夜空のラムネ

佐藤強也

文字の大きさ
11 / 11
夜空のラムネ

〈始まりの瞬間〉

しおりを挟む
 頭にくるほど良い天気だった。

 寝る前まで、覚悟が決まらなかった気持ちも、布団から出て、外に出てしまえばもう学校に進むしかない。

 学校に着くと、正門前では今日も先生達が元気に挨拶をしていた。

 今日ぐらいはいいだろう。僕だって機嫌の悪い時はあるし、挨拶したくない日だってある。

 僕は作り笑で出迎える先生達を無視して、教室へ急いだ。

 扉をあけ中に入ると、教室内は騒がしく、いつもより居心地が悪かった。

 無駄に立ち歩き、はしゃぐ男子達の隙間から席に座る渡辺さんが見えた。

 渡辺さんは机の上にプール道具を置いて、水中眼鏡のレンズになにやら吹きかけている。たぶん曇り止めのスプレーだろう。珍しく真剣な表情をしている。

 朝の会が終わり、男子と女子に分かれて着替えが行われると、僕の心臓は、突然壊れ始めたかのように大きく動き出した。手や足に力が入らなかった。それでも無理やり足を動かし、みんなより先に教室を出て、職員室へ向かった。

 どうせ富山に怒られるなら、早く怒られたかったから。

 降りてきた階段の上から、プールに気持ちが湧く男女の入り混じった声が、僕を追いかけるように降りて来る。

 それはまるでプール以外にも、何か楽しみを見つけたかのような、凄く嫌な笑い声だった。

 職員室の扉を叩き中に入ると、先生達はほとんどいなくて、ちょうど席を立った戸田先生が僕に気づいた。

「あら佐藤くん。おはよっ」

「おざす……。富山先生っていますか?」

「もうプールに向かったよ?」

「そうなんですね、ありがとうございます」

 これだけの会話のやりとりで、戸田先生は僕の変化に気づいたのだろう。僕が職員室を去ろうとすると、また名前を呼ばれた。

「佐藤くん。もしかして今日も見学?」

 モデルのような足で近づく戸田先生の顔は、今までで一番お姉さんだった。

 何も言わず僕が頷くと、戸田先生は全てを知っているかのように、僕の頭に手を乗せて優しく言った。

「また怒られちゃうよ。そんなんじゃ学校休んじゃえばいいのに」

 それができるならしたかった。

「どっちにしろ怒られちゃうんで。それに……」

「ん?」

 もう僕には休む理由がなかったから。

「どうしたの?」

「いえ、なんでも無いです。もう覚悟はできているんで、多分。大丈夫です」

 僕がそう答えると、戸田先生は僕の体をすり抜けるように横切り言った。

「よく我慢したね」

 なんの事かわからなかった。

 その言い方は、僕に何も言わせないように。

 まるでヒントを与えるような。

 でもその口調は、僕に勇気をくれた。

 だからプールに向かう足が少しだけ、自分の物になった。

 その足が恐怖で再び動かなくなる前に、僕はプールへ急いだ。

 プールに出ると、富山は熱々の床にホースで水をまいていた。

 大丈夫。怒られる覚悟はできた。というよりそれしか方法はなかった。

 富山は僕の方を見ようとはしない。

 気づいているはずなのに。

 プールの水面に映る自分の姿が、なんだか昔の田中さんとかぶって見えたのは気のせいだろうか。

「富山先生」

 僕が呼びかけると、富山はやっと僕を見た。制服のままの僕を。

「あ?」

 僕は先読みした。具合が悪いから休ませてくださいと言った未来を。

 きっと富山は僕の嘘を見破り、そのホースで顔に水をかけてくるだろう。

 田中さんの時と同じように。

 具合が悪いとか、忘れたとかしか自分を守る方法がない僕達に。みんなの前で、まるで見せびらかすかのように。

 理由は多分僕達の事を思ってではない。自分の授業をサボられた、ただの腹いせだ。

 出来ない事をみんなの前でやらせる行為は、田中さんのような人を生む事を知らないんだ。

 だから僕は本当の事を言いたくなった。

 本当の事を言おうと決めていた。

 お互い頑張る為に。

「泳ぎたくないので、見学してます」

 そう、これが僕。これが本当の理由。

 僕は先生に逆らったんじゃ無い。本当の事を言うしかない状況に、先生が追い込んだのだ。

 ほら丁度クラスのみんなが揃ってやってきた。

 富山は思った通り僕の顔にホースで水をかけて言う。

「もう一度言ってみろ」

 何度でも言う。それしか答えと逃げ道を用意してくれないから。

「泳げないので見学させてください」

 怯えて絞り出すような声で言った田中さんの時みたいに、見せしめに怒鳴りつけるだろう。大丈夫。もう覚悟は決まった。

