異世界転生して謎のリングをアソコに装着したらエロ魔導士になりましたとさ

戸影絵麻

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#46 スライム地獄

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 ゲームに登場するスライムといえば、玉ねぎみたいな形をしていて、けっこう可愛らしい。

 が、実物はそうでもなかった。

 CGでつくった実写版スライムをイメージしてほしい。

 肌の質感といい、正直グロいとしか表現のしようがない。

 そんなのが、月明かりの下、地面を埋め尽くして怒涛のように迫ってくる。

 スライムたちの移動速度は、私の予想をはるかに超えていた。

「く、来る」

 なすすべもなく見守っていると、いつのまにか最初の一匹が足に取りついていた。

「わ、ばか、やめれ!」

 叫んだが、すでに遅し。

 身体中にねばねばの魔物が這いあがってくる。

「きゃあ」

 ソフィアの悲鳴が聞こえてきた。

 おそらく私と同じ、全身スライムまみれになっているというわけなのだろう。

「うは、きも! こら、そんなとこに入ってくんなったら!」

 両手両足を振り回して地面を転げ回っていると、

「どうした? ふたりとも」
 
 ふいにラルクの声がした。

「あ、兄者、スライムよ! なんとかして!」

「お願い! そんなとこに突っ立ってないで、こいつら追っ払って!」

 でないと大変なことになる。

 スライムどもは、あろうことか私のセーラー服の中に入り込み、下着の隙間から大事な所に侵入しようとしているのだ。

「ふむ、スライムときたら、塩だな」

 ラルクが意味不明のつぶやきを発した。

「よし、待ってろ。確か調理用に持ってきていたはずだ」

 そう言い残して、さっさとテントの中に引き上げてしまう。

 待ってられないんだってば!

 私は地面に転がり、あたふたと手足を振り回した。 

「やだやだやだやだ!」

 身体中がうずうずする。

 なに? この肌触りは?

「やばいやばいやばいやばい!」

 ソフィアも同じ思いのようだ。

 白状しよう。

 そう。

 スライムは、気持ちいいのである。

 しかも、性的に。

 知らぬ間にブラがずらされ、乳房にスライムが貼りついている。

 パンティの隙間からも入ってきていて、あそことアナルもスライムで埋まりかけていた。

「くう」

 無意識のうちに、喉を撫でられる子猫のような声を漏らしていた。

「あはあ」

 ソフィアの喘ぎも悩ましい。

 口の中にも入ってきた。

 ねばつくものが舌に絡みついてくる。

 これではまるっきり、『北斎漫画』の”大蛸に犯される女”の世界そのものだ。

 でも、気持ちいいのだから、仕方がない。

「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ」

 いつしか私はスライムたちの愛撫に全身をゆだねてしまっていた。

「い、いく、いく、いく」

 ソフィアが切なげに連呼する。

「あ、あたしも、もう、だめ」

 これが自分のものかと耳を疑うほど甘ったるい声であえいだ時である。

 突如として、頭の芯におなじみの”声”が響き渡った。

 -レベルが上がりました。どの魔法を習得しますか?-

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