50 / 70
第50話 ギャグ回
しおりを挟む
「良かったあああああああああ!!!」
浅井の女体化は、ダンジョンを出るとアッサリと解除されてしまった。
ダンジョンから外へ出る時には、毒などの危険物を持ち出そうとしていないか、ボディチェックを受ける必要がある。
女性の身体になった浅井は「どっちにお願いするのが正解なんだよ……」と悩み抜いた末、女性職員を選んでいた。……あの無駄な時間を返してほしい。
「なんかさ……。ちゃんと膨らみがあると、それが例え自分の胸だったとしても、人に見られるのって恥ずかしいものなんだな……」
「いや、そんな知見を俺に伝えられても……」
「もし、これからオーチンを検証するなら、自前のブラジャーを持ってった方がいいぞ……?」
「サラシみたいなもので良いだろ」
あと、オークの珍味を『オーチン』って略すなよ……。
何はともあれ、女体化の解除方法が真っ先に判明して良かった。一方通行の効果だったら、検証も何もなくなっていたからな。
「あっ、お帰りなさい。……なんか、随分と遅かったですね?」
クランハウスへ戻ると、マキマキさんが出迎えてくれた。マキシマチカの3人は、コレからのダンジョン活動について話し合いを行なっていたようだ。
今回、なぜ帰ってくるのが遅れたかの説明をすると、彼女たちは目をまん丸にした。
「それならば、スポブラのようなものを作っておきますか。バストサイズって、どれくらいありました?」
「んー……。浅井が自分の胸を見て、恥ずかしがるくらいにはあったね」
その言葉を聞き、マキマキさんがソファから勢いよく立ち上がり言った。
「わ、私も女体化したいです!」
なら今は何体状態なんだ。
「いやいやいや、何で俺にスポブラを作ろうとしてるの? もうあんなのコリゴリだよ」
「それについてですが──」
着替えを終えた長良さんが、素顔を晒した状態で部屋へと入ってきた。
「あれ? 君って確か隣のクラスの…………長良さん?」
「ええそうです。……申し遅れました、私、伊吹くんのバディを務めている長良茜です。今後ともよろしくお願いします」
「え? あ、はい。よろしくお願いします……」
バディだったんだ……。
長良さんは浅井に対し、今現在はダンジョン系の大学に入る際の実績づくりを重視していることを伝え、今回発見した『特殊ダンジョン食品』に関しての論文を、長良、伊吹、浅井の三名共同で発表しないかと提案した。
それを聞いた浅井は、自身も最近はダンジョン系の学部がある大学を視野に入れ始めたので、ぜひ協力させてほしいと即答。
ただ夏期講習があるので、夏休み中も土日くらいしか動けないことを残念そうに話してくれた。
「はい、それでも構いません。一緒に調査を進めましょう」
「よろしくお願いします」
こうして、浅井も巻き込んでダンジョン食品の調査が行われることになった。
◻︎◻︎◻︎
「あ、コレ大丈夫ですね。はい、食べてくださいねー」
「ほんはんへー! あへあえあいえー!」
翌、日曜日。
ダンジョンでオーク食品の検証を行っているのだが、その中でマキマキさんの新しい能力が判明した。
彼女は拘束した相手に、無理やり何かを食べさせようとする場合、もしそれが致命的な食べ物だった時には事前に分かるそうなのだ。
いまは謎の木製器具を無理やり咥えさせられており、自分の意思とは関係なく口を開かされていた。
「っぷはー! ねえ、これ咥えないとスキルって発動しないの?」
「いえ、拘束さえされていれば発動するみたいですが、折角なので使ってみようかと」
「折角……」
先ほどは、森に生えていた派手派手しい毒キノコを無理やり食べられそうになったのだが、その時には『コレを食べさせてしまうと相手は死ぬ』といった警報が、彼女の頭の中に鳴り響いたそうだ。
なお、その時に用いられた毒キノコはというと……。
「……クリミア戦争では、誰と誰が戦い、何が起きたか」
「ロシアがオスマン帝国に攻め込み、英仏がオスマンを支援。ロシア負けてセヴァストポリ陥落。ナイチンゲールも活躍して、近代看護が始まる」
「では次。オデッサの南東で、エカチェリーナ2世が併合したのは?」
「クリミア半島。それ以前はオスマン領。ついでにポーランドも分割参加していた」
「んー。確かに歴史が苦手といった感じではなさそうですね……」
性別が切り替わる『オークの珍味』が見つかったことにより、ワニ肉やその他のダンジョン内で得られた食べ物にも、何かしらの効能があるのではないかと考えられた。
しかしその効能が『脚力が2%上昇する』や『木登りが5%得意になる』程度のものであれば、それを体感することはできない。
そして今しがた、毒キノコを焼いて食べた浅井が『いつになく頭が冴え渡っている気がする! 試しに俺が苦手な歴史の問題を出してくれ!』と騒いでいたので、長良さんが出題することになった。
「いまの範囲だけ、たまたま覚えていただけじゃないの?」
浅井にそう尋ねてみる。