 富山のゴツイ手が僕の肩を払う。

「あ?」

 クラスの声が小さくなった。僕が怒られている事に気づいたんだろう。それに気づいた富山はもっと怒るだろう。僕達みたいなめんどくさい生徒が今後現れないように。

「わー。いい天気。みんなよかったねー」

 戸田先生の声だった。

「富山先生。ちょっと私も授業に参加してもよろしいですか?」

 徐々に戸田先生の声は大きくなり、やがて僕の横で止まった。

 戸田先生が来た事で、普段生徒に見せている富山の態度は、仕事仲間に見せる態度へと変わっていく。

「そこで見てろ」

 富山は顎で見学者用のテントを指した。

「はい。ありがとうございます」

 僕がテントの下に入るとすぐに授業は開始された。

 なのに、出席番号順に並んでいるクラスの列に、渡辺さんの姿はなかった。

 さっきまで渡辺さんは教室に居たんだ。ここに来ないはずがない。

 何かがおかしく感じた。

 渡辺さんの事など待つ様子もなく、出席番号一番から三番までの男女がプールに浸かり、記録測定がスタートした。


 するとプールの入り口から、扉の開く音が聞こえた。

 きっと渡辺さんだ。

 だけどプールの玄関から入って来たのは、渡辺さんではなく、田中さんだった。

 久々に見る田中さんの制服姿。クラスのみんなも田中さんに気づき、列がザワつき始めた。

「まきちゃーん」

 最初誰の事かわからなかったが、戸田先生が田中さんをそう呼び抱きついたのを見て思い出した。田中さんの名前を。

 田中真樹。それが彼女のフルネームだ。カカシの田中なんて名前じゃない。

「戸田先生。渡辺さんは?」

 田中さんの質問に、戸田先生もキョロキョロと列の中を探すが、渡辺さんの姿は今もなかった。

 順番は徐々に近づき、そろそろ渡辺さんの番だ。

 するともう一度。田中さんが入って来た入り口から扉の開く音が聞こえ、今度こそ渡辺さんがやってきた。

 でも、様子がいつもと違った。渡辺さんはすでに肩で息をし、顔にも焦りの表情が浮かんでいる。

 急いで列に加わるが、渡辺さんから困ったような表情が消える事はなく、次第に順番は近づいていき、ついに渡辺さんの番がやってきた。

 ゆっくりと、降りるように渡辺さんがプールに体を沈めた時、僕だけが気づいた。 

 渡辺さんの額に、いつもの水中眼鏡が無い事に。

 教室の時は確かにあった。ここまでの道のりでなくすわけがない。

 何かがおかしかった。

 そう。いつもある声が聞こえないのだ。

 水上や手塚が静かだった。女子達の悲鳴のような声も今日は聞こえない。

 それは田中さんを仲間外れにした時と同じ雰囲気で、僕がクラスから消えた日と似ていた。

 気づけばクラスが一つになっていた。 

 始まりかけていたものが、本格的に今日。たった今。始まったのだ。

 田中さんもクラスの雰囲気に気づき、涙を流すくらい下唇を強く噛んでいる。

 渡辺さんの前を泳ぐ女子が半分を過ぎた。渡辺さんが泳ぐ番だ。

 勢いよく、毎晩練習したように、渡辺さんは水中の壁を蹴り泳ぎだした。

 しかし夜のようにまっすぐには進めなかった。練習を見ていた僕だけがわかるだろう。

 泳げない渡辺さんが、初めて水を怖がっていた。

 理由はきっと、何も見えていないから。

 もがくように、それでも諦めず渡辺さんは、なんとか手足を動かしていた。

 それは何も知らない奴からしたら、とてつもなく滑稽な姿に見えるだろう。

 笑えるだろう。いや、笑う理由がクラスにはあった。

 渡辺さんの他の人とは少し違う所。

 学校に来たりこなかったり、おかしな奴のおかしな行動。

 知らなきゃ確かに気持ち悪いだろう。

 知らなきゃ都合のいい標的だろう。

 そうだ。お前らには笑う理由も、いじめる意味もある。

 僕のクラスは、何も間違っていなかった。

 ごめん。渡辺さん。

 僕は見て居られなかった。とても応援なんかできなかった。

 また先読みしてしまったから。渡辺さんがどうなるか、わかってしまったから。

 気づけば僕はプールを飛び出していた。

 夏の太陽が照りつけ、アスファルトの熱気が僕を笑う。

 見たくなかった。見れなかった。なぜならば僕には渡辺さんを笑う理由がなかったから。みんなと同じく渡辺さんをいじめる理由も、はぶく理由も。何一つなかったから。

 渡辺さんの意味不明な行動は誰の為か。理由も知っている。ただ先生の笑顔が見たかっただけだ。勉強もできない。運動もできない。それは笑う理由にはならなかった。なぜならば、僕だけが渡辺さんの行動の意味と、理由を知っているから。

