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14:シェリーの無茶なおねだり
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セガールは玄関先で、シェリーと共に、気合を入れてお洒落な格好をしているカールを見送った。
今日はカールもセガールも休みなのだが、カールは今日は婚活パーティーに出かける。セガールも行こうかと思ったが、今回はやめておくことにした。
『いってきまーす!』と笑顔で丘を下りていくカールを見送ると、珍しくシェリーがセガールに抱きついてきた。
「ねぇ。パパ。カールが結婚したら、この家を出ていくのよね」
「そうなるな」
「フラレちゃえばいいのに」
「そう言うな。カールだって結婚したいし、自分の子供だって欲しいんだから」
「えぇー。……カールが結婚したら、会えなくなるじゃない」
「カールが結婚しても、シェリーと友達なのは変わらない。そりゃあ、会える頻度は少なくなるだろうけど、しょうがないさ」
「むぅ……やっぱり全滅したらいい」
「シェリーはカールが好きだな」
「大好きよ。パパもでしょ」
「あぁ。すごく感謝してる」
「あ。ねぇ。男の人同士で結婚ってできるの?」
「ん?できるぞ。うちの国は割とゆるい方だから、同性婚も法的に認められている。確か、養子を育てるのが必須条件だった気がする。俺の知り合いにも一組いるぞ」
「ほんと!?じゃあ、パパとカールが結婚したらいいんだわ!子供はもう私がいるし!そしたら、カールはずっと家にいるもの!」
「は?」
「パパ。今すぐカールと結婚して」
「いやいやいや。無理だ。俺もカールも女の人が好きだし。第一、いくつ歳が離れていると思ってるんだ。こんなおじさんと結婚だなんて、カールが気の毒過ぎる」
「アンナちゃんは旦那さんより10歳年上よ。『愛の前に年齢差なんて関係ないわ』って言ってたし」
「いや、その愛がないんだが」
「そこをなんとかして」
「いや、なんとかしてって言われても……」
「カールとも家族がいい」
「……まぁ、カールがいると楽しいしな」
「でしょ!それに、カールがいてくれなかったら、こうして普通にパパと喋ることも無かっただろうし」
「それは確かにそうだ」
「ねー。カールを口説いてみてよ」
「えぇ……無理だろ」
「何事もやってみなきゃ分かんないじゃない」
「いやぁ……」
「次に2人の休みが被ったら、とりあえず2人でデートしてきて」
「いや、男2人でデートって……それに出かけるのならシェリーも一緒の方がいい」
「駄目。とりあえずデートしてきて」
「……普通に買い物するだけなら……」
「買い物だって、立派なデートよ。『デートだと思えば、人参を買いにいくだけでもデートなのよ』って、アンナちゃんが言ってたし」
「あ、そう……」
「あ、急いで洗濯物を干さなくちゃ。マルク先生が来ちゃう」
「おっと。そうだな。シェリーは先に授業の準備をしときなさい。居間を少し片付けないと。洗濯物は俺が干しておくから、居間の掃除を頼むよ」
「はぁい」
シェリーが素直な返事をして、セガールから離れて家の中に入っていった。
セガールはシェリーの姿がなくなると、小さく溜め息を吐いた。
そりゃあ、セガールだって、カールには長く家にいてもらいたい。カールのお陰でシェリーとの関係は一気に改善したが、セガールは鈍い方なので、聡いカールがいてくれた方が、今後も何かといい気がする。なにより、カールがいると、家の中が明るくなって、自然と皆笑顔になる。
思い返せば、カールは新人の頃から部隊のムードメーカーだった。明るくて、細かな事にも気づき、然りげ無くフォローしたりして、先輩にも同期にも好かれる男だった。今も、部隊の者達から好かれているそうだし、上官達からの評判もいい。
カールとは、頑張ればハグならできる。でもキスは想像をするだけで鳥肌が立つし、セックスなんて論外だ。どう頑張っても無理である。セガールもカールも根っからの女専門だから、絶対に結婚なんて無理だ。