「確かに勉強した範囲ではあるけど、普段こんなにサッと思い出せないんだよ。歴史は特に」
黒海周辺の歴史は自分も苦手だ。どうにもあの辺りの地名や人名が覚えきれない。
「なあコレって、このキノコ食ってから試験受ければ楽勝じゃね?」
「なら一度、ダンジョンの外に出てから、すぐに戻ってきてよ」
「よし分かった! ちょっと待っててな!」
ダンジョンの入り口へと向かう浅井の後ろ姿を見ながら、長良さんが自分に問いかけてきた。
「今の問題ですが、伊吹くんはちゃんと答えられましたか?」
「お、おう。もちろん全部分かってたよ……」
「それでしたら大丈夫ですね。先ほどの問題は、以前一緒に勉強をした範囲でしたので」
「………………」
しばらくして、息をつかせた浅井が戻ってきた。肩を上下させながらも、目はギラついている。
「よっしゃ戻った! まだイケると思うんだよな、感覚的に!」
「では、確認してみましょう。浅井さんと伊吹くんに対して出題します」
「えっ、俺も!?」
長良さんが淡々と口を開く。
「“三帝同盟”を結んだ三国は?」
「……えーと、えーと、あれ……ロシアは……いたよな? いや、え? 違う? ……ドイツは絶対いた気がする。えーと、あとどこだっけ……?」
「…………魏、呉、蜀」
「ふぅ…………。伊吹くんには、もう少し勉強の仕方を工夫してもらう必要がありそうですね。……浅井さんはキノコに頼らず、夏期講習でしっかりと鍛え直してください」
「「は、はい…………」」
浅井の『頭が冴える』という感覚は本物のようだ。
しかし、毒キノコを食べなくてはならないことと、ダンジョンの外へ出ると解除されてしまう仕様によって、試験には使えそうにない。
大体、三帝同盟って何だよ……。全然覚えてないぞ……。
◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎
浅井の女体化は、ダンジョンを出るとアッサリと解除されてしまった。
ダンジョンから外へ出る時には、毒などの危険物を持ち出そうとしていないか、ボディチェックを受ける必要がある。
女性の身体になった浅井は「どっちにお願いするのが正解なんだよ……」と悩み抜いた末、女性職員を選んでいた。……あの無駄な時間を返してほしい。
「なんかさ……。ちゃんと膨らみがあると、それが例え自分の胸だったとしても、人に見られるのって恥ずかしいものなんだな……」
「いや、そんな知見を俺に伝えられても……」
「もし、これからオーチンを検証するなら、自前のブラジャーを持ってった方がいいぞ……?」
「サラシみたいなもので良いだろ」
あと、オークの珍味を『オーチン』って略すなよ……。
何はともあれ、女体化の解除方法が真っ先に判明して良かった。一方通行の効果だったら、検証も何もなくなっていたからな。
「あっ、お帰りなさい。……なんか、随分と遅かったですね?」
クランハウスへ戻ると、マキマキさんが出迎えてくれた。マキシマチカの3人は、コレからのダンジョン活動について話し合いを行なっていたようだ。
今回、なぜ帰ってくるのが遅れたかの説明をすると、彼女たちは目をまん丸にした。
「それならば、スポブラのようなものを作っておきますか。バストサイズって、どれくらいありました?」
「んー……。浅井が自分の胸を見て、恥ずかしがるくらいにはあったね」
その言葉を聞き、マキマキさんがソファから勢いよく立ち上がり言った。
「わ、私も女体化したいです!」
なら今は何体状態なんだ。
「いやいやいや、何で俺にスポブラを作ろうとしてるの? もうあんなのコリゴリだよ」
「それについてですが──」
着替えを終えた長良さんが、素顔を晒した状態で部屋へと入ってきた。
「あれ? 君って確か隣のクラスの…………長良さん?」
「ええそうです。……申し遅れました、私、伊吹くんのバディを務めている長良茜です。今後ともよろしくお願いします」
「え? あ、はい。よろしくお願いします……」
バディだったんだ……。
長良さんは浅井に対し、今現在はダンジョン系の大学に入る際の実績づくりを重視していることを伝え、今回発見した『特殊ダンジョン食品』に関しての論文を、長良、伊吹、浅井の三名共同で発表しないかと提案した。
それを聞いた浅井は、自身も最近はダンジョン系の学部がある大学を視野に入れ始めたので、ぜひ協力させてほしいと即答。
ただ夏期講習があるので、夏休み中も土日くらいしか動けないことを残念そうに話してくれた。
「はい、それでも構いません。一緒に調査を進めましょう」
「よろしくお願いします」
こうして、浅井も巻き込んでダンジョン食品の調査が行われることになった。
◻︎◻︎◻︎
「あ、コレ大丈夫ですね。はい、食べてくださいねー」
「ほんはんへー! あへあえあいえー!」
翌、日曜日。
ダンジョンでオーク食品の検証を行っているのだが、その中でマキマキさんの新しい能力が判明した。
