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第8部 妄執のハーデス

#134 蜜の檻③

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 ブラジャーをむしり取られた。
 こぼれ出た毬のように丸い乳房を、少女が音を立てて吸ってきた。
「いや…」
 立っていられなくなってよろめいた杏里を、少女は部屋の隅の椅子へと導いていく。
 クッションの利いた大きな椅子に沈み込むと、杏里は自然としどけなく股を開いた格好になった。
 その間にひざまずき、少女が人差し指でパンティのクロスのあたりを撫で始める。
 指の動きに合わせて染みが広がっていき、杏里の呼吸も荒くなる。
「だ、だめ…」
 クッションに抱かれたまま腰をくねらすと、今度は少女がそこに顔を密着させてきた。
 熱い息が敏感な部位にかかったかと思うと、先を尖らせた舌でパンティの上からぞろりと舐め上げられた。
「くうっ」
 白い喉を見せてのけぞる杏里。
「汚れちゃうね。脱いじゃいましょうか」
 ひも状の部分に手をかけ、少女が器用にパンティを脱がせにかかった。 
 無意識のうちに尻を浮かせ、少女に協力する杏里。
 桃の皮を剥くようにあっけなくパンティをはぎとられ、下半身をむき出しにされてしまう。
「きれい…」
 蜜のしたたる秘肉を指で押し開き、サーモンピンクの中身を舌でなぞりながら、少女がつぶやいた。
 それから先は、ほとんど忘我の境地だった。
 少女が長い舌を出し入れするたびに、杏里は新たな蜜を分泌し、押し寄せる快感にわなないた。
 自分から限界まで足を開き切り、下半身をずり下げて股間を少女の顔に押しつけた。
 少女の舌は、さながら愉悦を生み出すエロチックな装置だった。
 そのよく動く舌で蜜壺の中と肥大した陰核を攻めまくられ、杏里はすすり泣くような声を上げた。
「まだ、いっちゃだめ」
 何度も痙攣を繰り返したところを抱き起され、次はベッドに横たえられた。
 いつの間にか自分も全裸になった少女が、杏里の顔に尻を向け、馬乗りにまたがってきた。
 ふたりとも、毛穴という毛穴から分泌したローションのような体液で、全身が美しい光沢を帯びている。
 やがて、さかさまの姿勢で杏里の太腿の間に顔を近づけると、淫靡な声音で少女が言った。
「ねえ、杏里、私たちは、ひとつになるの」
 杏里は目の前のつるりとした桃のような尻に頬を寄せた。
 それは紛れもなく、いつも鏡で見ていた己の尻だった。
 肉の球をつかんでふたつに割ると、菊の花弁のようなアヌスと濡れそぼった恥丘の一部が目と鼻の先に現れた。
 舌を伸ばし、先を硬く尖らせると、杏里はじっくりと味わうように、少女の秘部を舐め始めた。




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