セガールだって枯れていないし、まだ若いカールは結婚したら普通にセックスがしたいだろう。キスもセックスもなしの結婚生活なんて、カールが気の毒過ぎる。確かに、カールと家族になるというのは魅力的だが、セガールとカールが結婚となると、かなりキツいものがある。
シェリーには悪いが、こればっかりは無理だ。
セガールは洗濯物を取りに行き、庭に張ったロープに洗濯物を干しながら、どうやってシェリーに諦めさせようかと、頭を悩ませた。
------
マルクの授業が終わる時間になったので、セガールはホットミルクと珈琲を用意した。今日のおやつは小さめのナッツのタルトである。カールが好きな菓子屋で買ったものだ。カールの分も買ってきてあるので、そっちは夜のデザートにする。
マルクが優しい笑みを浮かべながら、珈琲を片手に口を開いた。
「シェリーさん程教え甲斐がある生徒は珍しいですなぁ。スポンジが水を吸うように教えた事を吸収してくれて。いやはや。教えていて非常に楽しいです」
「ありがとうございます。シェリーもマルク先生の授業がとても楽しいようです」
「もう次の学年の範囲に入るよ」
「早くないか?」
「別に。もうちょいペースを上げてもいいくらい」
「再来週に、まとめテストをやりますから、その結果次第では、また授業ペースを考えてみましょうかね」
「お願いしまーす。テスト楽しみ」
「ふふっ。範囲が広いから、結構大変だよ?」
「その方が燃えるもの」
「はっはっは!シェリーさんは本当に勉強が好きだねぇ」
「知らないことを知るのって、すごく楽しいです」
「うんうん。そうだね。僕もそうだったから、よく分かるよ。あ、授業には関係ないんだけど、面白い本を見つけてね。少し難しいかもしれないけど、シェリーさんなら読めると思うよ。読んでみるかい?」
「読みます!」
「ふふっ。じゃあ、明日持ってこよう。僕が買った本だから、返すのはいつでもいいからね」
「ありがとうございます。マルク先生」
「では、そろそろ僕は失礼しますね」
「今日もありがとうございました。マルク先生。マルク先生に教えてもらうようになってから、シェリーが毎日楽しそうで。本当に感謝しています」
「いえいえ。僕もシェリーさんのお陰で、日々の生活に張り合いができて、すごく楽しいんですよ。よき出会いに感謝ですな」
「えぇ。街まで送りましょうか?」
「大丈夫ですよ。一本道ですし、もうすっかり通い慣れてますから」
「帰りはお気をつけて。また明日もよろしくお願いします」
「はい。ありがとうございます。では、シェリーさん。また明日ね」
「はい。マルク先生。ありがとうございました」
セガールはシェリーと一緒に、玄関先で帰っていくマルクを見送った。
ちょうど入れ替わるように、カールが帰ってきた。珍しく、カールがどよーんとした落ち込んだ空気を背負っている。
「ただいまです……」
「おかえり」
「おかえりー。どうだった?」
「はっはっは。また全滅……」
「わぉ。とりあえずお菓子食べなよ。パパがナッツのタルトを買ってきてる」
「食べるー。セガールさん、ありがとうございます」
「いや。まぁそう気を落とすな。また機会があるだろう」
「はい……はぁー。なんでこうも海軍の船乗りは人気がないのか……」
「どうしても不在の時の方が多いからな」
「『内勤になってくれるなら結婚してもいいですけど』って言われたので、その人はこっちから断りましたよ」
「その人、美人だった?」
「割と。でもちょっとキツそうな感じだった」
「ふーん。元気出して、おやつ食べようよ。そんで走りに行こう。走ったら気分がスッキリするわよ」
「そうだな。落ち込んでてもしょうがない。次また頑張るわ」
「うん」
カールに抱きついたシェリーが、チラッとセガールの方を見た。口パクで、『口説いて』と言っている。セガールは気づかなかったフリをした。
落ち込んでいるカールに、とっておきの珈琲豆を使って珈琲を淹れてやり、自分達の分の飲み物も用意して、本日二度目のおやつである。
カールはナッツのタルトを見ると、パァッと笑顔になった。どうやら好物の一つらしい。
