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13:その後
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緊急の寄り合いに出ていたドゥルグン達が帰ってきたのは、夜も更けた頃だった。
ナルは空きっ腹を擦りながら、ツェツェルに見張られつつ大人しく横になっていた。身体の上には毛皮が何枚もかけられていて地味に暑い。大丈夫だと言っても、ツェツェルが『いっぱい血が出たのだから』と言って、毛皮を被せてきた。心配されているのは分かったので大人しくしているのだが、そろそろ空腹が限界である。
バタバタと足音がしたかと思えば、勢いよく扉が開き、ドゥルグンが部屋に入ってきた。
「ナルの容態は!?」
「お腹空きました!!」
「……痛みは」
「幼い頃に腕の骨を折った時よりも痛くないです」
「何故、腕を折ったんだ」
「果物を採ろうとして木に登ってたら落ちました」
「お前らしい気がする」
ドゥルグンが何故か呆れた顔をした。側にやってきたドゥルグンが、顔を近づけてナルの頬をぺろっと舐めた。
「腫れてきている。痛むだろう」
「これくらい平気ですよ。喧嘩売ってきた人達はどうなりました?」
「全員、丸刈りにして利き足の腱を切ってきた。族長の嫁であり、吉兆の証でもある『神の祝福子』に手を出した。それも獣人よりも弱い人間相手に八人もの人数で。刃物を使ったことも加味して、殺意は明確だった。雌でも人間ならば一人でも殺せる。本来ならば全員死刑でもおかしくないが、ナルが丸刈りでいいと言ったから、この程度の処遇になった」
「雌は髪が長く美しくないと雄に好かれない。髪が伸びるまでは嫁げないし、足が不自由な愚か者を好き好んで娶る雄なんていない。一生実家で肩身の狭い思いをして過ごすことになる。ただ殺すよりも余程いい」
「へぇー。そういうものなんですね」
「かか様の言うとおりだ。安易に死刑にするよりもよいだろうという結論に落ち着いた」
「なるほど。かか様。お腹空いたから夕餉を一緒に作ります」
「私が作ってくる。大人しく寝てな。ドゥルグン。ナルが動かないように見張りして」
「分かった」
側に座っていたツェツェルが立ち上がると、ひょこっとゲレルが扉から顔を覗かせた。
「ナルあに様。杏食べる? 食べて大丈夫?」
「食べるーー! お腹空いたーー! ありがとーー!」
「こらっ! 騒ぐな! 傷にさわる!」
「平気ですよ。鼻がちょっと折れただけですもん。さっきから聞こえてるでしょう? 私の腹の虫の大合唱」
「……確かにずっと腹が鳴っているが。お前はこんな時でも自由か」
「にひっ。ゲレル。杏とやらをちょうだい」
「うん。……鼻が腫れてる。痛そう」
「そこまで痛くないよ。薬臭いけど」
「はい。杏。いっぱい採ってきた」
「おぉ! ありがとう。……起きて食べてもいいですか? ドゥルグン殿」
「好きにしろ」
ナルが身体を起こすと、ドゥルグンがちょっと移動して、自分の胡座をかいた足の上にナルの身体をひょいと乗せた。ドゥルグンに抱っこされたまま、ゲレルから杏なる果物を貰う。齧りついてみれば、甘酸っぱくて美味しい。甘味がじわっと優しく身体に染み渡る。
「おいしーい。初めて食べます。これ、すごく好きです!」
「よかった! またいっぱい採ってくる! 干しても美味しい」
「へぇー。干したのも食べるの楽しみー。ありがとう。ゲレル」
「えへへ」
「あ、ドゥルグン殿も食べます? 美味しいですよ」
「いい。お前が食え」
「では、ありがたく。ドゥルグン殿。がっつり食べたら、すぐに治りますよ」
「……お前が襲われたと聞いて肝が冷えた」
「ちゃんと返り討ちにしてやりましたとも!」
「お前でなければ死んでいた」
「にひっ。私は族長の嫁ですからね。嫁たるもの、集落の女達に舐められたらいけないのですよ。女相手でも全力出しました。こう見えて、里では上位の腕っ節だったのです! 『関節外しのナル』とは私のことなのですよ!」
「確かに見事に関節が外れていたな」
「身体を鍛え始めた頃はまだ筋肉が少なくて、兄から『力がないのなら、とにかく関節を狙え』と教えてもらいました」
