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31:お届け物と考え事
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ロルフが、野菜を売りに行こうとしていると、郵便屋さんが来た。
大きな木箱を持っている。夏頃から、2ヶ月に一度くらいの頻度で、ドルーガからガルバーン宛に荷物が届くので、今回もそれだろう。荷物の中身は知らないが、ガルバーンは荷物が届くと、全部物置部屋に箱ごと置いている。結構な数が既にあるのだが、一体あれは何なのだろうか。
ロルフは、顔馴染みの郵便屋さんにお礼を言って荷物と手紙を受け取ると、そのまま、家畜の世話をしてくれているガルバーンの元に向かった。
「ガル。ドルーガさんから、また荷物と手紙が届きましたよ」
「あぁ。物置部屋に置いてくる」
「んー。今まで聞いたことが無かったんですけど、それの中身、何ですか? 開けもしないで、溜まる一方なんですけど」
ガルバーンがピシッと固まり、目を泳がせながら、ボソッと呟いた。
「その……ローション……」
「ローション。あ、男同士のセックスで使うやつですね。ガル。ガルは僕とセックスがしたいんですか?」
「……お、お前は……お前はどうなんだ?」
ガルバーンが真っ赤に顔を染め、何故かもじもじと服の裾を弄りながら、目を泳がせつつ、問いかけてきた。
ロルフは、こてんと首を傾げて、考えてみた。自分は、ガルバーンとセックスがしたいのだろうか。セックス=夜の夫婦生活である。男同士だが、『だんしょくしなんしょ』によれば、男同士でもセックスができるみたいだし、多分、夫婦だから、セックスをしても、おかしくない。
今まで、ぶっちゃけセックスというものに興味は無かったのだが、数日前に、ガルバーンとキスをして、触りっこをして、ペニスを舐めてもらって、すごく気持ちよかったし、すごく興奮したので、セックスがもっと気持ちがいいものなら、してみたい気もする。
ロルフがそう言うと、ガルバーンが、ちょっと心配になるくらい、顔を真っ赤に染めた。
「その……俺のナニはお前には入らないから、俺の尻にお前のを挿れることになるんだが……」
「あー。ガルの、おっきかったですもんねぇ。んーー。うん。悩む前に、とりあえず試してみましょうか!」
「はいっ!?」
「『だんしょくしなんしょ』をもう一度、読み返さないとなぁ」
「な、な、な……」
「あ、それより先に仕事しなきゃ。ガル。野菜を売りに行ってきます」
「あ、あぁ。気をつけて」
「いってきまーす!」
「いってらっしゃい」
ロルフは少しだけ背伸びをして、熱いガルバーンの頬にキスをすると、玄関前に置きっぱなしの荷車を押して、村の中心部に向かい始めた。
歩きながら、改めて、セックスについて考えてみる。今まで、セックスは自分達には無関係だと思っていたので、特に何も考えてこなかった。セックスに必要なローションを定期的に届けてもらっているということは、ガルバーンは、ロルフとセックスをしたいのだろうか。自分はどうだろう。ガルバーンと触りっこするのは、全然嫌じゃなかった。単に、気持ちがいいだけだけで、酷く興奮もした。ガルバーンを可愛いと思うが、本当にセックスなんてできるのだろうか。セックスをすると、何か変わるのだろうか。
何事も挑戦することが大事である。今夜、実際に試してみて、それから、また先のことは考えたらいい。
ロルフは、自分がセックスをするということに、あまり現実味を感じず、とりあえず暢気にそう思って、野菜を売りに行った。
ーーーーーー
ガルバーンは、野菜を売りに行くロルフを見送ると、その場にしゃがみこみ、頭を抱えた。顔が熱くて仕方がない。今夜、ロルフとセックスをする。数日前、初めて、舌を絡めるいやらしいキスをして、いっぱい触りあって、ガルバーンは興奮するがままに、ロルフのペニスを舐めて精液を飲み込んだ。気持ちよさそうなロルフが、可愛くて、可愛くて、本当に堪らなかった。
小さく蹲って、あぁぁぁぁ……と意味のない声を上げるガルバーンの髪を、山羊がもしゃもしゃしてきたが、構う余裕が無い。山羊が背中に乗り、頭に足を置いても、ガルバーンは暫くの間、ずっと小さく蹲って、いっそ暴れだしたいような衝動を堪えていた。
なんとか少しだけ落ち着くと、ガルバーンは、とりあえず仕事の続きを始めた。
今夜、ロルフとセックスをする。ということは、ロルフのあの熱いペニスを、アナルで受け止めるということになる。ロルフのペニスは、普通サイズだから、多分、頑張れば、普通に入る気がする。ロルフの勃起した時の太さのうんこはした事があると思うので、きっとちゃんと入る筈である。ロルフのペニスは、ガルバーンのアナルに入るだろうが、自分はちゃんとロルフを気持ちよくさせることができるだろうか。
