最強への道 〜努力は俺を裏切らない

ペンギン

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2章 ガーディアン襲撃編

18話 冤罪

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「おい、考え直せ!冷静になれよ」

俺は叫んだ!冤罪だと

「最低……。あんたなんか死ねばいいのよ」

憎しみの籠った目で俺を見るミナミ
その表情には後悔、自責の念が隠れ見える。

違うんだ!くそっ!なぜ、こうなった……

俺は今、副リーダーのカレンが作った鉄檻の"牢屋"に閉じ込められている。
場所は移住区の更に下の階。光一つない真っ暗な場所だ。

なぜ俺が牢屋に入っているか。
それは昨晩に起きた出来事だ。

"リーダーの殺害"

自分のテント内にて裸の状態で死んでいた。
胸には一本のナイフが刺さっており、死因はそのナイフだと判断された。

だが、そのナイフが問題であった。

そう刺さっていたのは俺のナイフだった。

よって俺は捕まった。
力づくで逃げる案も考えたが、良くしてくれたガーディアンのみんなを傷つけるのは気が引けた。

そのため素直に捕まった。

牢に入りあれから1日経つが誰も来ない。
弁解する事さえ出来ない。

どうやら俺を餓死させる方針らしいな。
おそらく交流があった俺に情があり、直接手をかけたくなかったんだろう。

だが、それにしてもなぜリーダーは殺された。
当たり前だがガーディアンの中で最も強いのはリーダーのマモルだ。
それを倒せるとなると副リーダーしかいないはず

だが、俺の直感は違うと告げている。

おそらくだが犯人は少し前に来たあの新入りの女だろう。

あの女は、愛嬌がありコミュニケーション力が高く、誰とでもすぐ仲良くなっていた。特に彼女の精神状態を心配したリーダーとは特に仲良く見えた。

なのになぜ?殺した。
動機が分からない

殺す理由が見つからないのだ。
この拠点にはリーダーのスキル"認識阻害"により賊にも見つかる事はないため安全だ。
加えてガーディアンの拠点は人工の迷路と地下の隠し部屋という面で防衛能力も高い。

考えても考えても分からない。
後、俺が冤罪だと伝える方法も分からない。

分からない事だらけだ。

こうなったら……

俺は考えるのを一旦中断して、トレーニングを行う事にした。

暗闇は視覚が遮断されるためその他の感覚が研ぎ澄まされいい訓練になった。

更に新たに得たスキル【全力】を何度も使うことで【全力Ⅱ】へと進化し、効果時間が3分から5分になった。

それにしても、【全力】を使った訓練はかなり過酷であった。全身のリミッターを外すため、使用後は筋繊維はズタスダで動けず、脂汗が止まらないほどの激痛が回復するまでの数時間襲うというものであった。

お陰で【回復強化Ⅲ】にスキルが強化され、回復速度が更に向上した。

今のステータスはこんな感じだ。

********

名前:宮川ミヤカワ シュウ
固有スキル :回復強化Ⅲ
スキル
全力Ⅱ
直感

*******

回復強化iiiになる事で、回復速度は勿論の事、睡眠や食事の重要性が低くなった。どういう事かと言うと、睡眠時間は数十分で十分だし、お腹も全然空かない。この感じだと1ヶ月程度は余裕で行けそうだ。あいにく水に関しては地下水が地面から滲み出てるしな。

よし、修行再開だ
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