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第1章 南方でダンジョン巡り
第1話「出会い」
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最初はやっぱり初めての出会いから書くべきかと思う。出会いと言っても運命的なものでも何でもなくて、ほとんど忘れかけてるようなものだけど。特に彼、ゴッディとの出会いなら尚更ね。
その日も私はここ最近の日課となっている、フーラの森で、スキル上げ兼ソリドゥス(このゲームでの通貨単位)稼ぎをただなんとなくしていた。完全スキル制のこのゲームで、私は狩人、ハンターをイメージしたキャラを目指して育成をしているが、内容は特にこれと言って変わった事はしていない。森の奥深くまではソロでは行けないので、中盤付近をウロウロしつつ、この森のMob、熊やら猪やら鹿やらバーバリアンやらを罠スキルで足止めして、弓スキルで攻撃して倒し、死体からルートするだけだ。
そんないつもしている作業、とは言ってもMobが鬼湧きしたら事故死もあるので、中々気は抜け無いが、とにかくそんなことを繰り返していると、何だかキャラの攻撃モーションが遅いしHPにST(スタミナ値)の上限が下がっている。そろそろかなと思ってステータス画面を見てみると、やっぱりストレス値がかなり溜まってる。この状態で戦っても効率が悪いし、下手すると死んでしまうので、いつかPTを組んだ時ようにと思って、Mob相手にはほとんど役に立たないけど上げている工兵スキルの技でたき火を設置して休むことにした。
たき火の側に座ってストレス値が回復していく自キャラを眺めていると、Mobと戦ってはすぐに座って休むを繰り返す、見るからにストレス値が溜まってる男キャラが目に入った。重装カテゴリのチェインメイル着用ではあるが、材質が低品質のNPC売り装備。金に困っているか、私と同じくまだこのゲームを始めてそこまで間がなく、装備にまで手が回っていない…そのどちらかという感じの見た目だ。それだけの印象であり、今までそれほど積極的には他プレイヤーに声をかけたりしてこなかった私ではあるが……しかし……何故かは分からないが何かが引っ掛かる。たき火は何人で囲んでも効果は同じ。ここは勇気を出して声の一つでもかけてやりますか。
「こんにちは ゴッドフリー」
このゲームは挨拶コマンドがあるのが便利だ。
「こんにちは Magdalena」
挨拶を返す彼をよく見ると、バーバリアンの特殊攻撃を受けたのか、「出血」の状態異常中らしくDotダメージがキャラから飛び出している。
「ストレス値が溜まってるようだけど、良かったら私のたき火にあたっていきませんか?」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
そう言って、早速たき火の側に来て座る彼。思ったとおりストレス値いっぱいだったようだ。ついでに私の「包帯」スキルで「出血」を直す効果のある止血包帯も使ってやる。
「いやぁ何から何まですんません」
「他人に使った方がスキル値上がりやすいんで気にしないで大丈夫。この辺の敵は出血攻撃してくるんで厄介ですよね」
と言いつつも私自身は包帯スキルも上げてるのでそれほどでも無いが。
「本当ですね。おまけにおいは工兵も芸能系スキルも無いんでストレス値がなかなか回復しないから休憩時間ばっかりですよ」
「ストレス値には困りますよね」
おいと言うのは俺の誤爆だろうか?まぁここは突っ込まないでおくのが優しさだろう。
彼の言う通り、このゲームはドロップアイテムのルートによる重量超過や回復用や飲食物などのアイテムの枯渇、装備の耐久値低下よりも、あらゆる行動や被ダメージで増えるストレス値の蓄積をどう回復するかが狩効率を左右する重要課題なのだ。