彼女は拘束した相手に、無理やり何かを食べさせようとする場合、もしそれが致命的な食べ物だった時には事前に分かるそうなのだ。
いまは謎の木製器具を無理やり咥えさせられており、自分の意思とは関係なく口を開かされていた。
「っぷはー! ねえ、これ咥えないとスキルって発動しないの?」
「いえ、拘束さえされていれば発動するみたいですが、折角なので使ってみようかと」
「折角……」
先ほどは、森に生えていた派手派手しい毒キノコを無理やり食べられそうになったのだが、その時には『コレを食べさせてしまうと相手は死ぬ』といった警報が、彼女の頭の中に鳴り響いたそうだ。
なお、その時に用いられた毒キノコはというと……。
「……クリミア戦争では、誰と誰が戦い、何が起きたか」
「ロシアがオスマン帝国に攻め込み、英仏がオスマンを支援。ロシア負けてセヴァストポリ陥落。ナイチンゲールも活躍して、近代看護が始まる」
「では次。オデッサの南東で、エカチェリーナ2世が併合したのは?」
「クリミア半島。それ以前はオスマン領。ついでにポーランドも分割参加していた」
「んー。確かに歴史が苦手といった感じではなさそうですね……」
性別が切り替わる『オークの珍味』が見つかったことにより、ワニ肉やその他のダンジョン内で得られた食べ物にも、何かしらの効能があるのではないかと考えられた。
しかしその効能が『脚力が2%上昇する』や『木登りが5%得意になる』程度のものであれば、それを体感することはできない。
そして今しがた、毒キノコを焼いて食べた浅井が『いつになく頭が冴え渡っている気がする! 試しに俺が苦手な歴史の問題を出してくれ!』と騒いでいたので、長良さんが出題することになった。
「いまの範囲だけ、たまたま覚えていただけじゃないの?」
浅井にそう尋ねてみる。
「確かに勉強した範囲ではあるけど、普段こんなにサッと思い出せないんだよ。歴史は特に」
黒海周辺の歴史は自分も苦手だ。どうにもあの辺りの地名や人名が覚えきれない。
「なあコレって、このキノコ食ってから試験受ければ楽勝じゃね?」
「なら一度、ダンジョンの外に出てから、すぐに戻ってきてよ」
「よし分かった! ちょっと待っててな!」
ダンジョンの入り口へと向かう浅井の後ろ姿を見ながら、長良さんが自分に問いかけてきた。
「今の問題ですが、伊吹くんはちゃんと答えられましたか?」
「お、おう。もちろん全部分かってたよ……」
「それでしたら大丈夫ですね。先ほどの問題は、以前一緒に勉強をした範囲でしたので」
「………………」
しばらくして、息をつかせた浅井が戻ってきた。肩を上下させながらも、目はギラついている。
「よっしゃ戻った! まだイケると思うんだよな、感覚的に!」
「では、確認してみましょう。浅井さんと伊吹くんに対して出題します」
「えっ、俺も!?」
長良さんが淡々と口を開く。
「“三帝同盟”を結んだ三国は?」
「……えーと、えーと、あれ……ロシアは……いたよな? いや、え? 違う? ……ドイツは絶対いた気がする。えーと、あとどこだっけ……?」
「…………魏、呉、蜀」
「ふぅ…………。伊吹くんには、もう少し勉強の仕方を工夫してもらう必要がありそうですね。……浅井さんはキノコに頼らず、夏期講習でしっかりと鍛え直してください」
「「は、はい…………」」
浅井の『頭が冴える』という感覚は本物のようだ。
しかし、毒キノコを食べなくてはならないことと、ダンジョンの外へ出ると解除されてしまう仕様によって、試験には使えそうにない。
大体、三帝同盟って何だよ……。全然覚えてないぞ……。
◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎
13
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
Sランクパーティーを追放された鑑定士の俺、実は『神の眼』を持ってました〜最神神獣と最強になったので、今さら戻ってこいと言われてももう遅い〜
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティーで地味な【鑑定】スキルを使い、仲間を支えてきたカイン。しかしある日、リーダーの勇者から「お前はもういらない」と理不尽に追放されてしまう。
絶望の淵で流れ着いた辺境の街。そこで偶然発見した古代ダンジョンが、彼の運命を変える。絶体絶命の危機に陥ったその時、彼のスキルは万物を見通す【神の眼】へと覚醒。さらに、ダンジョンの奥で伝説のもふもふ神獣「フェン」と出会い、最強の相棒を得る。
一方、カインを失った元パーティーは鑑定ミスを連発し、崩壊の一途を辿っていた。「今さら戻ってこい」と懇願されても、もう遅い。
無能と蔑まれた鑑定士の、痛快な成り上がり冒険譚が今、始まる!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる