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3章 3つ巴ベース編
55話 兆し
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塚平組の組長の塚平雪と別れた後、俺は軽く10キロのジョギングを行い、俺はいつものトレーニングメニューを完了させた。
それにしてもトレーニングに夢中になりすぎて寝たのは朝方、起きるとまた昼になってしまった。
最近、生活リズムが崩れているな。直さなければ。
まぁ正直睡眠時間は1時間もあれば十分なんだがな。
「パール、準備はいいか?」
俺は部屋でコロコロと転がるパールに声をかける。
「プゥ~!!」
どうやら怪我も完全に回復したようだ。
ちなみに今日は、剛健隊の山根さんに事の真相を聞こうと思っている。
おそらく何かがきっかけで両拠点に相違が生じている。
昨日会って感じたが、塚平という男は多少キザな部分はあるが嘘は言わない男だ。
だがとなると剛健隊のNo.2の田中を殺したのは誰だ?
正直検討もつかないのだが……、とりあえずは剛健隊の拠点に向かおう。
と向かっているのだが……
ひと気が無い。
この付近は剛健隊の領域なはず
いつもなら白いマントを羽織った剛健隊のハンターが歩いているはずなのに
俺はガラガラの街中を進んでいく
そして、拠点にかなり近づいて来た時、やっとハンターの姿を発見した。2人組の男女のようだ。
しかし、シロマントではない?
なんか見たことあるような…
「プゥーー!!!」
突然パールがまるで呼びかけるように大きな声で鳴いた。
すると、パールの声に反応し、2人組が振り向いた。
あっ、なるほど。
小橋君達だ。
前方にいた2人組は、小橋君、花だ。今日は光太郎とやらはいないようだ。
どうやら向こうも俺に気づいたようでこちらに歩いてくる。
「パールちゃん!!おっひさぁー」
花がパールの元へと駆け寄っていく。
「こんな場所で珍しいな」
俺はパールと遊ぶ花を横目に小橋君に話しかける。
この場所は剛健隊の領域のはず、別拠点のそれもトップがいるのは普通はありえないはず
「秋さんこそ。会うのはダンジョンぶりですね。どうしてここに?」
「それは俺も何故お前らがここにいるか聞きたいがな。俺は剛健隊に用があってな」
「秋さんが剛健隊に用?ちなみに僕達も用があって来たのですが……」
うん、何故過去形?
「俺は副隊長の山根さんという方に会いにな。小橋君は?」
「僕達は一言で言うと争いを止めに来ました……」
「争い?」
「はい、実は……」
小橋君はここに来た目的と今この街が陥っている危機について語ってくれた。
どうやら仲間を殺された剛健隊が塚平組に対して戦争を仕掛けたそうだ。小橋君はその情報を事前に察知し、止めに来たのだが時すでに遅し。剛健隊の隊員達は皆、塚平組の領域に出発した後だったらしい。
この街の2大勢力による戦争が始まれば、街や人への被害は勿論、対魔物に対する街の防衛力さえも低下する。
故にこの戦いを止める必要があると小橋君達、夜明けの鐘が動いたらしい。
それにしても剛健隊は事を急ぎすぎていないか?
何故、いきなり武力で迫るんだ。話し合いを設けて、どちらの言い分も曲げない膠着状態になって、武力は最悪の手段だろう。
何か違和感があるな
「後少し気になっていたのですが、さっきから気にはなっていたんですが山根さんとは?」
うん、小橋君も知らないのか?
「剛健隊の副隊長だが…」
「それは変ですね。副隊長は田中さんとばかり…。一月前も田中さんでしたし、もしかしで代理の副隊長ですか?」
「いや、この事件の前に会った時、もう既に山根さんが副隊長だったが。……確かに奇妙だな」
夜明けの鐘、塚平組のトップが共に剛健隊の副隊長を知らないとは。山根さんが怪しくなってくる。
確かに思い返すと奇妙な部分はあった。
2回目に路地裏で山根さんに会った時、山根さんは建物の内側。窓に向かって話していた。
例え部下の報告だとしても窓の中から報告するか?しかもあの建物は半倒壊した普通の廃ビル。
考えれば考えるほど山根さんを疑ってしまう。
「とりあえず僕達はこの争いを止めてきます。秋さんの力も借りる事ができれば心強いのですが…」
なるほど、俺に全てを話したのは俺も戦力として欲しかったからか。確かに小橋君達には恩があるしな。力になりたいのだが
「すまないがいけない。俺はこの戦争の裏を探ってみようと思う。俺の直感がこの争いの裏に何かあると言っている気がしてな」
「いえいえ、この戦争を止めても一時的な問題の先延ばしにしかならないですしね。僕もこの争いには何かある気がします。ですのでよろしくお願いします!」
俺に頭を下げる小橋君
本当に好青年だ。
「あぁ、了解だ。お前らも気を付けろよ」
「はい!秋さんも!、行くよ花」
「はぁ~い!パールちゃん!私頑張ってくるね!!お兄さんもまたね」
よし、少しばかり本気で探ってみるとしよう。
必ずいるはずだ、この争いを仕組んだ黒幕が
俺の【直感Ⅱ】がそう告げている。
それにしてもトレーニングに夢中になりすぎて寝たのは朝方、起きるとまた昼になってしまった。
最近、生活リズムが崩れているな。直さなければ。
まぁ正直睡眠時間は1時間もあれば十分なんだがな。
「パール、準備はいいか?」
俺は部屋でコロコロと転がるパールに声をかける。
「プゥ~!!」
どうやら怪我も完全に回復したようだ。
ちなみに今日は、剛健隊の山根さんに事の真相を聞こうと思っている。
おそらく何かがきっかけで両拠点に相違が生じている。
昨日会って感じたが、塚平という男は多少キザな部分はあるが嘘は言わない男だ。
だがとなると剛健隊のNo.2の田中を殺したのは誰だ?