「これ、たき火と包帯のお礼にどうぞ」
そう言うと、彼は揚げパンとミルクをトレードで渡してきた。
「揚げパンは重量と効果、それに満腹値低い時に使用した際のストレス値回復効果のバランスがいいらしいですよ」
「ありがとう」
普段は消費期限は長いがストレス値の回復効果が低い、保存食系の食料しか持ち歩かないのでこれは嬉しい。
「ゴッドフリーさんはここにはやはりスキル上げに来られたんですか?」
「それと薬調合スキルも持ってるんでその材料集めも兼ねてですね」
色々と話してみたが、どうやら普通の人のようだ。
「良かったらPT組んで一緒にスキル上げしませんか?」
2人で少し強めのMobと戦った方がスキル上げの効率も良いし、何より事故死の確率がずっと下がる。
「是非よろしくお願いします!」
こうして初めて彼、ゴッドフリーとのPTを組むことになった。
2人になったという事で私達は、最深部に少し入ったところに狩場を移すことにした。ここら辺は今まで1人で狩をしていた中層部とは違いビッグな熊や猪、それにバーバリアンもエリート級が湧くようになる。それを2人でとにかく狩ることにした。2人で戦うとやっぱり大分楽だ。特に私は「弓」スキルによる遠隔攻撃を主体にしているので、近接攻撃役がいると、こちらにタゲが来ないため、一方的に攻撃できるから尚更だ。欲を言えば魔法スキル持ちもいれば、buffと回復も貰えて更に楽になるのだが初めてのPTでそれは流石に贅沢と言うものだろう。
戦いの最中、彼はずっと「クマったクマった、熊だけに!」とか、「バーバリアンをバリバリにしてやるぜ!」とかつまらないギャグを連発していた。これはPTに誘ったのははやまったかな……
そうこうしながら、しばらく戦っていると突然、Mobが一気に7体か10体、もしくはそれ以上が近くにまとまって湧いた。流石に2人でこの数は捌けない。
「逃げましょう!」
咄嗟に叫ぶ私。後ろからぞろぞろとMobの大群に追いかけられながら2人で逃げたが、先の方にMobと1対1で戦ってるプレイヤーが見えてきた。すると何を思ったのか、彼は180°反転してMobと戦い始めた。
「多過ぎる! 逃げましょう!」
死に戻りは、ランダムで選ばれたいくつかのスキル値が下がってしまうというデスペナルティがあるため、私は彼に叫んだ。
「このまま逃げたら、このMobの大群のタゲが他に移ってしまう!構わず逃げて!」
ではここは彼に任せて私は逃げよう…
「あぁもう!」
そうも思った。しかし、自分でも何故だか分からないが私は彼と共に戦い、大群の中でもみくちゃにされ死に戻りした。結局、Mobは私達を集団リンチした後、満足したのか元の配置エリアにぞろぞろと帰っていったので、他のプレイヤーにタゲが移る被害が及ぶことは無かった。
その後、死に戻り先であるフーラの森の最寄り拠点であるナザレの村で、ドロップ品を2人に均等に分ける狩後精算をした。
「今日はすみませんでしたor2、Magdalenaさんも死なせちゃって……」
戦いの最中につまんないギャグを連発してた陽気な彼は、今やすっかり萎れてしまったようだ。
「私が死んだのは自分の判断だから気にしない」
「それとこれ」
私は彼にドロップアイテム、熊の肝と鹿の角を渡した。
「薬調合のスキル上げに使うでしょ。私は包帯派だからあげる」
「しかしそれだとおいばかり分け前が増えて公平には……」
「なら今度PTを組んだ時は私が欲しいものを集めに行きましょ。それとマグでいいよ。呼び方」
「あ、ありがとうございますっ!」
死に戻ったからスキル値は下がったが、それまでの狩で上がった分も合わせればマイナスにはならない。森の奥地を狩場にしたお陰でお金もなかなか稼げた。しかしそれよりも何よりも、自分が死に直面した危機的状況でも周囲を見渡し、最善の手の為なら進んで犠牲になる、そんな彼に私は興味を持ったのだ。彼を見て何か引っ掛かった気持ちとは、ただなんとなくプレイしていた日々と、お別れ出来る予感が感じられたからかもしれない。
