 お仕置き②

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 教卓の引き出しには、文房具がしまってある。
 体育教師がそこから取り出したのは、ガムテープだった。
「こうすると、もっとよく見えるだろう」
 杏里に立膝の体勢を取らせると、ふくらはぎと太腿の裏側を密着させ、ガムテープでぐるぐる巻きにした。
 これで杏里はもう膝を閉じることができなくなった。
 自然と腰を前につき出す形になり、よりいっそうクラスメートたちの目の前に秘部がむき出しになる。
「おお、もうぱっくり口を開いてるじゃないか。ほどよくお汁も出ているねえ」
 大女のごつごつした指が襞をかき分け、にじみ出る淫汁を掬い取る。
 その汁をリングで締めつけられたクリトリスの先端に塗りつけられたからたまらない。
「ううん、はあ」
 杏里は喘いだ。
「どうだい? 感じるかい?」
 大女の指は容赦ない。
 カチカチに勃起したクリトリスをざらざらした指の腹で撫でまわされ、
「あう」
 杏里は思わず腰を突き出した。
 膣が収縮し、
 びゅっと音がして、熱い汁が噴き出るのがわかった。
「うわ」
「すげ」
「いやらしい!」
 生徒たちの間から、異口同音に感嘆の声が上がる。
「これでいいですか? 先生」
 女生徒が席を立ち、教卓に歩み寄った。
 杏里の隣の席の山田藍。
 ショートカットの、色黒でボーイッシュな少女である。
 藍がつき出したのは、テニスのラケットだった。
「おう、いいねえ」
 般若の形相で、大女がにたりと笑う。
「ちょっと汚れるけど、借りるよ」
 ラケットを受け取ると、グリップに杏里の愛液をたっぷり塗り込んだ。
 そして、杏里の太腿と太腿の間に仁王立ちになると、その太いグリップを開いた膣口にずぶりと突っ込んだ。
「おお、楽勝だわ」
 ずぶりずぶりとグリップを?み込んでいく杏里の膣に、驚嘆の声を上げた。
 杏里はといえば、下腹の皮が突っ張るほど奥深くまでグリップを挿入され、ほとんど気を失わんばかりだった。
 目は白目を剥き、半開きにした唇の端からは舌の先が覗いている。
「どうだ。これでもか。ほら、ほら、ほら!」
 それでも足りぬとでも言いたげに、大女が全体重をかけてラケットを押し込んだ。
 グリップの底部が蜜壺を突き抜けて子宮に入り、更にその奥の壁にぶつかった。
「あう、あは、ああ、あふうっ」
 痙攣を繰り返す杏里。
 またしても断続的に汁が飛び、大女の醜悪な顔をびしょ濡れにした。
「くうっ、たまんないねえ」
 ずぼっ。
 杏里の膣からラケットを抜き取ると、今度は大女がジャージを脱ぎ捨てた。
 スポーツブラも、ズボンもはぎ取ると、たちまちのうちに全裸になった。
 とても女性とは思えない、筋肉流々とした身体である。
 厚い胸板、割れた腹。
 贅肉はかけらもついていないようだ。
「先生、すてき!」
「え? ここで実演?」
「うは、マジかよ!」
 生徒たちの黄色い声で、教室の中がとたんににぎやかになった。
 全裸になった大女が、教卓ごと抱きかかえるように、杏里の上に覆いかぶさってきた。
 盛り上がった丸い乳房を、万力のような手がつかむ。
 ふたつ同時に掴んで、ちぎるように搾り上げる。
「あ、あ、あ、あ」
 叫び始めた杏里の口を、大女の分厚い唇がふさいだ。
「うぐぐぐぐ、なんておいしいんだい、おまえはあ!」
 顔中をヒルのような舌でべろべろと舐め回す。
 耳の穴にまで舌を突っ込まれた時である。
 ふいに教室の戸が開く音がした。
 水を打ったように静まり返る生徒たち。
「先生、それはちょっと、やりすぎじゃありません?」
 声がした。
 書かれた原稿をそのまま棒読みするような、美里のあのクールな声だった。
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