嬲られる淫獣 ~贖罪のために性奴隷と化した牝犬人妻はきょうも鬼畜の息子に奉仕する~

戸影絵麻

文字の大きさ
4 / 400

#2 和夫の要求①

しおりを挟む
「聞いたよ。この顔、整形手術受けても、完全には元に戻らないんだって」
 琴子が口を開くより早く、和夫が言った。
 発声器官もやられているのか、地の底から響いてくるような不気味な声だ。
「和夫ちゃん…」
 目に見えない手で顔を張り飛ばされたようなショックを受けて、琴子は一瞬、言葉の接ぎ穂を失った。
 この子はそれを知っているのだ。
 私の口から告げないで済むのは助かるけど、和夫の心情を思うと胸が張り裂けそう…。
「ごめんね」
 最初に何を言おう。
 ここまでくる間、ずっと考えていたのに、結局、やっとのことで口をついて出たのは、そのひと言だった。
「悪いのは、かあさんよね…」
 この謝罪の言葉…。
 ある意味、それは口にしてはいけないひと言のような気がしないでもない。
 なぜなら、あの事故の原因は、琴子自身にあるわけではないからだ。
 これを口にしてしまったら、私は和夫のあの行為を、暗に認めることになる。
 そうではないか…?
「ああ」
 否定してくれるだろう、という琴子の一縷の思いを突き崩すように、酷薄な口調で和夫が言った。
「かあさんのせいで、俺は顔も青春も失った。もう、高校も辞めようと思ってる。治っても元の顔に戻れないなら行く意味ないし、それに、受験勉強する気力も湧かないよ」
「和夫ちゃん…」
 琴子はベッドの端に両手をついた。
 涙が頬を濡らすのがわかった。
 和夫の呪詛に似たストレートな言葉が、琴子の中の迷いを吹き飛ばした。
 和夫は半年後に迫った大学受験も諦めるという。
 やはり…悪いのは、この私なのだ。
 理由はどうあれ…あの時、私さえもう少ししっかりしていれば。
 改めて、自分が大変な過ちを犯してしまったことを思い知らされた。
 理屈ではない。
 私は和夫から輝かしい前途を奪ってしまったのだ。
 それはもはや、否定できない事実だった。
 いくら悔やんでも、悔やみきれなかった。
 こんなことになるのなら、どうしてあの時…。
「かあさん、反省してる?」
 激しく動揺する琴子を冷たい眼で見つめながら、和夫が淡々とした口調で言い募る。
 いっそのこと、激高して罵倒してくれればいいものを、その物言いはあくまでクールである。
「ごめん…本当に、ごめんなさい…」
「今更謝られても、何にもならないよ」
 号泣寸前の琴子に、ぴしりと和夫が言った。
「わかるよね? こんなふうになっちゃったら、俺にはもう、かあさんしかいないんだってこと」
 琴子は顔を上げた。
 どういう意味だろう?
 ふとそんな疑念が胸に兆したからだ。
「それでさ、かあさんがほんとに反省してるかどうか、俺、確かめてみたいんだ」
 和夫の声に、ふと面白がっているような響きが混じった。
「確かめてみたいって…それ、どういうこと?」
 なんとはなしに嫌な予感を覚えて、琴子は訊き返した。
「たとえば、俺の頼みを、かあさんが全部聞いてくれるかどうかってこととか」
「頼み…? もちろん、和夫ちゃんが望むなら、私にできることは何でもするわ…」
 そこまで口にして、琴子ははっと口に手を当てた。
 まさか…。
 これは、罠?
「言ったね」
 口の在処を示す包帯の切れ目が口角をかすかに吊り上げた。
「かあさん、今、言ったよね。俺のためなら、なんでもしてくれるって」
「え、ええ…」
 あの時の…。
 あの台所でのワンシーンが、フラッシュバックのように脳裡に甦る。
「なら、まずひとつお願いしようかな。ここで服脱いでよ。かあさんの裸、俺に見せてほしいんだ」
 にやりと笑って、和夫が言った。




しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

処理中です...