48 / 70
3章 3つ巴ベース編
47話 パールの闘い
しおりを挟む5階層の広間
そこにいたのは"ゴブリン"10体
しかし、街で見慣れたゴブリンとは違うようだ。
緑色の肌と醜悪な顔は相変わらずだが、身体が少し筋肉質になり、拳に鉄のガントレットのようなものをはめている。
俺は試しに魔物に鑑定をしてみる。
【ゴブリンファイター】
ファイター…名前と出立から見るにどうやら素手で戦う武闘派ゴブリンのようだ。
ゴブリンの上位版といったところだろう。
初めての魔物のため俺が戦ってみたいが
「ぷぅーー!」
今回はパールに譲るとしよう。
闘志が漲っている。
「さぁ、俺は気配を消しとくから頑張るんだぞ。パール」
俺はスッと【隠密】で気配を消す。
パールが広場に足を踏み入れるとゴブリンファイター達の視線がパールに一斉に集まる。
次の瞬間
一気に襲いかかってくるかと思ったがゴブリンファイター達はパールを見て
「「「ギャギャギャギャーオ!!!!」」」
笑った。
それも腹を抱えて笑っている。
ってか魔物にも笑うって感情があるのか?
というかこれは馬鹿にしている?
「プップゥ!!!」
笑われたことに怒り、声を出すパール。
怒りでピンクの身体が少し赤くなっている。
確かになめられるって腹が立つよな
それにしてもゴブリンファイターはパールをただの豚の魔物と思っているようだな。
見せてやるんだ。パール
お前を見た目でしか判断しないこの愚かな奴らに
「プゥ!」
パールは小さく一鳴きすると、その場から消え
一体のゴブリンファイターが突如吹き飛び壁に激突した。
「「「ギャオッ??」」」
騒然となるゴブリンファイター達
まだ気づいていないようだ。
お前達の仲間の一体を吹き飛ばしたのはパールだぜ
「プゥ~」
倒れたゴブリンファイターの上に立ち、ドヤ顔を浮かべるパール。
これがザマァって奴だな
しかし、やられた方はムカつくんだよな
「「「ギャォオォォ!」」」
仲間をやられた事、プライドを傷つけられたことに激昂するゴブリンファイター達。
残り9体が一斉にパールへと攻めいった。
しかし、パールは動かない
9体のゴブリンファイターの渾身のパンチが一斉にパールを襲う。
"ボヨ~ン"
しかし、ゴブリンファイター達の打撃はパールの身体に当たるが全て跳ね返される。
なるほど【弾力ボディ】か
パールのスキル【弾力ボディ】は立体機動にも使えるが、ある程度の打撃であれば無効化する事ができる。
毎日俺が殴って鍛えているため、ゴブリンファイター如きの打撃ではパールにダメージを与える事はおろか、訓練にすらならないだろう。
打撃を跳ね返され体制を崩したゴブリンファイター達にパールはその場で高速回転、転がりゴブリンファイターに突進。
まるでボーリングのピンの如く吹き飛ぶゴブリンファイター達。
あれはパールの得意技で【重量操作】で体重を数倍にし、【転がるⅡ】で敵を吹き飛ばす。シンプルだが強い。
次々と吹き飛ばされていくゴブリンファイター
多少筋肉があるようだが、そのような柔い筋肉ではパールの突進を防ぐ事はできない。
「プー♪」
数分後にはゴブリンファイター達は全滅。
パールが勝利の雄叫びならぬ鳴き声を上げる。
どうやら満足のようだ。
「よし、魔石を集めて進むか!」
「プー!」
パールが拾った魔石に対し何か言いたげだ。
「うん、この魔石が欲しいのか?」
「プゥ!」
どうやらゴブリンファイターの魔石を御所望のようだ
パールはたまに魔石を欲しがる事がある。
道中でも数回あった。
「魔石だ。」
俺は魔石をパールの前においてやる。
するとパールはそれをパクリと食べる。
「ぷぅ~~!!」
とても美味しそうだ。
基本的にパールはなんでも食べるが魔石も食べることがあるのだ。
パールも魔物だし、その魔物のコアとも言うべき魔石とは何か関係があるのだろうか?
ふと疑問が浮かんだが、とりあえずは
「よし!どんどん進むぞ!」
俺とパールは10階層に向けて進んでいく。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
「魔物の討伐で拾われた少年――アイト・グレイモント」
(イェイソン・マヌエル・ジーン)
ファンタジー
魔物の討伐中に見つかった黄金の瞳の少年、アイト・グレイモント。
王宮で育てられながらも、本当の冒険を求める彼は7歳で旅に出る。
風の魔法を操り、師匠と幼なじみの少女リリアと共に世界を巡る中、古代の遺跡で隠された力に触れ——。
異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜
沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。
数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
現代社会とダンジョンの共生~華の無いダンジョン生活
シン
ファンタジー
世界中に色々な歪みを引き起こした第二次世界大戦。
大日本帝国は敗戦国となり、国際的な制約を受けながらも復興に勤しんだ。
GHQの占領統治が終了した直後、高度経済成長に呼応するかのように全国にダンジョンが誕生した。
ダンジョンにはモンスターと呼ばれる魔物が生息しており危険な場所だが、貴重な鉱物やモンスター由来の素材や食材が入手出来る、夢の様な場所でもあった。
そのダンジョンからモンスターと戦い、資源を持ち帰る者を探索者と呼ばれ、当時は一攫千金を目論む卑しい職業と呼ばれていたが、現代では国と国民のお腹とサイフを支える立派な職業に昇華した。
探索者は極稀にダンジョン内で発見されるスキルオーブから特殊な能力を得る者が居たが、基本的には身一つの状態でダンジョン探索をするのが普通だ。
そんなダンジョンの探索や、たまにご飯、たまに揉め事などの、華の無いダンジョン探索者のお話しです。
たまに有り得ない方向に話が飛びます。
一話短めです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる