最強への道 〜努力は俺を裏切らない

ペンギン

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3章 3つ巴ベース編

54話 食違い

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「剛健隊の隊員を殺したのは塚平組なのか?」

俺はもう一つの要件をストレートに聞いてみた。
社会人経験よりこの手の相手にはくどい言い回しは必要ないだろう

「僕の組が剛健隊を殺しただって?」

塚平の片眉が上がる。

「あぁ、死体で見つかったのは剛健隊のNo.2の田中という隊員で塚平組の調査を担当していたとの事だ。」

「剛健隊の田中……彼の事は知っているよ。僕の組について疑惑を待っていたから僕自身が全て明らかにして説明したはずだ。どうやら僕らの組について根も葉もない噂が広がっているようだしね。」

なるほど、かなり困っているっぽいな。
確かに暴力団というだけで世間の心象は良くないからな。

「大変みたいだな……ちなみにこの話は塚平組の副隊長から聴いた話だ」

「副隊長だって?」

塚平は何故か驚いている。
俺の言葉におかしい部分があっただろうか?

「あぁそうだ。副隊長の山根さんに聞いた情報だが……」

「副隊長の山根?田中ではないのか?」

「俺が聴いた話では、田中は戦闘部隊のNo.2だが副隊長は山根さんだった。」

これは剛健隊の隊長から直接聴いたから間違いではないはずだ。
だが塚平は首を傾げている。

「おかしいね。僕の記憶が正しければ副隊長は田中。というかさっきから言っている山根とは誰だい?」

「知らないのか?」

普通は知っているはずだ。
一般隊員ならまだしも拠点ベースの副隊長であり、対立しあう拠点ベースだ。

「うーん、記憶を探ったけどやはりわからないね。でも僕らの組は田中を殺していない。それだけは確実だ」

おそらく嘘は言っていない。
では

「誰が一体田中を……」

俺は顎に手を当てて考える。
すると、塚平が何か思い出したように手を叩いた。

「関係性は分からないが、今、街ではハンターの消息不明者が増えているんだ。それも結構な力量を持ったハンターがね」

「あっそれは私も心当たりある。私の店に来てくれてたソロのハンターさんも消息不明になったって!」
「怖いよね。塚っち達が街を毎日警備してくれているからまだ安心だけど……」

塚平の隣の女性達が話す。

「それは初耳だったな」

なるほど、街全体がピリピリしていたのはこれが原因か
剛健隊は隊員の死亡が原因かもしれないが

「だから君も気をつけることだ。田中の件については僕の方でも調べてみるとしよう。」

「ありがとう…よろしく頼む。それにしても今日は迷惑をかけた。では俺は帰るとする」

まぁ…知りたい事は知れたし帰るか
俺は塚平に軽く頭を下げる。

「僕も楽しかった。いつでも来てくれ、次は2人で酒でも飲もうじゃないか」

俺に向かってワイングラスを軽く掲げて見せる。
本当にキザな男だ。
だが

「あぁ、楽しみにしている。じゃあな」

俺はドアを開けてその場を後にした。

一つ"侵入"していたということを忘れて……
よって俺は別れた直後、警備に捕まり、再び塚平と顔を合わすことになった。

全く我ながら締まらないな
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