打ち上がれ、恋。

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高校3年生 初春 2

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コツコツすることが勝つコツ

朝練の後、教室に入り、後ろのロッカーに荷物を置きに来た
私の目に真っ先に入ってきた、この標語。思わず、ぷっと笑ってしまった。
多分誰も気づかんやろうな。黒板のすみっこに小さく書いてあるもん。
私も自分のロッカーがこの位置じゃなかったら気づかんかったろうな。
っていうか昨日はあったっけ?誰が書いたんかいな。男子?女子?
丸字のような、角張っているような、なんとも言えない味のある字。
んんっと首を傾げている私のところに親友がやってきた。

「グッドモーニング、さくらこっ」
「おはよ、マル。今日も朝からテンション高いやん」
「月曜日の朝からメランコリー感じてるわけ?そんなんナンセンスよ」
「朝から難しいよ、マル」
「物事はイージーよりもディフィカルトの方が萌えるでしょ」
「あーそんくらいなら分かる。っていうか今日行く?」
「そのクエスチョンは必要?」
「いーや、ナッシングです」
「さくらこ、今の返し、ベリィ、グッド」

ルー小柴みたいなマル。本当は圓子。
小学校からずっと一緒。最初はなんて読むのかも分からなかった。
まるこっていう名前が漢字もダサくて古くて私にはマッチしてないと
マルがいつも言っている。
でも、私は漢字の圓子はかっこよくて凛々しく感じている。
マルには伝えていないし、これからも伝えることはないんだろうけど。
マルは根っからの百合女子。マルがルー小柴みたいになってしまったのは
小沢彌生先生のせいだろう。小沢先生の描く漫画にどっぷりとハマっている。
今日はアニメイトンでマルが好きなマンガの新刊発売日のイベントがある。
私も天神まで一緒に行って、新しいグリップを買おうと思っていた。
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