最強への道 〜努力は俺を裏切らない

ペンギン

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3章 3つ巴ベース編

68話 地下の秘密

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温泉に入り、しっかりと休息を取った俺とパールは準備を整え、再び塚平に会いに行った。

「お別れだ。俺とパールは大阪へ行く」

出会ってすぐ俺は切り出した。
正直もうこの街に用は無いしさっさと大阪へ行きたいしな

「そうかい。……少しだけ僕に時間をくれないかい?」

塚平を小さく頷くと、眼鏡を中指で押し上げ提案をして来た。
何か怪しい感じはするが、まぁ別に命狙う的な悪い感じはしない

「いいだろう。」

塚平には恩がかなりしな。

「ありがとう。ではついて来てくれ」

そういうと塚平は部屋の奥にあるドアに向かって歩いて行く。

「何かあるのか?」

俺が尋ねると

「まぁね」

不適な笑みを浮かべる塚平
ドアを開けると、そこには地下へと続く大きめの階段が

「地下に行くのか?」

「そう……地下。実はこの高級クラブには二つの顔があってね。一つは綺麗で煌びやかな女性達が男性達の悩みや話を聴く憩いの場。」

階段を降りて行き、大きく豪華絢爛な扉の前で立ち止まりこちらを振り返る塚平

「そして、もう一つは……」

"ドン"

塚平が扉を勢いよく押し開ける。

「ここ"地下格闘場"。この夜の街のもう一つの裏の顔だよ。」

マジか……

そこには地下とは思えない広い空間が広がっていた。
地面に染み付いた血の跡、鉄筋コンクリートの壁についた傷
数百人収容できる観客席
地下格闘場……まるで古代ローマのコロッセオのようだ。

「和歌山にこんなものが……」

俺が驚いていると

「ヤクザであってもビジネスは大切だからね。」

そう言ってニッコリと笑う塚平
極めて不気味だ。
おそらくこのような世界にならない限り知る事は無かっただろう和歌山の裏の顔。
そして、その裏の親玉と話しているだなんて、普通のエンジニアだった頃には俺には考えられないな

「で、これを俺に見せたかったのか?」

「うーん、それもあるけどね。真の目的は違う。」

ゾワッと全身に悪寒がはしる。
ーー殺気だ

"ーータンッ"

俺は地面を蹴り、塚原から距離を開ける。

「っ!何の真似だ!」

この野郎……っ
俺は殺気を込め、塚平、いや眼鏡野郎に視線を向ける。

すると奴は眼鏡を中指で押し上げ、ニヤリと笑みを浮かべ

「ーー手合わせ願いたい」

そう言い放った。

「はぁ……!?」

思わず声が出てしまった。
だが今の殺気。どうやらいつものジョークでは無いようだ。
俺は塚平という男を勘違いしていたみたいだ。

血や争いを嫌う効率主義のインテリヤクザと俺は勝手に思っていたが、相対して分かった。

こいつは生粋のだ。

「悪いね。殺気が漏れ出てしまった……まだまだ僕も若いみたいだ。で、手合わせしてくれるかい?ちなみに対価として物資や武器、情報を惜しみなく渡すつもりだよ」

"和歌山最強"の男と戦える。
正直、強くなりたい俺にとっては願ってもいないチャンス
更に物質なども得ることができる。
ーーだが

「俺に対するメリットが多すぎないか?」

「そんな事もないさ。でも君がそう言うならそうだねぇ、僕が勝ったら塚平組に入ってもらおうかな」

「はぁ、、?」

これまたとんでもない要求が来た。

「でも安心して君の行動を制限したりはしないよ。要するにスポンサー的な立ち位置かな。」

なるほど。行動を縛られないのであればそれほど問題はないか
俺が顎に手を当て考えていると

「でも強制はしないよ。のも時には大切だ。勇気と無謀は違うってね」

挑発のつもりなのだろう
だがイラッとするな

「いいだろう。受けてやるよ……その勝負!」

俺は魔法袋よりナイフを取り出す。

「うん?そのナイフ?もしかして魔道具かい?」

どうやら気づいたようだ。
俺の新たな武器相棒

「あぁ、これはダンジョンで手に入れた」
ーー-------

《心のナイフ》

精神感応性の金属でできているナイフ
持ち主の心の強さがナイフの強度になり
持ち主の心が折れない限りナイフは折れないと言われている。
魔石を吸収させる事で成長可能

レア度 (D)

----------

今回の20回層のボスの宝箱から出てきた魔道具だ。
マット調の光沢の無い黒い剣身
俺は結構気に入っている。

「では、僕も装着しよう。はぁ……ワクワクするね!」

塚平もスーツの内ポケットからメリケンサックを取り出し装着。
先程までの爽やかな表情が一転、獰猛な笑みを浮かべている。
全くこれだから戦闘狂は嫌になる

だが

「その意見には激しく同意って奴だな」

俺の心の炎も密かに燃え上がっていた。
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