異邦の13人ーThe 13 of Etranzeー

ロン・インディー

文字の大きさ
2 / 45
1章1部 プロローグ編

第二話最初の始まり

しおりを挟む
「大刀契の操り方は以上だ。少年。」
 アウロラは大刀契を鞘にしまい語部優に言った後、アウロラは大刀契を差し出した。
「少年が物語の繋ぐ鍵となる。」
「……」
 語部優は差し出された剣を手に握った瞬間目の前が真っ白になった。数秒間視界が白い景色が続いたあと、急に先程の白の景色とは違う眩しい太陽の光のようなものが眼に差し込んだ。
 語部優は数回瞬きをして眩しい光が目になれた後語部優は驚愕し言葉を失った。
 語部優のいた場所は暗いアウロラの密室の空間ではなく中東諸国の街に一人自分だけがいた。周りにはターバンやクーフィーヤを被り白や茶のクルタを着た褐色肌の人々はその国柄の違うワイシャツに黒の学ランズボにスポーツ靴を履いた青年が異様な刀、大刀契を片手に驚いているのを見て不思議そうな顔で語部優を見ていた。
「ここは…何処だ?」
 語部優は周囲を見渡し慌てていると。
「そこの異邦の方」
 後ろから若い男性の声が聞こえ振り返る。
 そこに居たのはターバンを被りクルタを着る青年が驢馬を連れて立っていた。
「あ、はい。」
「あまり見ない服装だけど遠い国の方かい?」
「まぁはい。ところでそれは薪ですか?」
 驢馬の背中に固定されている藁の籠に何本か入っている。
「これを売り物にして金にしているたいそ貧しい者だよ。」
 すると若者は腰に付けているうさぎの皮でできた袋から三枚の葉を取りだした。
「ここ出会ったのも何かの縁。良ければこれでも持っておいてくれ。」
「これは?」
「蓬だよ。薬草としても使えるから何かしらに使えるかも知れないからな。じや。」
 若者は手を振り驢馬一匹率いて去る際、語部優に名を教えた。
「僕の名はアリババ。」
「アリババ…」
 語部優はアリババと言うなを聞いて何かを思い出した。
 (千夜一夜物語のアリババと四十人の盗賊…。)
 語部優は思い出した。千夜一夜物語のあらすじを…。
「感が鋭いな少年。」
「え?その声は神様、どこに居る?」
 アウロラの声だけが聞こえるが本体はどこにも居ない。
「神は公の場には姿を表さない、それがが鉄則。公に神の姿が晒したら神ではなくただの大馬鹿だ。」
「それもそうですね。」
「ところで少年、君には気づいたようだね。この場所は何処なのか。」
「千夜一夜物語だろ?」
「正解。神ポイント百点をやろう。」
 アウロラは陽気な口調で言った。
「おいふざげないで神様。何故に僕は千夜一夜物語の世界にいる。」
 語部優はアウロラに問いただした。アウロラは真の真実を教えた。
「少年は神々の遊戯盤に立たされていると言ったね。」
「はい。」
「神々の遊戯盤の土台一つ一つのマスが物語によって構成されいる。嘘の裏は真実、そして真実の裏は真実。神々の創り出す創造を嘘を真実に変え真実を真実に保てはなくてはならない。それも神の鉄則。」
「何言っているのかさっぱり…」
「ふふ。神は時間にも正確に、遅れも許されない。少年よ。アリババと四十人の盗賊のシナリオを知っているか?」
 アウロラは語部優に質問した。語部優は「うん」と頷く。
「神は先の予言を見通せる。それも神の鉄則。」
 その時語部優はアウロラの発言を聞いて思い出す。アリババは四十人の盗賊と鉢合わせする、もしも嘘の裏は真実だとしたら真実の裏は真実ではなく嘘にもなりかねない。
「真実の裏は嘘…」
「ようやく気づいたようだね少年。物語のシナリオは真実とは限らない。少年先回りするか?」
 アウロラは語部優に問う。語部優は「はい。」と即答に答えた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

スライム退治専門のさえないおっさんの冒険

守 秀斗
ファンタジー
俺と相棒二人だけの冴えない冒険者パーティー。普段はスライム退治が専門だ。その冴えない日常を語る。

チート魔力のせいで神レベルの連中に狙われましたが、守銭奴なので金稼ぎします

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
――自由を手に入れるために、なにがあっても金は稼ぎます―― 金さえあれば人生はどうにでもなる―― そう信じている守銭奴、鏡谷知里(28)。 交通事故で死んだはずの彼が目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界。 しかもなぜか、規格外のチート魔力を手に入れていた。 だがその力は、本来存在してはいけないものだった。 知里の魔力は、封印されていた伝説の冒険者の魔力と重なったことで生まれた世界のバランスを崩す力。 その異常な魔力に目を付けたのは、この世界を裏から支配する存在―― 「世界を束ねる管理者」 神にも等しい力を持つ彼らは、知里を危険視し始める。 巻き込まれたくない。 戦いたくもない。 知里が望むのはただ一つ。 金を稼いで楽して生きること。 しかし純粋すぎる仲間に振り回され、事件に巻き込まれ、気付けば世界の管理者と敵対する羽目に――。 守銭奴のチート魔力持ち冒険者 VS 世界を支配する管理者。 金のために生きる男が、望まぬまま世界の頂点と戦うことになる 巻き込まれ系異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』

まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。 朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。 「ご主人様の笑顔が見たいんです」 その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。 全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!? 甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。 ​「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」 ​「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」 ​「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」

処理中です...