おやつを食べて、シェリーと家の周りを走り、夕食の支度をする頃には、カールはいつものカールに戻っていた。
賑やかな夕食を楽しみながら、カールとの結婚はあり得ないが、こんな日々が少しでも長く続いてほしいと思うセガールであった。
今日はカールもセガールも休みなのだが、カールは今日は婚活パーティーに出かける。セガールも行こうかと思ったが、今回はやめておくことにした。
『いってきまーす!』と笑顔で丘を下りていくカールを見送ると、珍しくシェリーがセガールに抱きついてきた。
「ねぇ。パパ。カールが結婚したら、この家を出ていくのよね」
「そうなるな」
「フラレちゃえばいいのに」
「そう言うな。カールだって結婚したいし、自分の子供だって欲しいんだから」
「えぇー。……カールが結婚したら、会えなくなるじゃない」
「カールが結婚しても、シェリーと友達なのは変わらない。そりゃあ、会える頻度は少なくなるだろうけど、しょうがないさ」
「むぅ……やっぱり全滅したらいい」
「シェリーはカールが好きだな」
「大好きよ。パパもでしょ」
「あぁ。すごく感謝してる」
「あ。ねぇ。男の人同士で結婚ってできるの?」
「ん?できるぞ。うちの国は割とゆるい方だから、同性婚も法的に認められている。確か、養子を育てるのが必須条件だった気がする。俺の知り合いにも一組いるぞ」
「ほんと!?じゃあ、パパとカールが結婚したらいいんだわ!子供はもう私がいるし!そしたら、カールはずっと家にいるもの!」
「は?」
「パパ。今すぐカールと結婚して」
「いやいやいや。無理だ。俺もカールも女の人が好きだし。第一、いくつ歳が離れていると思ってるんだ。こんなおじさんと結婚だなんて、カールが気の毒過ぎる」
「アンナちゃんは旦那さんより10歳年上よ。『愛の前に年齢差なんて関係ないわ』って言ってたし」
「いや、その愛がないんだが」
「そこをなんとかして」
「いや、なんとかしてって言われても……」
「カールとも家族がいい」
「……まぁ、カールがいると楽しいしな」
「でしょ!それに、カールがいてくれなかったら、こうして普通にパパと喋ることも無かっただろうし」
「それは確かにそうだ」
「ねー。カールを口説いてみてよ」
「えぇ……無理だろ」
「何事もやってみなきゃ分かんないじゃない」
「いやぁ……」
「次に2人の休みが被ったら、とりあえず2人でデートしてきて」
「いや、男2人でデートって……それに出かけるのならシェリーも一緒の方がいい」
「駄目。とりあえずデートしてきて」
「……普通に買い物するだけなら……」
「買い物だって、立派なデートよ。『デートだと思えば、人参を買いにいくだけでもデートなのよ』って、アンナちゃんが言ってたし」
「あ、そう……」
「あ、急いで洗濯物を干さなくちゃ。マルク先生が来ちゃう」
「おっと。そうだな。シェリーは先に授業の準備をしときなさい。居間を少し片付けないと。洗濯物は俺が干しておくから、居間の掃除を頼むよ」
「はぁい」
シェリーが素直な返事をして、セガールから離れて家の中に入っていった。
セガールはシェリーの姿がなくなると、小さく溜め息を吐いた。
そりゃあ、セガールだって、カールには長く家にいてもらいたい。カールのお陰でシェリーとの関係は一気に改善したが、セガールは鈍い方なので、聡いカールがいてくれた方が、今後も何かといい気がする。なにより、カールがいると、家の中が明るくなって、自然と皆笑顔になる。
思い返せば、カールは新人の頃から部隊のムードメーカーだった。明るくて、細かな事にも気づき、然りげ無くフォローしたりして、先輩にも同期にも好かれる男だった。今も、部隊の者達から好かれているそうだし、上官達からの評判もいい。
カールとは、頑張ればハグならできる。でもキスは想像をするだけで鳥肌が立つし、セックスなんて論外だ。どう頑張っても無理である。セガールもカールも根っからの女専門だから、絶対に結婚なんて無理だ。
セガールだって枯れていないし、まだ若いカールは結婚したら普通にセックスがしたいだろう。キスもセックスもなしの結婚生活なんて、カールが気の毒過ぎる。確かに、カールと家族になるというのは魅力的だが、セガールとカールが結婚となると、かなりキツいものがある。
