打ち上がれ、恋。

高校3年生 文化祭 2

「ハーフアンドハーフにせん？」

場が静まり返った。え？あれ？私変なこと言った？

・・・・・・・

「別に私はそうしてあげてもいいけど？塩がそれでいいなら？」
「はぁ？まぁそんなに言うなら、こっちこそそうしてあげてもいいんやけど？」
「ソース味と一緒にパックに入れたら、ソース味に染まると思うけどねっ」
「塩なめないでくれる？簡単に染まったりしないんだからねっ」

「うん、まあいいじゃん。染まっても染まらなくても。2つとも美味しいんやけん、なっ？」

「「桜子がそう言うなら、そーする」」

このあと、部長と副部長は二人でイチャイチャしながら買い出しに行ってくれた。

さて、じゃ看板でも作るかっと。ダンボールを取って来ないとだなぁ・・・
ほかの部員はクラスのプレゼン準備に行くか
ハチマキを襷に変える作業を始めている。
星に聞いてみよう。

「星、看板用のダンボール取りにいかん？」
「ごめん、この後クラスのプレゼン手伝わないかんっちゃん」
「あーそうなんや。オッケー。じゃ1人で行くわ」


近くのスーパーでも行ってみるか。
チャリで行くと持ってこれないから歩いて行かないといけない。

しかし本当に部長と副部長には参ったな・・・
なんかあるたびにケンカするくせに仲直りが早すぎる。
なんかこう、もう少しこう・・・
どろどろのさ、見たいじゃん。
この前だって試合に負けてそのままコートでケンカが始まって
止めに入ってビンタされるし、顧問には怒られるし・・・

あの２人絶対付き合ってるって確信はないけど自信はある。
私の百合レーダーが反応しているもん。
私のヲタ活動の一環として２人を見守るために
この部活に入ったといっても過言ではないと思う。