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第1章 覚醒

#53 淫婦の誕生⑤

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 ルビイをベッドの中央に仰向けにすると、サトはその股の間に立ってルビイの身体を見下ろした。

 媚薬入りのローションを隙間なく塗りたくられ、ルビイの肌はてらてらと光沢を放っている。

 弄り回されたおかげで乳首は根元に影ができるほど屹立し、以前の倍近くのサイズに膨張している。

 手足の欠損を考慮に入れても、その姿はひどく淫らで美しかった。

 いや、欠けた部位があるからこそ余計に、ルビイの肉体は淫蕩に見えた。

「どうする、つもり、なの…?」

 とぎれとぎれに、ルビイは訊いた。

 股間の疼きがたまらない。

 達する直前で自慰をやめた時のように、内側の肉がひくひく蠢いて止まらない。

 その問いに答えるかのように、サトがルビイの股の間にひざまずいた。

「ルリさまのここ、すっかりどろどろに汚れちゃってます。それを、サトがきれいにして差し上げます」

「待って…」

 ルビイは下半身をよじって抵抗の意を示した。

「それはだめ。そんなとこ、汚いから」

「汚くなんてないですよ」

 サトの顔が、敏感な部位に近づいてくる。

 甘い息が、火照った肌をくすぐった。

「ルリさま、いい匂い」

 うっとりと、歌うような口調でサトが言う。

 どうやら陰部に鼻を近づけて、あふれる愛液の匂いを嗅いでいるらしい。

「いや…言わないで」

 ルビイは赤面した。

 意識が否応なしに、股間のその一点に収束していく。

「お豆が、こんなに」

 痺れるような刺激に、ルビイは喘いだ。

 サトが尖らせた舌で、充血し切った肉の芽をつついてきたからだった。
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