ガルバーンの身体は、筋肉質で、傷痕だらけだ。全然、キレイな身体じゃない。おまけに、胸毛も腹毛もケツ毛も普通に生えている。ロルフは、ガルバーンのケツ毛を見て、引かないだろうか。自分で言うのもなんだが、ガルバーンは毛深くて、ケツ毛ぼーぼーである。今夜、セックスをするのなら、処理をする時間が無い。そもそも、どうやってケツ毛を処理したらいいのか、分からない。一本一本抜くしか無いのか。
ガルバーンは、悶々としながら、身体はいつも通り動かしつつ、ロルフの帰りを待った。
家畜の散歩から帰ると、ちょうどロルフが帰ってきた。ロルフが満面の笑みを浮かべて、ガルバーンに駆け寄り、その勢いのまま、ぴょんと飛びついてきた。ガルバーンは、しっかりとロルフの身体を受け止めて、抱っこした。
「ただいま。ガル」
「おかえり」
「ガル! 今日! セックスします!」
ロルフが、にっこーと笑って、ガルバーンの頬や鼻先に何度もキスをした。ピシッと固まったガルバーンは、ぼっと一気に顔が熱くなった。
「朝寝坊しちゃうといけないから、今日は午前中のうちにやる事を終わらせて、早めに晩ご飯を食べますか。あっ! いっそ、晩ご飯の前にセックスした方がいいのかな。運動したら、お腹空くし……ガル!」
「あ、あぁ」
「お昼ご飯の後片付けが終わったら、とりあえずセックスです!」
ロルフが、両手でガルバーンの熱い頬を包んで、ちゅっと小さな音を立てて、優しく下唇を吸ってきた。ぶわぁっと更に顔が熱くなる。
ロルフが、ぴょんと飛び降りて、ガルバーンの手を握った。
「そうと決まれば、大急ぎで仕事を終わらせますよ! ガル!」
「あ、あぁ」
ガルバーンは、急過ぎる展開に、頭も心もついてきていなかったが、とりあえず頷いて、周囲にいる家畜達を小屋に戻した。
今夜どこか、昼食後にセックスをする。セックスとは、普通、夜にやるものではないのか。昼間からセックスなんて、してもいいのか。ロルフは基本的にビビリで、いつものほほんとしている癖に、何故か時々、ものすごく思いきりがいい。ガルバーンは、なんだか、いつも年下のお婿さんに振り回されている気がしてきた。そんなところも可愛くて好きだと思うのだから、もう引き返せないくらい、自分はロルフのことが好きで好きで堪らないのだろう。
ガルバーンは、冷たい風に熱い頬を撫でられながら、黙々と、今日やるべき仕事を片付けた。
昼食の後、ロルフとセックスをする。ロルフとセックスがしたい。ロルフといっぱいキスをして、いっぱい触れ合って、繋がって、一つになりたい。色々と不安もあるが、それよりも、期待で胸が高鳴って仕方がない。
ガルバーンは、いっそ叫び出したいような衝動を堪えながら、ロルフと手分けして、超特急で今日の仕事を終わらせた。
大きな木箱を持っている。夏頃から、2ヶ月に一度くらいの頻度で、ドルーガからガルバーン宛に荷物が届くので、今回もそれだろう。荷物の中身は知らないが、ガルバーンは荷物が届くと、全部物置部屋に箱ごと置いている。結構な数が既にあるのだが、一体あれは何なのだろうか。
ロルフは、顔馴染みの郵便屋さんにお礼を言って荷物と手紙を受け取ると、そのまま、家畜の世話をしてくれているガルバーンの元に向かった。
「ガル。ドルーガさんから、また荷物と手紙が届きましたよ」
「あぁ。物置部屋に置いてくる」
「んー。今まで聞いたことが無かったんですけど、それの中身、何ですか? 開けもしないで、溜まる一方なんですけど」
ガルバーンがピシッと固まり、目を泳がせながら、ボソッと呟いた。
「その……ローション……」
「ローション。あ、男同士のセックスで使うやつですね。ガル。ガルは僕とセックスがしたいんですか?」
「……お、お前は……お前はどうなんだ?」
ガルバーンが真っ赤に顔を染め、何故かもじもじと服の裾を弄りながら、目を泳がせつつ、問いかけてきた。
ロルフは、こてんと首を傾げて、考えてみた。自分は、ガルバーンとセックスがしたいのだろうか。セックス=夜の夫婦生活である。男同士だが、『だんしょくしなんしょ』によれば、男同士でもセックスができるみたいだし、多分、夫婦だから、セックスをしても、おかしくない。
今まで、ぶっちゃけセックスというものに興味は無かったのだが、数日前に、ガルバーンとキスをして、触りっこをして、ペニスを舐めてもらって、すごく気持ちよかったし、すごく興奮したので、セックスがもっと気持ちがいいものなら、してみたい気もする。
ロルフがそう言うと、ガルバーンが、ちょっと心配になるくらい、顔を真っ赤に染めた。
「その……俺のナニはお前には入らないから、俺の尻にお前のを挿れることになるんだが……」
「あー。ガルの、おっきかったですもんねぇ。んーー。うん。悩む前に、とりあえず試してみましょうか!」
「はいっ!?」
