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3章 3つ巴ベース編
36話 ダンジョン2
しおりを挟む俺とパールはあれから順調に魔物を倒し続け、3階層に来ている。
1、2階層はスケルトンのみで危ないシーンも皆無だった。
ちなみに3階層からは、更に道幅が広くなった。車が2台並んで通れるくらいはある。
「プ~ゥ、プ~ゥ、プ~ゥ、プゥ♩」
敵を倒せて嬉しいのだろうかパールは鼻歌を歌いながら進んでいる。
正直警戒を怠らないでほしいが、まぁその分俺がすればいいだろう
「それにしてもダンジョン内って綺麗だな。ゴミひとつない」
「プゥ?」
丸い身体を傾け、不思議そうな顔で俺を見るパール
「魔物の死体は消滅するけど、人の死体は残るだろう。まぁ魔物が食べるって可能性もあるけど、武器や服とかは残るはずだ」
「プゥ」
なるほどとでも言うように頷くパール
分かってそうで分かってない感じだな、これは
ま、考えても仕方ない
単純に敵が弱くて、この階層では死ぬ事は無いってことかもしれないしな。
しばらく3階層を進むと、ようやく敵と遭遇した。
スケルトン3体とワニみたいな?のだ。
まだ敵は気づいていないみたいだ。
一応、ステータスで確認してみよう
*****
【オオトカゲ】
厚い鱗で覆われた大きなトカゲの魔物
牙にバイ菌を多く持ち、噛まれた所を放置すると最悪壊死する。
*****
トカゲかよ!
それにしても歯が汚いらしいな
「パール、あのトカゲに噛まれたら危ないらしいぞ」
「プゥー!」
了解とばかりに頷くパール
「パールはスケルトン3体の足止め、俺がその間にトカゲを倒す。」
「プゥ!」
「行くぞ!」
俺とパールは同時に動き出した。
機動力に優れたパールは3体のスケルトンの足元を8の字を描くように駆け抜ける。
完全にスケルトンの注意はパールに向いた。
俺はオオトカゲに向かって走る。
オオトカゲの縦長の瞳孔が俺に向く。
動きは遅い、いける!
攻撃する位置が低くて少しやりづらいが、俺は背中部分に体重を乗せてナイフで押し込む
「は!?」
刃が通っていない。鱗が硬すぎる
止まった俺にオオトカゲの爪が迫ってくる。
俺は後ろにステップを踏み、避ける。
こいつの動き自身は速くないが、硬さが厄介だ。
「ま、硬いだけなら何とでもなるが」
俺は一気に接近、オオトカゲの目にナイフを刺し込んだ。
オオトカゲの身体がビクッと震え、その場に崩れ落ちる。
パールの方はどうなったかな
「プゥ~♪」
既に倒し終わって、その場をコロコロと回っていた。
この調子では3階層も問題はなさそうだな。
俺とパールはほぼ3階層を駆け抜ける感じで突破した。
次はついに4階層だ。
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