「……結果的にはそれがよかったのだが、『神の祝福子』相手にそれを教える兄ってどうなんだ」
「兄とは幼い頃から馬を乗り回したり、一緒に木登りしたりした仲なので」
「そうか。とんでもないお転婆だったのだな」
「母から『本当にお願いだから落ち着きなさい!』ってよく言われてました!」
「母君の苦労が忍ばれるな……ナル。杏はそれくらいにしておけ。すぐにかか様が夕餉を用意してくれる」
「はぁい」
「ナルあに様。関節ってどうやって外すの?」
「えっとねー、こう……曲げちゃいけない方向にゴキッとやる感じ?」
「俺もできる?」
「練習すればできるよー」
「俺もできるようになりたい! ちょっとでも強くなりたいもん!」
「ドゥルグン殿。ゲレルに教えてもいいですか?」
「構わん。ただし、怪我が完治してからだ。怪我が治るまでは家事もするな。大人しく寝ていろ」
「ドゥルグン殿。ちょっと鼻を折ったくらいですよ? 毎日寝てたら退屈で身体に茸が生えちゃいますよ」
「人間は身体に茸が生えるのか?」
「生えませんけど、茸が生えちゃいそうなくらい動かないと退屈過ぎて嫌です。普通に動けますし、家事くらいやりたいです」
「しかしな……」
「ドゥルグン殿ー。おーねーがーいー」
ナルはドゥルグンの首筋あたりに後頭部を擦りつけた。むぅっと唸ったドゥルグンが、渋々感満載で頷いてくれた。杏の果汁で濡れたナルの手をゲレルから手渡された手拭いで拭きながら、ドゥルグンが溜め息を吐いて、ナルの頬をぺろっと舐めた。
「仕方がない。ただし、必ずかか様と一緒にいることが条件だ」
「やった! ありがとうございます!」
「誰かが見張っていないと勝手に動き回りそうだし、今は恵みの時期の前で皆忙しい。くれぐれも! 無理はするなよ」
「はい! ちゃんと大人しく家事をしてますともー!」
ナルは動く許可が下りて、にひっと笑った。鼻の骨折が治るまで寝ているだなんて嫌すぎる。暇すぎて死んでしまう。ナルの手をふにふにしてくるドゥルグンの手を握り、ナルはバトボルドが夕餉に呼びに来るまで、ドゥルグンに抱っこされたまま空腹を紛らわすためにお喋りしていた。
ドゥルグンに抱っこされて囲炉裏がある部屋に行くと、美味しそうな料理がたくさん並んでいた。ふわふわと漂ういい匂いに、ぐぎゅるるる……と腹が鳴る。
ドゥルグンに抱っこされたまま、ナルはガツガツ食べ始めた。どれもすっごく美味しい。幸せーと思いながら夢中で食べ、満腹になると、ナルはそのまますとんと寝落ちた。
ーーーーーー
ドゥルグンは食べ終えた途端に寝落ちたナルの寝顔を見て、ちょっと呆れた。たらふく食べてすぐに寝落ちるなんて幼子か。
それでも、食欲があるのはいいことだ。案外、怪我の治りも早いかもしれない。
父・バトボルドが呆れたように小さく笑って口を開いた。
「これだけ食えれば大丈夫そうだな。食いすぎて逆に心配になる程食っていた」
「そうね。ちょっとだけ安心した」
「かか様。明日から日中はナルと一緒にいてくれ。一人にしておくと絶対に勝手に動き回る。かか様と一緒に家事をさせていた方がまだマシな気がする」
「分かった。幼い頃からやんちゃだったみたいだし、一人にするのは不安。鼻が腫れてるから、あまり動かないような家事をさせておく」
「頼んだ」
「とと様。ナルあに様が気に入ったから、また明日、杏を採りに行ってもいい?」
「構わん。干して保存しておく用にも多めに採っておけ」
「うん。いっぱい採ってくる」
「しかし、本当に規格外な嫁だな。きれいに関節が外れていた。雌とはいえ、獣人相手に遅れを取らないどころか返り討ちにするとは。よき嫁をもらったな。ドゥルグン」
「あぁ。だが、今後も色々心配事が起きそうな気もする。ナルは自由人だから、下手に目を離せない」
「そこは諦めろ。お前の嫁だ。精々振り回されるがいい」
バトボルドが楽しそうにクックッと笑った。
ドゥルグンは白湯を飲むと、ぐっすり寝ているナルを抱っこして部屋に戻った。
服を脱いで楽な獣の姿になってから、眠るナルに寄り添う。『神の祝福子』がナルでよかった。ナルは人間にしては強く逞しいようだ。