 だから僕は逃げたんじゃない。

 昨日。僕は応援すると、きっと渡辺さんと約束したから。

 僕にはあの夜の日々があるから。


 だから。だから僕は。あの日。あの夜。投げる事のできなかったラムネの瓶を握り、プールへ戻っていた。

 みんなが止まっていた。何が起きているのか解らないって顔だ。

 瓶の中で転がるビー玉の音だけが、僕の耳に届いた。

 あの夜聞いた音だ。

 勇気なんて待っている暇など僕にはなかった。

 大丈夫。簡単だ。ただ投げるだけ。

 優しく、渡辺さんに手を差し伸べるように。

 僕は瓶をプールに投げ込んだ。

 渡辺さんに見えるように、目印になるように。プールの真ん中、二人で練習したあのゴールライン。木の場所に。

 投げた瞬間。再び瓶が鳴った。

 風鈴のように涼しげな音を残し、瓶はゆっくりとプールの真ん中。僕たちのゴールラインに着水した。

 その衝撃で、小さな水しぶきが、まるで手を上げたかのように水面から飛び跳ねた。

 初めて僕が皆の瞳に映っていた。
初めてみんなが僕に驚いていた。

 それは、僕が瓶を投げたからじゃない。

 水中の渡辺さんにも聞こえるように、目を開けるように。沈んでいる瓶を目指すように、僕が渡辺さんの名前を叫んだからでもない。

 富山より先に動き、プールに飛び込んだ戸田先生よりも早く。

 僕がプールに飛び込んだからだ。

 大丈夫。泳げないけど、つま先はつく。あの夜、渡辺さんが教えてくれた事だ。

 かっこ悪いと思うなら笑えばいい。

 君達にはそれをしていい理由がある。

 僕達を笑う意味もある。

 だってこの学校で一番力を持っているのは、君達なのだから。

 大丈夫。君達クラスは何も間違っていない。

 でも間違っていないのは僕も同じだ。

 僕には渡辺さんを守る理由がある。

 だから胸をはっていいはずだ。

 波立つ水が拳のように僕の顔を殴りつける。

 そんなもの怖くもないし、痛くもない。

 僕は伸ばせるだけ腕を伸ばし、限界までつま先を底につけた。

 飛び跳ねた水が目に入ったせいだろう。ぼやける視界の中で僕は探した。

 大事な友達を。大切な渡辺真子さんを。

 すると水面が爆発し、水しぶきの中から渡辺さんが顔を出した。

 僕は力いっぱい彼女を支えた。

 渡辺さんは、支える僕の腕をよじ登り、肩にしがみつくと声を上げた。

 僕の投げた瓶を、まるでトロフィーのように空に掲げて。

「瓶、がみえたー。瓶がみえたの。キラキラ光ったの。突然、落ちてき、たの。だ、から泳げたの。場所がわかったの。見てた? 佐藤くん。ねー見てた?」

 水を吐き出し、むせ返りながらも、渡辺さんは叫んで教えてくれている。

「うん。見てたよ。泳げたよ。すごいよ渡辺さんは」

「水の中がすごく、綺、麗だった、の、目が開けれたの」

「うん、よかった」

 みんなが驚いていた。

 それは僕が笑っているからでもなく。

 渡辺さんが泳げたからでもない。

 きっとそれは。僕が渡辺さんと友達だったから。

 そして渡辺さんが僕と友達だったから。

 さぁ言いたい事があれば言えばいい。

 決して辞める必要なんてない。まだいじめたければ続ければいい。まだ無視するならしていればいい。

 大丈夫。大人なんかに頼ったりもしないから。

 思う存分楽しんでいればいい。

 でもこれだけは言わせてもらう。


 僕達は、そんな君達を無視する理由も意味もある。

 関わらない事で、交わらない事で、僕達は君達より多くの大切な事学んで、ここを卒業していく。

 僕は初めてクラスのみんなと目を合わせた。

 初めて一人ひとりの顔を確認していた。

 なのに渡辺さんときたら。

「はい、これ。記念にあげる」

 そう言って、瓶を僕に差し出していた。

 いいんだ。それが渡辺さんだ。

 渡辺さんの行動は意味不明で謎だらけ。それが彼女の良いところだ。

 絶対に周りとかぶらない。最高の友達だ。

 だからちゃんと、しっかりと言わなければいけない。

 お礼を。

「ありがとう。渡辺さん」

 周りが止まっていて、僕達だけが動いていた。

 あれだけ止まらなかった時間が初めて止まっている。

 僕の願いが初めて通じたんだ。

 だからちゃんと聞こえた。

「えへへっ」

 大事な友達の笑い声が。

 




 昼間のプールが、まるで夜みたいだった。

 

 

 

 

 

 

 
しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

凡骨蓮華
2018.09.18 凡骨蓮華

息苦しい学校生活と、それに対する小さな(しかし意志が宿る)反抗が印象的でした。
「夜とプールとラムネ瓶」の組み合わせも想像するだに美しく、タイトル「夜空のラムネ」は秀逸なネーミングだと思いました。
作中での発言、「私みたいな子は何も学べない」が一番心に残っています。
楽しめました。

解除

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。