にしても彼の一人称はやっぱり「おい」なのか……
その日も私はここ最近の日課となっている、フーラの森で、スキル上げ兼ソリドゥス(このゲームでの通貨単位)稼ぎをただなんとなくしていた。完全スキル制のこのゲームで、私は狩人、ハンターをイメージしたキャラを目指して育成をしているが、内容は特にこれと言って変わった事はしていない。森の奥深くまではソロでは行けないので、中盤付近をウロウロしつつ、この森のMob、熊やら猪やら鹿やらバーバリアンやらを罠スキルで足止めして、弓スキルで攻撃して倒し、死体からルートするだけだ。
そんないつもしている作業、とは言ってもMobが鬼湧きしたら事故死もあるので、中々気は抜け無いが、とにかくそんなことを繰り返していると、何だかキャラの攻撃モーションが遅いしHPにST(スタミナ値)の上限が下がっている。そろそろかなと思ってステータス画面を見てみると、やっぱりストレス値がかなり溜まってる。この状態で戦っても効率が悪いし、下手すると死んでしまうので、いつかPTを組んだ時ようにと思って、Mob相手にはほとんど役に立たないけど上げている工兵スキルの技でたき火を設置して休むことにした。
たき火の側に座ってストレス値が回復していく自キャラを眺めていると、Mobと戦ってはすぐに座って休むを繰り返す、見るからにストレス値が溜まってる男キャラが目に入った。重装カテゴリのチェインメイル着用ではあるが、材質が低品質のNPC売り装備。金に困っているか、私と同じくまだこのゲームを始めてそこまで間がなく、装備にまで手が回っていない…そのどちらかという感じの見た目だ。それだけの印象であり、今までそれほど積極的には他プレイヤーに声をかけたりしてこなかった私ではあるが……しかし……何故かは分からないが何かが引っ掛かる。たき火は何人で囲んでも効果は同じ。ここは勇気を出して声の一つでもかけてやりますか。
「こんにちは ゴッドフリー」
このゲームは挨拶コマンドがあるのが便利だ。
「こんにちは Magdalena」
挨拶を返す彼をよく見ると、バーバリアンの特殊攻撃を受けたのか、「出血」の状態異常中らしくDotダメージがキャラから飛び出している。
「ストレス値が溜まってるようだけど、良かったら私のたき火にあたっていきませんか?」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
そう言って、早速たき火の側に来て座る彼。思ったとおりストレス値いっぱいだったようだ。ついでに私の「包帯」スキルで「出血」を直す効果のある止血包帯も使ってやる。
「いやぁ何から何まですんません」
「他人に使った方がスキル値上がりやすいんで気にしないで大丈夫。この辺の敵は出血攻撃してくるんで厄介ですよね」
と言いつつも私自身は包帯スキルも上げてるのでそれほどでも無いが。
「本当ですね。おまけにおいは工兵も芸能系スキルも無いんでストレス値がなかなか回復しないから休憩時間ばっかりですよ」
「ストレス値には困りますよね」
おいと言うのは俺の誤爆だろうか?まぁここは突っ込まないでおくのが優しさだろう。
彼の言う通り、このゲームはドロップアイテムのルートによる重量超過や回復用や飲食物などのアイテムの枯渇、装備の耐久値低下よりも、あらゆる行動や被ダメージで増えるストレス値の蓄積をどう回復するかが狩効率を左右する重要課題なのだ。
「これ、たき火と包帯のお礼にどうぞ」
そう言うと、彼は揚げパンとミルクをトレードで渡してきた。
「揚げパンは重量と効果、それに満腹値低い時に使用した際のストレス値回復効果のバランスがいいらしいですよ」
「ありがとう」