ドゥルグンは眠るナルを温めるように、ふぁさっと尻尾をナルの身体の上にかけ、静かに目を閉じた。
ナルは空きっ腹を擦りながら、ツェツェルに見張られつつ大人しく横になっていた。身体の上には毛皮が何枚もかけられていて地味に暑い。大丈夫だと言っても、ツェツェルが『いっぱい血が出たのだから』と言って、毛皮を被せてきた。心配されているのは分かったので大人しくしているのだが、そろそろ空腹が限界である。
バタバタと足音がしたかと思えば、勢いよく扉が開き、ドゥルグンが部屋に入ってきた。
「ナルの容態は!?」
「お腹空きました!!」
「……痛みは」
「幼い頃に腕の骨を折った時よりも痛くないです」
「何故、腕を折ったんだ」
「果物を採ろうとして木に登ってたら落ちました」
「お前らしい気がする」
ドゥルグンが何故か呆れた顔をした。側にやってきたドゥルグンが、顔を近づけてナルの頬をぺろっと舐めた。
「腫れてきている。痛むだろう」
「これくらい平気ですよ。喧嘩売ってきた人達はどうなりました?」
「全員、丸刈りにして利き足の腱を切ってきた。族長の嫁であり、吉兆の証でもある『神の祝福子』に手を出した。それも獣人よりも弱い人間相手に八人もの人数で。刃物を使ったことも加味して、殺意は明確だった。雌でも人間ならば一人でも殺せる。本来ならば全員死刑でもおかしくないが、ナルが丸刈りでいいと言ったから、この程度の処遇になった」
「雌は髪が長く美しくないと雄に好かれない。髪が伸びるまでは嫁げないし、足が不自由な愚か者を好き好んで娶る雄なんていない。一生実家で肩身の狭い思いをして過ごすことになる。ただ殺すよりも余程いい」
「へぇー。そういうものなんですね」
「かか様の言うとおりだ。安易に死刑にするよりもよいだろうという結論に落ち着いた」
「なるほど。かか様。お腹空いたから夕餉を一緒に作ります」
「私が作ってくる。大人しく寝てな。ドゥルグン。ナルが動かないように見張りして」
「分かった」
側に座っていたツェツェルが立ち上がると、ひょこっとゲレルが扉から顔を覗かせた。
「ナルあに様。杏食べる? 食べて大丈夫?」
「食べるーー! お腹空いたーー! ありがとーー!」
「こらっ! 騒ぐな! 傷にさわる!」
「平気ですよ。鼻がちょっと折れただけですもん。さっきから聞こえてるでしょう? 私の腹の虫の大合唱」
「……確かにずっと腹が鳴っているが。お前はこんな時でも自由か」
「にひっ。ゲレル。杏とやらをちょうだい」
「うん。……鼻が腫れてる。痛そう」
「そこまで痛くないよ。薬臭いけど」
「はい。杏。いっぱい採ってきた」
「おぉ! ありがとう。……起きて食べてもいいですか? ドゥルグン殿」
「好きにしろ」
ナルが身体を起こすと、ドゥルグンがちょっと移動して、自分の胡座をかいた足の上にナルの身体をひょいと乗せた。ドゥルグンに抱っこされたまま、ゲレルから杏なる果物を貰う。齧りついてみれば、甘酸っぱくて美味しい。甘味がじわっと優しく身体に染み渡る。
「おいしーい。初めて食べます。これ、すごく好きです!」
「よかった! またいっぱい採ってくる! 干しても美味しい」
「へぇー。干したのも食べるの楽しみー。ありがとう。ゲレル」
「えへへ」
「あ、ドゥルグン殿も食べます? 美味しいですよ」
「いい。お前が食え」
「では、ありがたく。ドゥルグン殿。がっつり食べたら、すぐに治りますよ」
「……お前が襲われたと聞いて肝が冷えた」
「ちゃんと返り討ちにしてやりましたとも!」
「お前でなければ死んでいた」
「にひっ。私は族長の嫁ですからね。嫁たるもの、集落の女達に舐められたらいけないのですよ。女相手でも全力出しました。こう見えて、里では上位の腕っ節だったのです! 『関節外しのナル』とは私のことなのですよ!」
「確かに見事に関節が外れていたな」
「身体を鍛え始めた頃はまだ筋肉が少なくて、兄から『力がないのなら、とにかく関節を狙え』と教えてもらいました」
「……結果的にはそれがよかったのだが、『神の祝福子』相手にそれを教える兄ってどうなんだ」
「兄とは幼い頃から馬を乗り回したり、一緒に木登りしたりした仲なので」
「そうか。とんでもないお転婆だったのだな」
