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#214 熟女錯乱①
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「待ってください」
先に行こうとする仁美を、琴子は呼び止めた。
「受付の女性の話では、昼食の準備ができているとか…。私、小腹が空きました。プールの前に、何か・・・」
「あら、そうでした。わたくしとしたことが」
振り向いた仁美が、口元に手を当て、上品に笑った。
「琴子さんの水着姿見たら、もう興奮しちゃって。ごめんなさいね」
「仕方ないね。じゃあ、ラウンジに」
ふてくされたようにチエミが言い、踵を返してホールのほうへと歩き出した。
受付嬢の前を再度通って奥へ向かうと、そこがレストランだった。
入口にメニューを立てた架台があり、ドアは開いたままになっている。
貸切だからだろう、広い店内には人気がなく、アンティークなデザインのテーブルとテーブルの間を、ウェイターやウェイトレスだけが音もなく行き来している。
メニューとは別に、この時間帯はランチタイムで、料理はすべてビュッフェ形式のようだった。
客席を囲むように、長テーブルにさまざまな料理が並んでいる。
「ここは水着でもOKなんですよ。まあ、きょうはわたくしたちしかお客もいないのですけど」
メイド服を着たウェイトレスが三人を窓際の席に案内する。
少女が去ると、窓を背にした席に坐り、仁美が言った。
その向かい側に琴子が腰かけようとした時である。
「奥さんは、きょうはお客さまだから、あたしの上に座らせてあげる」
押しのけるように椅子をぶんどったチエミが、茫然と立ち尽くす琴子の右手をいきなり引っ張った。
「あっ」
よろめき、されるがまま、チエミの膝の上に腰を下ろしてしまう琴子。
「ちょ、ちょっと…」
抗議しかけた琴子を遮って、仁美が微笑みながら言った。
「あら、それはいい考えね」
「え?」
琴子はあっけにとられ、正面の仁美の顔を見る。
水の入ったグラスを運んできた少女が、大女の膝に乗った琴子を見て、悪いものを見たように目を伏せた。
「ありがとう」
体よく少女を追い払うと、舌なめずりするような口調で、仁美が続けた。
「じゃあ、こうしましょう。わたくしが三人分の料理を取ってきますから、チエミはそれを琴子さんに食べさせてあげてくださいな」
「了解でーす。じゃ、まずはお水を」
おどけた口調で言い、琴子の躰越しに手を伸ばして、チエミが琴子のグラスを手に取った。
「や、やめてください。自分で、できますから」
チエミの手からグラスを奪おうと、琴子が右手を差し伸べた時である。
「あら、失礼」
わざとらしく叫んだかと思うと、手にしたグラスの中の水を、チエミがやにわに琴子の胸元にぶっかけた。
先に行こうとする仁美を、琴子は呼び止めた。
「受付の女性の話では、昼食の準備ができているとか…。私、小腹が空きました。プールの前に、何か・・・」
「あら、そうでした。わたくしとしたことが」
振り向いた仁美が、口元に手を当て、上品に笑った。
「琴子さんの水着姿見たら、もう興奮しちゃって。ごめんなさいね」
「仕方ないね。じゃあ、ラウンジに」
ふてくされたようにチエミが言い、踵を返してホールのほうへと歩き出した。
受付嬢の前を再度通って奥へ向かうと、そこがレストランだった。
入口にメニューを立てた架台があり、ドアは開いたままになっている。
貸切だからだろう、広い店内には人気がなく、アンティークなデザインのテーブルとテーブルの間を、ウェイターやウェイトレスだけが音もなく行き来している。
メニューとは別に、この時間帯はランチタイムで、料理はすべてビュッフェ形式のようだった。
客席を囲むように、長テーブルにさまざまな料理が並んでいる。
「ここは水着でもOKなんですよ。まあ、きょうはわたくしたちしかお客もいないのですけど」
メイド服を着たウェイトレスが三人を窓際の席に案内する。
少女が去ると、窓を背にした席に坐り、仁美が言った。
その向かい側に琴子が腰かけようとした時である。
「奥さんは、きょうはお客さまだから、あたしの上に座らせてあげる」
押しのけるように椅子をぶんどったチエミが、茫然と立ち尽くす琴子の右手をいきなり引っ張った。
「あっ」
よろめき、されるがまま、チエミの膝の上に腰を下ろしてしまう琴子。
「ちょ、ちょっと…」
抗議しかけた琴子を遮って、仁美が微笑みながら言った。
「あら、それはいい考えね」
「え?」
琴子はあっけにとられ、正面の仁美の顔を見る。
水の入ったグラスを運んできた少女が、大女の膝に乗った琴子を見て、悪いものを見たように目を伏せた。
「ありがとう」
体よく少女を追い払うと、舌なめずりするような口調で、仁美が続けた。
「じゃあ、こうしましょう。わたくしが三人分の料理を取ってきますから、チエミはそれを琴子さんに食べさせてあげてくださいな」
「了解でーす。じゃ、まずはお水を」
おどけた口調で言い、琴子の躰越しに手を伸ばして、チエミが琴子のグラスを手に取った。
「や、やめてください。自分で、できますから」
チエミの手からグラスを奪おうと、琴子が右手を差し伸べた時である。
「あら、失礼」
わざとらしく叫んだかと思うと、手にしたグラスの中の水を、チエミがやにわに琴子の胸元にぶっかけた。
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