正直検討もつかないのだが……、とりあえずは剛健隊の拠点に向かおう。
と向かっているのだが……
ひと気が無い。
この付近は剛健隊の領域なはず
いつもなら白いマントを羽織った剛健隊のハンターが歩いているはずなのに
俺はガラガラの街中を進んでいく
そして、拠点にかなり近づいて来た時、やっとハンターの姿を発見した。2人組の男女のようだ。
しかし、シロマントではない?
なんか見たことあるような…
「プゥーー!!!」
突然パールがまるで呼びかけるように大きな声で鳴いた。
すると、パールの声に反応し、2人組が振り向いた。
あっ、なるほど。
小橋君達だ。
前方にいた2人組は、小橋君、花だ。今日は光太郎とやらはいないようだ。
どうやら向こうも俺に気づいたようでこちらに歩いてくる。
「パールちゃん!!おっひさぁー」
花がパールの元へと駆け寄っていく。
「こんな場所で珍しいな」
俺はパールと遊ぶ花を横目に小橋君に話しかける。
この場所は剛健隊の領域のはず、別拠点のそれもトップがいるのは普通はありえないはず
「秋さんこそ。会うのはダンジョンぶりですね。どうしてここに?」
「それは俺も何故お前らがここにいるか聞きたいがな。俺は剛健隊に用があってな」
「秋さんが剛健隊に用?ちなみに僕達も用があって来たのですが……」
うん、何故過去形?
「俺は副隊長の山根さんという方に会いにな。小橋君は?」
「僕達は一言で言うと争いを止めに来ました……」
「争い?」
「はい、実は……」
小橋君はここに来た目的と今この街が陥っている危機について語ってくれた。
どうやら仲間を殺された剛健隊が塚平組に対して戦争を仕掛けたそうだ。小橋君はその情報を事前に察知し、止めに来たのだが時すでに遅し。剛健隊の隊員達は皆、塚平組の領域に出発した後だったらしい。
この街の2大勢力による戦争が始まれば、街や人への被害は勿論、対魔物に対する街の防衛力さえも低下する。
故にこの戦いを止める必要があると小橋君達、夜明けの鐘が動いたらしい。
それにしても剛健隊は事を急ぎすぎていないか?
何故、いきなり武力で迫るんだ。話し合いを設けて、どちらの言い分も曲げない膠着状態になって、武力は最悪の手段だろう。
何か違和感があるな
「後少し気になっていたのですが、さっきから気にはなっていたんですが山根さんとは?」
うん、小橋君も知らないのか?
「剛健隊の副隊長だが…」
「それは変ですね。副隊長は田中さんとばかり…。一月前も田中さんでしたし、もしかしで代理の副隊長ですか?」
「いや、この事件の前に会った時、もう既に山根さんが副隊長だったが。……確かに奇妙だな」
夜明けの鐘、塚平組のトップが共に剛健隊の副隊長を知らないとは。山根さんが怪しくなってくる。
確かに思い返すと奇妙な部分はあった。
2回目に路地裏で山根さんに会った時、山根さんは建物の内側。窓に向かって話していた。
例え部下の報告だとしても窓の中から報告するか?しかもあの建物は半倒壊した普通の廃ビル。
考えれば考えるほど山根さんを疑ってしまう。
「とりあえず僕達はこの争いを止めてきます。秋さんの力も借りる事ができれば心強いのですが…」
なるほど、俺に全てを話したのは俺も戦力として欲しかったからか。確かに小橋君達には恩があるしな。力になりたいのだが
「すまないがいけない。俺はこの戦争の裏を探ってみようと思う。俺の直感がこの争いの裏に何かあると言っている気がしてな」
「いえいえ、この戦争を止めても一時的な問題の先延ばしにしかならないですしね。僕もこの争いには何かある気がします。ですのでよろしくお願いします!」
俺に頭を下げる小橋君
本当に好青年だ。
「あぁ、了解だ。お前らも気を付けろよ」
「はい!秋さんも!、行くよ花」
「はぁ~い!パールちゃん!私頑張ってくるね!!お兄さんもまたね」
よし、少しばかり本気で探ってみるとしよう。
必ずいるはずだ、この争いを仕組んだ黒幕が
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