異邦の13人ーThe 13 of Etranzeー

ロン・インディー

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1章3部アラビア海航海編ーインド・ヴァルダナ王朝ー

第二十六話 固有次元

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 そして語部優は自分の肩に乗るエンメルに命令を出した。
「エンメル、シンドバッドさん達に伝えてください!苦戦、助けを待ってますと…!」
「了解!」
 エンメルはシンドバッドらのいる港へ急いで羽ばたいた。
「どうする?!アイツ、即死攻撃を軽々と凌いだ!打つ手はないぞ?!」
 ビーマセナが語部優の肩に飛び乗って言った。
「……神様どうしますか?」
「神の未来予知と計算が狂う…そんなの初めてだ…しかし奥の手はあるがビーマセナやモルジアナにも影響を与えかねない……少年、ちょっと主の体全身を借りる。」
 すると語部優の全身の力が抜け立ちくらみと目眩が襲うとアウロラが語部優の全身に乗り移った。
「『ほう。これが男の体か、悪くないな。女の体より動きやすい、邪魔な胸がなく筋肉質な体、それに体力も十分だ。』」
「なんだ?なにか策でもあるのか?語部!」
 ビーマセナがアウロラが乗り移る語部優に言った。アウロラは語部優の手を操りビーマセナを鷲掴みをした。
「何をする!おい!」
「『少しどいてろ!モルジアナ、ビーマセナを頼む!』」
 アウロラはビーマセナを野球ボールの如く力強く投げた!
「ギャァァァ!!女!僕を受け止めてくれ!!」
 ビーマセナは叫びモルジアナの方へ飛んできた!。するとモルジアナの立派な胸が衝撃を吸収するクッション代わりとなりビーマセナは無傷で着地した。
「大丈夫ですか?!ビーマセナさん!」
「お、おう。助かった。」
 するとアウロラの乗り移る語部優が無名の向かっているのを見たモルジアナが叫んだ。
「語部さん一体何をなさるのですか?!早く逃げないと…。」
 するとアウロラが乗り移る語部優がモルジアナの方を振り返り言った。
「『心配するな。直ぐに終わらせてやる。』」
「……いつも語部さんじゃない…」
 モルジアナは語部優のいつもの雰囲気、言葉、態度の違いに驚きながらボソッと呟いた。
「『じゃ始めるか。無名の稚魚(チギョ)共。朕の全式を見せてやる!』」
 アウロラは語部優を操り大刀契を地に刺し呪文を唱えた。
「『multidimension(多次元)』」
 するとその時、語部優の左目が赤く光周囲が眩しい閃光に覆われた。モルジアナや無名らは眩しい閃光に目を覆う。
 その後眩しい閃光から解き放たれたモルジアナらは目を開けるとそこには信じられない光景が広がっていた。
「え?なに?!この世界……」
 そこは岩と岩石、硝子に覆われた空間、空は灰色の曇天が包まれた無限の大地にモルジアナ、ビーマセナ、無名らとアウロラの操り語部優のみが大地に立っていた。
「『この地は朕が生み出した次元。マルチディメンション、神々が一つは必ず持つ次元。Unique dimension(固有次元)!』」
 語部優の口からアウロラ声で無名に語ると二人の無名は後ろへ数歩後退した。
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