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#1 追撃
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「目玉ノイドが死にました」
広大な空間にどこか人工的な声が響いた。
その声にー。
オーロラがはためくような七色の光の揺らぎの中で、モアイ像を思わせる巨大な人間の頭部の影が揺らいだ。
-天津紗英が目覚めたか。
「はい、そのようです」
答えたのは、光の乱舞の前に蹲った黒い影。
背広姿の男に見えるが、首から上は鋼鉄製だ。
-まずいな。
光のベールの中を浮遊するモアイ像に似た頭部だけの存在が、かすかに不機嫌さをにじませた声音でつぶやいた。
-紗英は究極の培養兵器。試作品といえども、野放しにするわけにはいかぬ。
「は、仰せの通りでございます」
-追っ手を出せ。
「はっ。適任者をすぐに手配します」
-博士は殺してもかまわない。だが、紗英は殺すな。必ず生け捕りにしろ。
「御意」
広大な空間にどこか人工的な声が響いた。
その声にー。
オーロラがはためくような七色の光の揺らぎの中で、モアイ像を思わせる巨大な人間の頭部の影が揺らいだ。
-天津紗英が目覚めたか。
「はい、そのようです」
答えたのは、光の乱舞の前に蹲った黒い影。
背広姿の男に見えるが、首から上は鋼鉄製だ。
-まずいな。
光のベールの中を浮遊するモアイ像に似た頭部だけの存在が、かすかに不機嫌さをにじませた声音でつぶやいた。
-紗英は究極の培養兵器。試作品といえども、野放しにするわけにはいかぬ。
「は、仰せの通りでございます」
-追っ手を出せ。
「はっ。適任者をすぐに手配します」
-博士は殺してもかまわない。だが、紗英は殺すな。必ず生け捕りにしろ。
「御意」
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