異世界転生して謎のリングをアソコに装着したらエロ魔導士になりましたとさ

戸影絵麻

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#173 怪獣島へ⑨

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 さっきまでの嵐は嘘のように収まり、さんさんと輝く陽光の下に見えてきたのは、異様な形状の島である。
 まず、全体的に色が白っぽい。
 中央に丸く膨らんだ山がそびえ、島の周りには湾曲した象牙のようなものがずらりと並んでいる。
「あのさ、あの真ん中の山って、なんか頭蓋骨に似てないかな?」
 私の疑問に、
 ーですよね。私も同感ですー
 女神が軽いあいづちを打った。
「でさ、あの周りの枯れ木みたいなのって、ひょっとして何かの肋骨だったりして」
 -ええ、まさにそんな感じですー
「てことはさ、あの島って、まさしく怪獣の死骸そのものってこと?」
 -状況からして、そうかもしれません。太古に死滅した巨大生物の死体にサンゴやらなにやらが住みつき、そこに海流で流されてきた土砂や漂流物が蓄積されて、現在の形になった。そう推測しても間違いないかと思いますー
「くう。嫌すぎ」
 げんなりしていると、何の前触れもなく景色が切り替わり、私を乗せたビッチは格納庫に戻っていた。
 ウィーン。
 高周波の音に気づいて、
「なに?」
 そう聞き返すと、
 -着換えです。ただ今、ビッチファッカー初号機に新たな装備を装着しています。すぐに済みますから、戻る前に見ていってくださいー
「いいよ。任務は果たしたから、別に急がないし」
 身体中にまつわりついた導線やらチューブやらをはがしながら、私は答えた。
 作業を終えて画面左上に目をやると、すでに着せ替えを終えたビッチの雄姿が映っていた。
「ほお」
 私は素直に感心した。
 彼女が身に着けているのは、どの角度から見ても中学校か高校のスクール水着である。
 色は紺。
 胸にはご丁寧に名札の布まで貼ってあり。
『初子』
 と黒マジックで書いてある。
 なるほど、さすがにビッチファッカー初号機は長いので、縮めて『初子』にしたわけか。
 可愛いし、呼びやすくてよさげなニックネームである。
 よし、これからはこれで行こう。
 ただ、スク水姿になったとはいえ、初子の中身は私のダイナマイトバディをトレースした大人の女の肉体である。
 だから、紺のスク水が身体のラインを際立たせ、体操着姿より更にエロさが大幅に増している。
 ま、いいか。
 エロい衣装に変われば変わるほど、この子は強くなるって話だし。
 -どうですか? 物理防御力、魔法防御力ともに10パーセントアップ、泳ぎも行けますし、腕力、脚力とも2段階アップしています。機体自体の必殺技に、ロケットパンチが追加されてますから、そのうち試してくださいー
「ロケットパンチ?」
 なんだか、どこかで聞いたネーミングである。
 -では、ビッチファッカー初号機はこれからメンテナンスに入ります。翔子は元の世界に戻ってくださいー
「そうだね」
 私はうなずいた。
 ちょうど空腹を感じてきたところでもある。
「ファック・ユー!」
 高らかに叫ぶ。
 すると、次の瞬間、私はもう船の上だった。


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