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6章 勇者たちの冒険とクラン
ハラルドの強さ
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「ハラルド!今度は私よー」
エリは剣を持って、対峙した。
「今度はエリか」
「ちょうど聞きたいこともあったし……」
対峙し、対戦する。一度、鍔迫り合いをすると、
「それで?どんな関係なの?あの子たちと?」
「パーティメンバーだ!変な勘違いすんな!」
「で、ナズとはどんな関係になったのかな?」
「何もしてねえよ!」
「……それはそれでどうなの?男として」
一度距離を取る。本来ならここで様子を見るが、エリは進む。ハラルドはガードを固める。
「ほら、あのガード。あれは剣士が初めてガードをする時に習う構えだ」
アレックスは言う。エリの斬撃を全て捌ききる様子を見る。エリのラッシュが途切れた後、距離を取る。
「ラッシュの終わりに距離を取るのも剣士の基本だな。まあエリはすぐ攻撃するけど」
「……そう考えると、ハラルドさんって派手な魔法や剣術を使ってないかもしれません。なんか堅実に勝つイメージです」
「そう。あいつは中級以上は使えないが、基礎の練度はかなり高い」
「……でも、基礎だけであんな強くなるの?」
「……例えば、それが武器や魔法に関わらず、ほぼ全てに適応されていたら?」
「そんなの、ただの化け物じゃない」
「その化け物がハラルドだ。その証拠にあれを見ろ」
エリの剣を全て見切り、避けている。小刻みにステップを踏みながら、見切っている。ルビーにはその動きがボクシングという格闘技ににていると感じた。
「あの動きは……」
「『殴拳』という武術だ。速い動きにはあれがいいらしい。それで、あいつは、武器を持ちながらあれをやるから困る」
エリは肩で息をし始めたが、ハラルドは息が上がっていない。
「それで戦いの基本もマスターしている。だからあいつは強いんだ。それを誰にも見せないけどな……」
「……」
エリは突っ込んでいく。それをいなし、足をかけて転ばせる。首筋に剣を当てる
「負けたわー」
「……お前が何か考えごとをしてるからだ」
「バレた?」
エリは起き上がる。
「なんかあったか?」
「世界の広さを知ったていうか……」
「どういうことだ?」
「会ったのよ、魔王に」
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「そんなの、ただの化け物じゃない」
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「あの動きは……」
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「それで戦いの基本もマスターしている。だからあいつは強いんだ。それを誰にも見せないけどな……」
「……」
エリは突っ込んでいく。それをいなし、足をかけて転ばせる。首筋に剣を当てる
「負けたわー」
「……お前が何か考えごとをしてるからだ」
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