最強への道 〜努力は俺を裏切らない

ペンギン

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3章 3つ巴ベース編

41話 落ちる髪

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よし……心の準備は出来た。

3人の男女がついに広場まで来た。パールは先に後ろの通路に隠れさせてある。
現れたのは高校のブレザーに身を包んだ3人組だ。
少年2人と少女1人。

「ひっ…りなちゃん」

ピンクのリボンをつけたツインテールの少女が倒れ伏している5人を見て、顔を蒼ざめる。
え?そんなに驚くか?

「金髪……あんなに悔しそうに。どんな仕打ちを受ければあんな事になるんだよ!」

アホっぽいピアスをした青年がまるで親の仇を見るように俺を睨んでくる。
何故だ?とチラッと足元近くにいる金髪を見れば苦しそうに口から涎を垂らしながらも未だに俺を睨んでいる。
お前のせいか

「大丈夫だよ。まずは冷静にだよ。はじめまして、僕はノブマサと言います。貴方の要求はなんでしょうか?」

この爽やかそうなイケメンの優等生君がノブマサという男だな。
こいつは話ができそうだ。
まずは誤解を解く必要があるな。

「はじめましてだな。えーと、これはだーー」

「助けてくれっーーグフッ!!」

金髪が突如叫んだ。うるさいな

「静かにしろ」

あっ……つい割り込まれたから蹴りを入れてしまった。
空気が一気にピリつく。

「おい!あいつ全く躊躇なく蹴りやがったぞ!」

「うん……思った以上にやばいよ!」

ピアスの少年とリボンの少女が完全に引いた顔で俺を見ている。
やってしまった。
全ては金髪が悪い。

それより早く訂正しないと
だが俺が話すより先に優等生君から声がかかった。

「待ってください!貴方の要求は聞きましょう!だからそれ以上の暴力はやめてください!さもなれば…」

なるほど、ここで一旦折れて後で弁明すればいける!
だが俺の口から出たのは

「さもなければ?」

何煽ってんだ俺!だが動揺は見せるな。
自信、余裕、度胸だ。

「貴方を力づくで倒します!」

腰にかけた剣の柄に手をかける少年
なかなかの凄みを感じる。ただの高校生とは違うようだな
と、そうではなくて

「なるほど…」

確かに俺は戦闘狂的な部分は多少あるが、誰彼構わず闘いを挑む某アニメの主人公とは違う。俺は論理派だ。
俺は考える。どのようにすれば弁解できるか

「おい……あいつ黙り込んだぞ!」

「えっ!?ヤバイよ!!」

ゾワゾワとし始める馬鹿コンビ
更に誤解が生まれてそうだ。早く言葉を発しないと
と思った瞬間、またしても割り込みが

「…お前らぁ!仇をうっ…てくれ!!」

金髪の少年の悲痛な声が響いた。しかし、今度はかなり遠くに離れている。地面を這いながら移動したらしい。
というか丈夫だな
それにしても余計な事を

「違うんー「俺に任せろ!金髪の仇だぁぁぁ!」

訂正しようとした俺の言葉より早く
激昂したピアス君が突っ込んでくる。
手には青い立派な槍が握られている。
槍で俺を突き刺すつもりか

「待てっ!光太郎こうたろう

優等生君が制止を呼びかけるがピアス少年には届いてないようだ。

それにしても、かなり速度だ。
しかも俺に向いた穂先が一切ブレない
基礎能力と技術がかなりいいバランスで鍛えられている。
先ほどの5人とは別格のようだな

「五月雨突き!!」

ピアス君が叫んだ
スキルの発動か!?技か!?

【集中】を発動させ、身構える……が、襲いくるのは少しだけ早い突き

「ただの突きかよ!」

ついついツっこんでしまった。
それにしても速く、鋭いな

俺は身をよじり避ける。うん、槍先は見えるな

「俺の五月雨を避けるとはヤベェな。ならば奥の手を出すまでだ」

「は?」

奥の手?少し恐ろしいが、出すの早くないか?
まだ突きを一回避けただけだぞ
そう思っているとピアス君が槍を地面に突き刺した。

「轟け……!雷纏ライテン

ピアス君の声が轟く
遅れてピアス少年の身に変化が起きた。

髪が逆立ち、瞳孔が青く染まる。
そして身体の周りに青白い稲妻が疾っている。

これは結構ヤバそうだな。
これは本気の奥の手だな

先手必勝!あいにく相手の槍は未だ地面に突き刺さっている。
俺は【全力Ⅲ】を脚力のみに限定発動し、急加速。
峰打ちで仕留めよう

ピアスの少年に動きはない

捉えた!

殺すわけにもいかないためナイフの柄の部分を溝打ちを穿つ!

だが俺の攻撃は空を切った!
ピアス君の姿が一瞬で消えた。

いや、消えたんじゃない!高速で移動したのだ。
俺は、即座に【集中】で五感を研ぎ澄ます

後ろか!俺は即座にその場にしゃがむ

「稲妻ぁぁぁ突きぃ!!」

頭上を槍が通り過ぎる。
ギリギリ避けれたようだ。

ーーしかし

うん?なんだ?

俺の服や顔、そして地面に黒い髪が大量にパサっと落ちている。

急いで頭部を触る。
良かった……ハゲてはいない。髪はある。
が伸ばしていた髪がかなり減った。
後で整えよう。

うん?追撃が来ない
俺はとりあえず一気に距離を開ける。

そしてピアス君の方へ注意向ける
追撃が来ない理由がわかった。
ピアス君はなぜか腹を抱えて笑っている。

「ククククッ!ヤベェ!俺って髪切る才能あるんじゃね!」

「光太!だめだよ!悪いって…プッ!」

注意した少女も途中で吹き出し笑う。

「だってよぉ~、プハッ!やっぱ笑えるわぁ!」

切り落とされた髪

少年少女の馬鹿にしたような笑い声

俺の中の何かがプツッと切れた。
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