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第8部 妄執のハーデス
#33 性的無双
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それはある意味、滑稽きわまりない光景だった。
杏里の挑発に刺激されたのか。
クラス中の生徒たちが、一斉に服を脱ぎ始めたのだ。
あらわになる未熟な裸体の群れ。
が、どうやら杏里に太刀打ちできる肢体の持ち主は、この中にはひとりもいないようだ。
勝利を確信して、杏里は椅子から降りた。
そして、自らも残った服を脱ぎ出した。
すでに脱げかけていたブラウスを椅子にかけ、片足ずつ上げて、スカートを脱ぐ。
肩から紐でぶら下っていたブラジャーを取ると、スカートと一緒にブラウスの上にかけた。
小さな白のビキニパンティ一枚になった杏里は、周囲によく見えるように心持ち身体を開いた。
全身の毛穴から、透明な液がにじみ出ているのがわかった。
そのせいで、杏里の裸身はオイルを塗りたくったようにぬめぬめした光沢を放っている。
もう、唾液を使う必要もなさそうだった。
杏里の体内から分泌される体液にはすべて、媚薬成分が含まれている。
その機能が、美里の触手の再生とともに、蘇ったのだ。
試すまでもなく、そんな気がした。
そのことは、分泌液にまみれた己の肌が、まるで全身が性感帯になったかのように、耐えずひくついていることからも感覚的にわかる。
杏里が軽く手を広げると、吸い寄せられるように近くに居たふたりの生徒が近づいてきた。
男子と女子のペアである。
ふたりとも、性器をあらわにしても、臆する様子もない。
完全に目がイッてしまっている。
杏里の醸し出す濃厚なフェロモンで、中毒状態になってしまったようだった。
男子のほうはすでに痛いほど勃起し、女子も小さな胸の頂で杏子の実のような乳首を尖らせている。
ふたりを抱き寄せると、杏里はその後頭部に手を当て、自分の乳房に押しつけた。
乳首が同時にふたつ、熱く湿った口に咥えられる感触に、杏里は思わず両手に力を込めた。
吸われているうちに、固く充血した乳頭の先から、新たな汁が滲み出すのがわかった。
タナトスに生殖能力はない。
だから、何があっても妊娠することはない。
その点からいうと、それは断じて母乳などではないはずだった。
が、事実、乳首の先端が濡れてきている。
媚薬成分を含んだ新たな体液が、そこから分泌され始めたのだ。
それを充分飲ませたところで、杏里はふたりの肩を軽く押した。
「ああん…」
杏里の乳首から口を離した女子が、よろめきながらあとじさった。
観客の輪の中に戻り、床にぺたんと座り込むと、両手を使って自分で自分を慰め始めた。
男子生徒も同じだった。
ただ違うところは、杏里から離れたとたん、ぴゅっと白濁した液体を貧弱な竿の先から漏らしてしまったことだった。
「次は誰?」
ふたりに興味を失って、杏里は催促した。
「美里先生がいなくて、溜まってるんでしょう? みんな、我慢することはないのよ」
うう…。
はあ、はあ、はあ…。
うめき声が高まり、人垣が崩れた。
生徒たちが雪崩を打ったように、杏里めがけて押し寄せ始めたのだ。
その中には、あの社会科教師や学級委員の佐伯の姿も混じっていた。
数十人の裸体が、一斉に杏里の上に覆いかぶさってくる。
肉と肉が当たって音を立て、汗とよだれががしぶきとなって飛ぶ。
10本以上の手が一度に伸びてきて、杏里の身体を隅々までまさぐり始めた。
身体中を撫で回され、いじられながら、杏里はひそかに触手を伸ばしていく。
そして、杏里の分泌液に触れ、痙攣を始めた個体を見つけては、その急所を触手を責めていった。
あん…。
うふっ。
くっ。
やん…。
あちらこちらで淫らな呻き声が沸き上がる。
ほぼ全員が、杏里の足元に崩れ落ちるまでに、大して時間はかからなかった。
「もう終わり?」
床に座り込み、黙々とひたすら自慰に耽り出したクラスメートたちを俯瞰して、杏里がつぶやいた時である。
「まだだよ」
背後から声がした。
ん?