「母から『本当にお願いだから落ち着きなさい!』ってよく言われてました!」
「母君の苦労が忍ばれるな……ナル。杏はそれくらいにしておけ。すぐにかか様が夕餉を用意してくれる」
「はぁい」
「ナルあに様。関節ってどうやって外すの?」
「えっとねー、こう……曲げちゃいけない方向にゴキッとやる感じ?」
「俺もできる?」
「練習すればできるよー」
「俺もできるようになりたい! ちょっとでも強くなりたいもん!」
「ドゥルグン殿。ゲレルに教えてもいいですか?」
「構わん。ただし、怪我が完治してからだ。怪我が治るまでは家事もするな。大人しく寝ていろ」
「ドゥルグン殿。ちょっと鼻を折ったくらいですよ? 毎日寝てたら退屈で身体に茸が生えちゃいますよ」
「人間は身体に茸が生えるのか?」
「生えませんけど、茸が生えちゃいそうなくらい動かないと退屈過ぎて嫌です。普通に動けますし、家事くらいやりたいです」
「しかしな……」
「ドゥルグン殿ー。おーねーがーいー」
ナルはドゥルグンの首筋あたりに後頭部を擦りつけた。むぅっと唸ったドゥルグンが、渋々感満載で頷いてくれた。杏の果汁で濡れたナルの手をゲレルから手渡された手拭いで拭きながら、ドゥルグンが溜め息を吐いて、ナルの頬をぺろっと舐めた。
「仕方がない。ただし、必ずかか様と一緒にいることが条件だ」
「やった! ありがとうございます!」
「誰かが見張っていないと勝手に動き回りそうだし、今は恵みの時期の前で皆忙しい。くれぐれも! 無理はするなよ」
「はい! ちゃんと大人しく家事をしてますともー!」
ナルは動く許可が下りて、にひっと笑った。鼻の骨折が治るまで寝ているだなんて嫌すぎる。暇すぎて死んでしまう。ナルの手をふにふにしてくるドゥルグンの手を握り、ナルはバトボルドが夕餉に呼びに来るまで、ドゥルグンに抱っこされたまま空腹を紛らわすためにお喋りしていた。
ドゥルグンに抱っこされて囲炉裏がある部屋に行くと、美味しそうな料理がたくさん並んでいた。ふわふわと漂ういい匂いに、ぐぎゅるるる……と腹が鳴る。
ドゥルグンに抱っこされたまま、ナルはガツガツ食べ始めた。どれもすっごく美味しい。幸せーと思いながら夢中で食べ、満腹になると、ナルはそのまますとんと寝落ちた。
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ドゥルグンは食べ終えた途端に寝落ちたナルの寝顔を見て、ちょっと呆れた。たらふく食べてすぐに寝落ちるなんて幼子か。
それでも、食欲があるのはいいことだ。案外、怪我の治りも早いかもしれない。
父・バトボルドが呆れたように小さく笑って口を開いた。
「これだけ食えれば大丈夫そうだな。食いすぎて逆に心配になる程食っていた」
「そうね。ちょっとだけ安心した」
「かか様。明日から日中はナルと一緒にいてくれ。一人にしておくと絶対に勝手に動き回る。かか様と一緒に家事をさせていた方がまだマシな気がする」
「分かった。幼い頃からやんちゃだったみたいだし、一人にするのは不安。鼻が腫れてるから、あまり動かないような家事をさせておく」
「頼んだ」
「とと様。ナルあに様が気に入ったから、また明日、杏を採りに行ってもいい?」
「構わん。干して保存しておく用にも多めに採っておけ」
「うん。いっぱい採ってくる」
「しかし、本当に規格外な嫁だな。きれいに関節が外れていた。雌とはいえ、獣人相手に遅れを取らないどころか返り討ちにするとは。よき嫁をもらったな。ドゥルグン」
「あぁ。だが、今後も色々心配事が起きそうな気もする。ナルは自由人だから、下手に目を離せない」
「そこは諦めろ。お前の嫁だ。精々振り回されるがいい」
バトボルドが楽しそうにクックッと笑った。
ドゥルグンは白湯を飲むと、ぐっすり寝ているナルを抱っこして部屋に戻った。
服を脱いで楽な獣の姿になってから、眠るナルに寄り添う。『神の祝福子』がナルでよかった。ナルは人間にしては強く逞しいようだ。
ドゥルグンは眠るナルを温めるように、ふぁさっと尻尾をナルの身体の上にかけ、静かに目を閉じた。
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