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#37 絶頂少年と絶望少女⑥
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「なによ、早く言いなさいよ」
氷室基子は剃刀の刃を連想させる鋭い眼で僕を睨み据えながらすごむと、
「嫌だけど」
小声でそう、吐き捨てるように言い添えた。
正直な子だ、と今更ながらに思った。
そこが彼女の美点なのだ。
相手が僕のような根源的弱者であっても決して忖度しない。
優しさの欠片も見せず、舌鋒鋭く相手を情け容赦なく切り刻む。
その潔さといったら、僕の大半を占めるM男的精神の琴線を完膚なきまで震わすほどだ。
「わ、わかった、言うよ、言っちゃうよ」
僕は握られた陰茎の先っちょ、テカる亀の頭の鼻面にあるスリットから新たな透明液を滲ませ、身震いした。
「基子ちゃん、君が今握り締めてる僕のチンチンの、そ、その、先っぽを…」
「先っぽ? 先っぽを、何なのよ?」
気味悪そうに基子が自身の左手の中のものを見る。
かろうじて視界の端に捉えるような流し目が彼女の嫌さ加減を如実に表していて心地よい。
「きも…。なんかこれ、さっきよりべちょべちょしてきた」
「そうなんだ」
僕は陶然となりつつ、うなずいた。
「その汁みたいな体液はね、カウパー腺液と言って、性行為の際、挿入の直前に分泌されるものなんだ。なぜだかわかるかい? それはね、女性の膣ってほら、とっても狭くて窮屈だろ? もちろん、肛門ほどじゃないけどさ。それに比べて男の亀頭ってのは、すっごく敏感にできてるんだ。特に、僕みたいな皮被り、いわゆる仮性包茎ってやつにはね。そこで神様は、挿入がスムーズにいくよう、女性の膣から愛液が分泌されるみたいに、男の生殖器官からも潤滑剤が出るようにしてくださったんだ。愛液とカウパー腺液の両方が混じり合えば、挿入はおそろしくスムーズにいくようになる。それこそ、痛みゼロで、快感マックスになるはずなんだ。ただ、悲しいかな今は、君の愛液は期待できそうもない。だから一方通行だけど、僕がこうしてペニスの先を濡らすしかないんだよ。でも、大丈夫。体育館で射精してからもう何時間も経ってるから、僕の精巣は新しく生成された精液で満タンだ。君が僕の勃起チンポの濡れ濡れの先っちょを…」
「うっざ」
基子が歯ぎしりするような声で僕の長広舌を遮った。
「永遠の童貞のくせに何知識ひけらかしてんだよこのクソが。耳年増ってのはてめえみたいな薄汚いオナニー野郎のことを言うんだよ。何をしてほしいのかそれだけを早く言えっつうんだよ、この恥垢まみれのゴミクズ野郎」
氷室基子は剃刀の刃を連想させる鋭い眼で僕を睨み据えながらすごむと、
「嫌だけど」
小声でそう、吐き捨てるように言い添えた。
正直な子だ、と今更ながらに思った。
そこが彼女の美点なのだ。
相手が僕のような根源的弱者であっても決して忖度しない。
優しさの欠片も見せず、舌鋒鋭く相手を情け容赦なく切り刻む。
その潔さといったら、僕の大半を占めるM男的精神の琴線を完膚なきまで震わすほどだ。
「わ、わかった、言うよ、言っちゃうよ」
僕は握られた陰茎の先っちょ、テカる亀の頭の鼻面にあるスリットから新たな透明液を滲ませ、身震いした。
「基子ちゃん、君が今握り締めてる僕のチンチンの、そ、その、先っぽを…」
「先っぽ? 先っぽを、何なのよ?」
気味悪そうに基子が自身の左手の中のものを見る。
かろうじて視界の端に捉えるような流し目が彼女の嫌さ加減を如実に表していて心地よい。
「きも…。なんかこれ、さっきよりべちょべちょしてきた」
「そうなんだ」
僕は陶然となりつつ、うなずいた。
「その汁みたいな体液はね、カウパー腺液と言って、性行為の際、挿入の直前に分泌されるものなんだ。なぜだかわかるかい? それはね、女性の膣ってほら、とっても狭くて窮屈だろ? もちろん、肛門ほどじゃないけどさ。それに比べて男の亀頭ってのは、すっごく敏感にできてるんだ。特に、僕みたいな皮被り、いわゆる仮性包茎ってやつにはね。そこで神様は、挿入がスムーズにいくよう、女性の膣から愛液が分泌されるみたいに、男の生殖器官からも潤滑剤が出るようにしてくださったんだ。愛液とカウパー腺液の両方が混じり合えば、挿入はおそろしくスムーズにいくようになる。それこそ、痛みゼロで、快感マックスになるはずなんだ。ただ、悲しいかな今は、君の愛液は期待できそうもない。だから一方通行だけど、僕がこうしてペニスの先を濡らすしかないんだよ。でも、大丈夫。体育館で射精してからもう何時間も経ってるから、僕の精巣は新しく生成された精液で満タンだ。君が僕の勃起チンポの濡れ濡れの先っちょを…」
「うっざ」
基子が歯ぎしりするような声で僕の長広舌を遮った。
「永遠の童貞のくせに何知識ひけらかしてんだよこのクソが。耳年増ってのはてめえみたいな薄汚いオナニー野郎のことを言うんだよ。何をしてほしいのかそれだけを早く言えっつうんだよ、この恥垢まみれのゴミクズ野郎」
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