シェリーには悪いが、こればっかりは無理だ。
セガールは洗濯物を取りに行き、庭に張ったロープに洗濯物を干しながら、どうやってシェリーに諦めさせようかと、頭を悩ませた。
------
マルクの授業が終わる時間になったので、セガールはホットミルクと珈琲を用意した。今日のおやつは小さめのナッツのタルトである。カールが好きな菓子屋で買ったものだ。カールの分も買ってきてあるので、そっちは夜のデザートにする。
マルクが優しい笑みを浮かべながら、珈琲を片手に口を開いた。
「シェリーさん程教え甲斐がある生徒は珍しいですなぁ。スポンジが水を吸うように教えた事を吸収してくれて。いやはや。教えていて非常に楽しいです」
「ありがとうございます。シェリーもマルク先生の授業がとても楽しいようです」
「もう次の学年の範囲に入るよ」
「早くないか?」
「別に。もうちょいペースを上げてもいいくらい」
「再来週に、まとめテストをやりますから、その結果次第では、また授業ペースを考えてみましょうかね」
「お願いしまーす。テスト楽しみ」
「ふふっ。範囲が広いから、結構大変だよ?」
「その方が燃えるもの」
「はっはっは!シェリーさんは本当に勉強が好きだねぇ」
「知らないことを知るのって、すごく楽しいです」
「うんうん。そうだね。僕もそうだったから、よく分かるよ。あ、授業には関係ないんだけど、面白い本を見つけてね。少し難しいかもしれないけど、シェリーさんなら読めると思うよ。読んでみるかい?」
「読みます!」
「ふふっ。じゃあ、明日持ってこよう。僕が買った本だから、返すのはいつでもいいからね」
「ありがとうございます。マルク先生」
「では、そろそろ僕は失礼しますね」
「今日もありがとうございました。マルク先生。マルク先生に教えてもらうようになってから、シェリーが毎日楽しそうで。本当に感謝しています」
「いえいえ。僕もシェリーさんのお陰で、日々の生活に張り合いができて、すごく楽しいんですよ。よき出会いに感謝ですな」
「えぇ。街まで送りましょうか?」
「大丈夫ですよ。一本道ですし、もうすっかり通い慣れてますから」
「帰りはお気をつけて。また明日もよろしくお願いします」
「はい。ありがとうございます。では、シェリーさん。また明日ね」
「はい。マルク先生。ありがとうございました」
セガールはシェリーと一緒に、玄関先で帰っていくマルクを見送った。
ちょうど入れ替わるように、カールが帰ってきた。珍しく、カールがどよーんとした落ち込んだ空気を背負っている。
「ただいまです……」
「おかえり」
「おかえりー。どうだった?」
「はっはっは。また全滅……」
「わぉ。とりあえずお菓子食べなよ。パパがナッツのタルトを買ってきてる」
「食べるー。セガールさん、ありがとうございます」
「いや。まぁそう気を落とすな。また機会があるだろう」
「はい……はぁー。なんでこうも海軍の船乗りは人気がないのか……」
「どうしても不在の時の方が多いからな」
「『内勤になってくれるなら結婚してもいいですけど』って言われたので、その人はこっちから断りましたよ」
「その人、美人だった?」
「割と。でもちょっとキツそうな感じだった」
「ふーん。元気出して、おやつ食べようよ。そんで走りに行こう。走ったら気分がスッキリするわよ」
「そうだな。落ち込んでてもしょうがない。次また頑張るわ」
「うん」
カールに抱きついたシェリーが、チラッとセガールの方を見た。口パクで、『口説いて』と言っている。セガールは気づかなかったフリをした。
落ち込んでいるカールに、とっておきの珈琲豆を使って珈琲を淹れてやり、自分達の分の飲み物も用意して、本日二度目のおやつである。
カールはナッツのタルトを見ると、パァッと笑顔になった。どうやら好物の一つらしい。
おやつを食べて、シェリーと家の周りを走り、夕食の支度をする頃には、カールはいつものカールに戻っていた。
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