少し驚いて首をねじると、裸になった純と唯佳が、すぐ後ろに立って杏里のほうをじっと見つめていた。
杏里の挑発に刺激されたのか。
クラス中の生徒たちが、一斉に服を脱ぎ始めたのだ。
あらわになる未熟な裸体の群れ。
が、どうやら杏里に太刀打ちできる肢体の持ち主は、この中にはひとりもいないようだ。
勝利を確信して、杏里は椅子から降りた。
そして、自らも残った服を脱ぎ出した。
すでに脱げかけていたブラウスを椅子にかけ、片足ずつ上げて、スカートを脱ぐ。
肩から紐でぶら下っていたブラジャーを取ると、スカートと一緒にブラウスの上にかけた。
小さな白のビキニパンティ一枚になった杏里は、周囲によく見えるように心持ち身体を開いた。
全身の毛穴から、透明な液がにじみ出ているのがわかった。
そのせいで、杏里の裸身はオイルを塗りたくったようにぬめぬめした光沢を放っている。
もう、唾液を使う必要もなさそうだった。
杏里の体内から分泌される体液にはすべて、媚薬成分が含まれている。
その機能が、美里の触手の再生とともに、蘇ったのだ。
試すまでもなく、そんな気がした。
そのことは、分泌液にまみれた己の肌が、まるで全身が性感帯になったかのように、耐えずひくついていることからも感覚的にわかる。
杏里が軽く手を広げると、吸い寄せられるように近くに居たふたりの生徒が近づいてきた。
男子と女子のペアである。
ふたりとも、性器をあらわにしても、臆する様子もない。
完全に目がイッてしまっている。
杏里の醸し出す濃厚なフェロモンで、中毒状態になってしまったようだった。
男子のほうはすでに痛いほど勃起し、女子も小さな胸の頂で杏子の実のような乳首を尖らせている。
ふたりを抱き寄せると、杏里はその後頭部に手を当て、自分の乳房に押しつけた。
乳首が同時にふたつ、熱く湿った口に咥えられる感触に、杏里は思わず両手に力を込めた。
吸われているうちに、固く充血した乳頭の先から、新たな汁が滲み出すのがわかった。
タナトスに生殖能力はない。
だから、何があっても妊娠することはない。
その点からいうと、それは断じて母乳などではないはずだった。
が、事実、乳首の先端が濡れてきている。
媚薬成分を含んだ新たな体液が、そこから分泌され始めたのだ。
それを充分飲ませたところで、杏里はふたりの肩を軽く押した。
「ああん…」
杏里の乳首から口を離した女子が、よろめきながらあとじさった。
観客の輪の中に戻り、床にぺたんと座り込むと、両手を使って自分で自分を慰め始めた。
男子生徒も同じだった。
ただ違うところは、杏里から離れたとたん、ぴゅっと白濁した液体を貧弱な竿の先から漏らしてしまったことだった。
「次は誰?」
ふたりに興味を失って、杏里は催促した。
「美里先生がいなくて、溜まってるんでしょう? みんな、我慢することはないのよ」
うう…。
はあ、はあ、はあ…。
うめき声が高まり、人垣が崩れた。
生徒たちが雪崩を打ったように、杏里めがけて押し寄せ始めたのだ。
その中には、あの社会科教師や学級委員の佐伯の姿も混じっていた。
数十人の裸体が、一斉に杏里の上に覆いかぶさってくる。
肉と肉が当たって音を立て、汗とよだれががしぶきとなって飛ぶ。
10本以上の手が一度に伸びてきて、杏里の身体を隅々までまさぐり始めた。
身体中を撫で回され、いじられながら、杏里はひそかに触手を伸ばしていく。
そして、杏里の分泌液に触れ、痙攣を始めた個体を見つけては、その急所を触手を責めていった。
あん…。
うふっ。
くっ。
やん…。
あちらこちらで淫らな呻き声が沸き上がる。
ほぼ全員が、杏里の足元に崩れ落ちるまでに、大して時間はかからなかった。
「もう終わり?」
床に座り込み、黙々とひたすら自慰に耽り出したクラスメートたちを俯瞰して、杏里がつぶやいた時である。
「まだだよ」
背後から声がした。
ん?
少し驚いて首をねじると、裸になった純と唯佳が、すぐ後ろに立って杏里のほうをじっと見つめていた。
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