最強への道 〜努力は俺を裏切らない

ペンギン

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3章 3つ巴ベース編

56話 怪しき会話

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俺は今、建物の屋根から屋根へと駆けている。
まるで忍者の気分だ。
だが倒壊している建物も多く、思った以上に進みづらい
しかし、仕方がない。

何故なら、建物の下、眼下には剛健隊のハンター集団。総勢100人近く。加えて更に奥の方には黒スーツの集団。更に別方向から小橋君率いる夜明けの鐘が向かってきているのが見える。
集団ゆえに進みが遅くて助かった。
だが後、数分もすれば3つの拠点ベースが衝突する。
ちょうど、ここから少し行った先の国道の交差点

それまでにこの要因となった黒幕を探さなければ…

でも、どうやって…

考えろ。まず、黒幕はこの戦いを引き起こして利があるもの。
俺が黒幕ならばこの戦いに参戦しない。
この乱戦ならば命を落とす可能性もある。
相当の戦闘狂でもなければだが

となれば、戦争の場にはいない
しかし、直接的ではなくとも間接的に戦況は見たいはず

戦いの場は国道の交差点
それぞれの道路脇には4つの建物が見える。

だが1つは高さ的に低く、2つは倒壊している。
となれば、残されたのは11階建てのビル
半壊しているものの比較的無事だ。

高さといい、位置といい戦況を確認するには絶好の位置。
そして俺の【直感】もそこに何かがあると言っている。

よし、時間はあまりない…

もしかしたら無駄足になるかもしれないが、その時はその時だ。

「パールも準備はいいか?」

「プゥ~!!」

リュックの中から返事が聞こえる。
一度リュックに入れてからというものかなり気に入ったらしく隙あらばリュックに入り込んでくる。

実は結構重いんだけどな…



【隠密】を発動させた状態でビルの1階に入った。
ここは社会人時代何度か来た事があるため、なんとなくの配置は分かる。

さて、鬼が出るか
蛇が出るか

「パールどうだ…人の匂いは残っているか?」

俺は小声でパールに聴く。
するとパールは身体を縦に振った。
これはYESという事だろう。

なるほど読みは当たったようだ。
さて、こんなテロのような事を企てたのは誰だ
顔を拝みに行ってやるとしよう。

俺はナイフを構えながら進んでいく。
だが、未だ人らしき影はない。

戦いを観戦するならば、最上階か屋上の方だろう。
俺はそう考えて、階段を登っていく。

それにしても、外が騒がしくなってきた。
急ぐ必要があるな。

俺は階段をどんどん上に登って行き

9階……ついに人の気配を捉えた。
この階には会議スペースが5部屋ある。

このどこかにいるはず、俺は慎重に階の廊下を音を消し進む。

うん?声が聞こえる。複数人だ。

音の場所を辿っていくと……この部屋だ。
俺は【集中】を発動し聴覚を強化する。

「ついにやり遂げましたね……」

男の声だ。

「そうですね。案外時間がかかりましたが成果としては上出来な方でしょう」

次に女性の声
どうやら部屋の中にいるのは2人のようだ。

「後は3つの拠点ベースが潰し合うのみですね。うまく行くでしょうか?」

やはりこいつらが黒幕か
今すぐ部屋内に入って問いただしたいが、もう少しだけ情報を得よう

「いきますよ。何故なら起爆剤が準備されてますから」

起爆剤?3つの拠点が潰し合うために奴らが何かやったようだ。
何をやったんだ?
俺が疑問に思っていると続けて女が喋る。

「簡単な事です。それぞれの拠点ベースに侵入させている同志に敵対する拠点ベースのハンターの首を持たせています。これを戦争が始まる直前に見せれば、奴らは仲間を殺された怒りで三つ巴の戦争の完成です」

これは思った以上にヤバいな
どうやらこの争いは完全に仕組まれたもののようだ。
でも何が目的で

「さすが和歌山を任せられた事だけはありますね。お見それしました。そういえばあの方はどちらに?」

あの方?新たな人物を示す言葉が出てきた。
また話からどうやら女性の方が和歌山担当の人物のようだ。
何かの組織なのか?

「あの方は上の階で機会を伺っております」

「なるほど、では私たちもそろそろ合流しましょうか」

「はい」

「「全ては混沌たる世界のために」」

なるほど怪しいな。全く。
どこの秘密結社だ。
ってわけで

"ガチャン"

俺は【隠密】を解除しドアをあけた。

「よぉ、黒幕さん方話は聞かせてもらったぜ」

俺の登場に驚く2人の人物
若干そんな気はしてたが、片方の人物は剛健隊副隊長の山根さんだった。

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