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#194 凌辱のプールサイド①
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琴子のスマートフォンに仁美から電話がかかってきたのは、翌日の朝のことだった。
和夫はまだ自室で寝ていて、正一は会社にでかけた直後のことである。
朝起きると正一はすでに起きていて支度を調えており、シースルーのネグリジェ姿の琴子を見ると、きまり悪そうに視線を逸らしたものだった。
ゆうべ、正一は、息子の和夫の後塵を拝する形で琴子のアナルに貧弱なペニスを挿入し、果ててしまった。
それはそれで気持ちよかったのだが、もはや通常の性行為では、正一が和夫にかなわないのは明らかだった。
中年太りの体格も仮性包茎で未発達な性器も、完全に息子に負けているのだ。
顏の怪我を除けば、和夫は今どきの若者には珍しく、スレンダーながら筋肉質な体型、AV男優並みに立派な男性器を持っている。
そして、和夫の奇怪なデスマスクさえ、今の琴子にはスリリングで興奮をそそるほどなのだ。
和夫に抱かれていると、なんだか悪漢にでも犯されているようで、特別に昂ってくるのである。
最早その前に威張るだけが取り柄だった正一の出る幕はない。
ここ二日ほどで、夫婦の上下関係が逆転してしまった。
その思いが強い。
今や、この家の中心は琴子なのである。
和夫も正一も、琴子を抱くためなら、なんでもするに違いなかった。
「行ってくるよ」
正一が玄関先で琴子を振り返った。
眼鏡の奥の眼に、複雑な感情が宿っていた。
情欲、諦め、嫉妬・・・。
本当は、琴子を問い詰めたいのだろう。
俺が会社に行っている間に、和夫と何回セックスする気かと。
でも、できないのだ。
今では自分のほうが地位が下だと知っているからである。
「行ってらっしゃい」
琴子はにこやかに夫を送り出した。
久しぶりにさわやかな気分だった。
もう正一の機嫌をいちいちうかがう必要はない。
なぜなら、今や正一のほうが、琴子の奴隷のようなものだから・・・。
仁美からの電話は、朝食を終え、ちょうど洗濯機を回している時にかかってきた。
「あ、琴子さん?」
いつも含み笑いしているような仁美の声が耳の中に響き渡ると、琴子はどぎまぎしてしまう。
一見地味に見える仁美だが、つき合いが深くなってわかったのは、声、仕草、表情など、彼女のすべてがエロチックであるということだ。
餌になる昆虫を惹きつける不可視のフェロモンを全身から撒き散らす猛毒の食虫花。
それが仁美なのである。
「あのね、よかったらですけど、プールに行きません?」
開口一番、仁美は言った。
「仁美、さん・・・」
琴子がそう言ったまま黙り込んでいると、歌うような口調で続けた。
「私の懇意にしている会員制室内プールがあるんですけど、そこで午後から一緒に遊びませんか?」
「プール、ですか・・・?」
意外な提案に、琴子は詰まった。
プールなど、この十数年、行ったことがない。
和夫が小学生の頃、水泳教室につき合って以来、まったくだ。
「私、水着、持ってないし・・・」
言いかけると、仁美がすかさず口を挟んできた。
「大丈夫ですよ。向こうへ行けば、スイムウェアなんて選び放題ですから。私が琴子さんにぴったりの、特別セクシーな水着を選んでさしあげます」
和夫はまだ自室で寝ていて、正一は会社にでかけた直後のことである。
朝起きると正一はすでに起きていて支度を調えており、シースルーのネグリジェ姿の琴子を見ると、きまり悪そうに視線を逸らしたものだった。
ゆうべ、正一は、息子の和夫の後塵を拝する形で琴子のアナルに貧弱なペニスを挿入し、果ててしまった。
それはそれで気持ちよかったのだが、もはや通常の性行為では、正一が和夫にかなわないのは明らかだった。
中年太りの体格も仮性包茎で未発達な性器も、完全に息子に負けているのだ。
顏の怪我を除けば、和夫は今どきの若者には珍しく、スレンダーながら筋肉質な体型、AV男優並みに立派な男性器を持っている。
そして、和夫の奇怪なデスマスクさえ、今の琴子にはスリリングで興奮をそそるほどなのだ。
和夫に抱かれていると、なんだか悪漢にでも犯されているようで、特別に昂ってくるのである。
最早その前に威張るだけが取り柄だった正一の出る幕はない。
ここ二日ほどで、夫婦の上下関係が逆転してしまった。
その思いが強い。
今や、この家の中心は琴子なのである。
和夫も正一も、琴子を抱くためなら、なんでもするに違いなかった。
「行ってくるよ」
正一が玄関先で琴子を振り返った。
眼鏡の奥の眼に、複雑な感情が宿っていた。
情欲、諦め、嫉妬・・・。
本当は、琴子を問い詰めたいのだろう。
俺が会社に行っている間に、和夫と何回セックスする気かと。
でも、できないのだ。
今では自分のほうが地位が下だと知っているからである。
「行ってらっしゃい」
琴子はにこやかに夫を送り出した。
久しぶりにさわやかな気分だった。
もう正一の機嫌をいちいちうかがう必要はない。
なぜなら、今や正一のほうが、琴子の奴隷のようなものだから・・・。
仁美からの電話は、朝食を終え、ちょうど洗濯機を回している時にかかってきた。
「あ、琴子さん?」
いつも含み笑いしているような仁美の声が耳の中に響き渡ると、琴子はどぎまぎしてしまう。
一見地味に見える仁美だが、つき合いが深くなってわかったのは、声、仕草、表情など、彼女のすべてがエロチックであるということだ。
餌になる昆虫を惹きつける不可視のフェロモンを全身から撒き散らす猛毒の食虫花。
それが仁美なのである。
「あのね、よかったらですけど、プールに行きません?」
開口一番、仁美は言った。
「仁美、さん・・・」
琴子がそう言ったまま黙り込んでいると、歌うような口調で続けた。
「私の懇意にしている会員制室内プールがあるんですけど、そこで午後から一緒に遊びませんか?」
「プール、ですか・・・?」
意外な提案に、琴子は詰まった。
プールなど、この十数年、行ったことがない。
和夫が小学生の頃、水泳教室につき合って以来、まったくだ。
「私、水着、持ってないし・・・」
言いかけると、仁美がすかさず口を挟んできた。
「大丈夫ですよ。向こうへ行けば、スイムウェアなんて選び放題ですから。私が琴子さんにぴったりの、特別セクシーな水着を選んでさしあげます」
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