普段は消費期限は長いがストレス値の回復効果が低い、保存食系の食料しか持ち歩かないのでこれは嬉しい。
「ゴッドフリーさんはここにはやはりスキル上げに来られたんですか?」
「それと薬調合スキルも持ってるんでその材料集めも兼ねてですね」
色々と話してみたが、どうやら普通の人のようだ。
「良かったらPT組んで一緒にスキル上げしませんか?」
2人で少し強めのMobと戦った方がスキル上げの効率も良いし、何より事故死の確率がずっと下がる。
「是非よろしくお願いします!」
こうして初めて彼、ゴッドフリーとのPTを組むことになった。
2人になったという事で私達は、最深部に少し入ったところに狩場を移すことにした。ここら辺は今まで1人で狩をしていた中層部とは違いビッグな熊や猪、それにバーバリアンもエリート級が湧くようになる。それを2人でとにかく狩ることにした。2人で戦うとやっぱり大分楽だ。特に私は「弓」スキルによる遠隔攻撃を主体にしているので、近接攻撃役がいると、こちらにタゲが来ないため、一方的に攻撃できるから尚更だ。欲を言えば魔法スキル持ちもいれば、buffと回復も貰えて更に楽になるのだが初めてのPTでそれは流石に贅沢と言うものだろう。
戦いの最中、彼はずっと「クマったクマった、熊だけに!」とか、「バーバリアンをバリバリにしてやるぜ!」とかつまらないギャグを連発していた。これはPTに誘ったのははやまったかな……
そうこうしながら、しばらく戦っていると突然、Mobが一気に7体か10体、もしくはそれ以上が近くにまとまって湧いた。流石に2人でこの数は捌けない。
「逃げましょう!」
咄嗟に叫ぶ私。後ろからぞろぞろとMobの大群に追いかけられながら2人で逃げたが、先の方にMobと1対1で戦ってるプレイヤーが見えてきた。すると何を思ったのか、彼は180°反転してMobと戦い始めた。
「多過ぎる! 逃げましょう!」
死に戻りは、ランダムで選ばれたいくつかのスキル値が下がってしまうというデスペナルティがあるため、私は彼に叫んだ。
「このまま逃げたら、このMobの大群のタゲが他に移ってしまう!構わず逃げて!」
ではここは彼に任せて私は逃げよう…
「あぁもう!」
そうも思った。しかし、自分でも何故だか分からないが私は彼と共に戦い、大群の中でもみくちゃにされ死に戻りした。結局、Mobは私達を集団リンチした後、満足したのか元の配置エリアにぞろぞろと帰っていったので、他のプレイヤーにタゲが移る被害が及ぶことは無かった。
その後、死に戻り先であるフーラの森の最寄り拠点であるナザレの村で、ドロップ品を2人に均等に分ける狩後精算をした。
「今日はすみませんでしたor2、Magdalenaさんも死なせちゃって……」
戦いの最中につまんないギャグを連発してた陽気な彼は、今やすっかり萎れてしまったようだ。
「私が死んだのは自分の判断だから気にしない」
「それとこれ」
私は彼にドロップアイテム、熊の肝と鹿の角を渡した。
「薬調合のスキル上げに使うでしょ。私は包帯派だからあげる」
「しかしそれだとおいばかり分け前が増えて公平には……」
「なら今度PTを組んだ時は私が欲しいものを集めに行きましょ。それとマグでいいよ。呼び方」
「あ、ありがとうございますっ!」
死に戻ったからスキル値は下がったが、それまでの狩で上がった分も合わせればマイナスにはならない。森の奥地を狩場にしたお陰でお金もなかなか稼げた。しかしそれよりも何よりも、自分が死に直面した危機的状況でも周囲を見渡し、最善の手の為なら進んで犠牲になる、そんな彼に私は興味を持ったのだ。彼を見て何か引っ掛かった気持ちとは、ただなんとなくプレイしていた日々と、お別れ出来る予感が感じられたからかもしれない。
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