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第1章 覚醒

#52 淫婦の誕生④

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 引き込まれるようにして、ルビイはうなずいていた。

 と、素早くサトが身体を入れ替えた。

 ルビイを持ち上げると、その下に自分の身体を滑り込ませたのだ。

 ルビイを膝の上に乗せると、左手で乳房をつかみ、右手で股間を触り始めた。

 サトの指が肉襞を割って、体内に入ってきた。

 一瞬痛みが走り、ルビイは身を固くした。

 魔王に貞操を奪われたルビイはともかく、娘のルリは処女なのだ。

 指といえども、奥まで挿入されれば、破瓜の痛みは免れない。

 が、サトのテクニックの前では、それも杞憂だった。
 
 乳房への愛撫と、舌による腋の下への責めが、破瓜の痛みを緩和する。

 あっと思った時には痛みは峠を越え、サトの人差指はルビイの蜜壺の中だった。

「すごい…ルリさまのここ、すごくきつくて、熱いです」

 くちゅくちゅと音を立てて指を動かしながら、感心したようにサトが言う。

 自分でも膣の周囲の括約筋が収縮し、襞がサトの指に絡みつくのがわかった。

 サトが乳房を揉み、指をゆっくりと出し入れする。

 そのサトの指の動きに合わせて、波のように快感が広がっていく。

「あん…」

 ルビイは自分から腰を動かしている。

 まるで別種の生き物のように、より強い快感を求めて下半身が動いてしまうのだ。

 両手でさんざんルビイを弄んだ末、息を弾ませて、サトが言った。

「それでこそ、あの淫蕩な魔王の血を引く者…ルリさま、その腰使い、すばらしいですよ。とっても淫乱で、初めてとは思えません。では、そろそろ、最後の仕上げといきましょうか」

 最後の、仕上げ…?

 もうろうとした意識の中、ルビイは思った。

 こんなに気持ちいいのに、まだ、なにかあるというのだろうか…?
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