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2章 ガーディアン襲撃編
17話 賊
しおりを挟む拠点にやってきた俺をガーディアンの皆は歓迎してくれた。
ちなみにこのショッピングモールにはマモルの能力によって認識阻害の結界が張られており、魔物達が気づく事はないと言う。
また副リーダーのカレンさんの"鉄成形"の能力によってハシゴやマンホールなどを作っているらしい。
かなり良く出来た拠点だなと俺は思った。
しかし、一方で優しくすぎるのではないかとも俺は感じていた。
*****
そんなある日
ガーディアンの資材調達部隊の人が身体から血を流し、傷つきながら帰ってきた。
「何があったんだ!」
マモルはその中で最も軽傷の男に駆け寄る。
男らの話によると"賊"の奇襲に合い、命辛々逃げてきたらしい。
マモルは苦虫を噛み砕いたような表情になる。
やはり賊のような存在が出てきたか
法という抑止力がない世界だ。自分の欲望そのままに生きる存在が出るとは思っていたが…
「殺りにいくわ!」
悲痛な空気が拠点内を包む中、ミナミの怒りを含んだ声が響く。
「待て!君では無理だ、ミナミ」
「なんでよ!リーダー」
「おそらくだが、今回襲撃してきた賊は戦闘系のスキルを持っているだろう」
戦闘系の能力とは、持つだけで自身の強さに繋がるスキルで、例えば剣術であれば、持つだけで初心者が剣道初段並みの実力を得ることができるらしい
全く不公平なスキルだ
「でも、私だって!」
ミナミは反論する。ミナミのギフトは戦闘系とは言い難いものの、かなり戦闘に特化している。特にダンジョン産の武器とスキルの相性がかなりいい。
そこからリーダーとミナミ、更に副リーダーが加わり議論が続いた。当然、部外者の俺は入る余地はなく側で観ているだけだ。
ちなみにリーダーのマモルは、拠点の防御を固め、賊に警戒する方針。副リーダーのカレンも同様の見解らしい。
リーダーと副リーダーの意見の一致、それは拠点の総意とも言えるため、ミナミは従うしかなかった。
それから1週間したある日、ショッピングモール敷地内に迷い込んだ女をガーディアンズは保護した。
着ている服はボロ布のようになり、裸足で全身に傷を負う彼女は賊から逃げてきたという。
賊に捕まり長期に渡り奴隷として扱われてきたらしい。着いた時、彼女はかなり疲弊していた。
しかしガーディアンの面々が一生懸命に手当てを施し、今では彼女もガーディアンの一員として馴染んでいる。
いるのだが、俺は何か違和感を感じ得ずにはいられなかった。
そして、その違和感を放置した結果、事態は最悪の方に向かう。
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