「『だんしょくしなんしょ』をもう一度、読み返さないとなぁ」
「な、な、な……」
「あ、それより先に仕事しなきゃ。ガル。野菜を売りに行ってきます」
「あ、あぁ。気をつけて」
「いってきまーす!」
「いってらっしゃい」
ロルフは少しだけ背伸びをして、熱いガルバーンの頬にキスをすると、玄関前に置きっぱなしの荷車を押して、村の中心部に向かい始めた。
歩きながら、改めて、セックスについて考えてみる。今まで、セックスは自分達には無関係だと思っていたので、特に何も考えてこなかった。セックスに必要なローションを定期的に届けてもらっているということは、ガルバーンは、ロルフとセックスをしたいのだろうか。自分はどうだろう。ガルバーンと触りっこするのは、全然嫌じゃなかった。単に、気持ちがいいだけだけで、酷く興奮もした。ガルバーンを可愛いと思うが、本当にセックスなんてできるのだろうか。セックスをすると、何か変わるのだろうか。
何事も挑戦することが大事である。今夜、実際に試してみて、それから、また先のことは考えたらいい。
ロルフは、自分がセックスをするということに、あまり現実味を感じず、とりあえず暢気にそう思って、野菜を売りに行った。
ーーーーーー
ガルバーンは、野菜を売りに行くロルフを見送ると、その場にしゃがみこみ、頭を抱えた。顔が熱くて仕方がない。今夜、ロルフとセックスをする。数日前、初めて、舌を絡めるいやらしいキスをして、いっぱい触りあって、ガルバーンは興奮するがままに、ロルフのペニスを舐めて精液を飲み込んだ。気持ちよさそうなロルフが、可愛くて、可愛くて、本当に堪らなかった。
小さく蹲って、あぁぁぁぁ……と意味のない声を上げるガルバーンの髪を、山羊がもしゃもしゃしてきたが、構う余裕が無い。山羊が背中に乗り、頭に足を置いても、ガルバーンは暫くの間、ずっと小さく蹲って、いっそ暴れだしたいような衝動を堪えていた。
なんとか少しだけ落ち着くと、ガルバーンは、とりあえず仕事の続きを始めた。
今夜、ロルフとセックスをする。ということは、ロルフのあの熱いペニスを、アナルで受け止めるということになる。ロルフのペニスは、普通サイズだから、多分、頑張れば、普通に入る気がする。ロルフの勃起した時の太さのうんこはした事があると思うので、きっとちゃんと入る筈である。ロルフのペニスは、ガルバーンのアナルに入るだろうが、自分はちゃんとロルフを気持ちよくさせることができるだろうか。
ガルバーンの身体は、筋肉質で、傷痕だらけだ。全然、キレイな身体じゃない。おまけに、胸毛も腹毛もケツ毛も普通に生えている。ロルフは、ガルバーンのケツ毛を見て、引かないだろうか。自分で言うのもなんだが、ガルバーンは毛深くて、ケツ毛ぼーぼーである。今夜、セックスをするのなら、処理をする時間が無い。そもそも、どうやってケツ毛を処理したらいいのか、分からない。一本一本抜くしか無いのか。
ガルバーンは、悶々としながら、身体はいつも通り動かしつつ、ロルフの帰りを待った。
家畜の散歩から帰ると、ちょうどロルフが帰ってきた。ロルフが満面の笑みを浮かべて、ガルバーンに駆け寄り、その勢いのまま、ぴょんと飛びついてきた。ガルバーンは、しっかりとロルフの身体を受け止めて、抱っこした。
「ただいま。ガル」
「おかえり」
「ガル! 今日! セックスします!」
ロルフが、にっこーと笑って、ガルバーンの頬や鼻先に何度もキスをした。ピシッと固まったガルバーンは、ぼっと一気に顔が熱くなった。
「朝寝坊しちゃうといけないから、今日は午前中のうちにやる事を終わらせて、早めに晩ご飯を食べますか。あっ! いっそ、晩ご飯の前にセックスした方がいいのかな。運動したら、お腹空くし……ガル!」
「あ、あぁ」
「お昼ご飯の後片付けが終わったら、とりあえずセックスです!」
ロルフが、両手でガルバーンの熱い頬を包んで、ちゅっと小さな音を立てて、優しく下唇を吸ってきた。ぶわぁっと更に顔が熱くなる。
ロルフが、ぴょんと飛び降りて、ガルバーンの手を握った。
「そうと決まれば、大急ぎで仕事を終わらせますよ! ガル!」
「あ、あぁ」
ガルバーンは、急過ぎる展開に、頭も心もついてきていなかったが、とりあえず頷いて、周囲にいる家畜達を小屋に戻した。
今夜どこか、昼食後にセックスをする。セックスとは、普通、夜にやるものではないのか。昼間からセックスなんて、してもいいのか。ロルフは基本的にビビリで、いつものほほんとしている癖に、何故か時々、ものすごく思いきりがいい。ガルバーンは、なんだか、いつも年下のお婿さんに振り回されている気がしてきた。そんなところも可愛くて好きだと思うのだから、もう引き返せないくらい、自分はロルフのことが好きで好きで堪らないのだろう。
ガルバーンは、冷たい風に熱い頬を撫でられながら、黙々と、今日やるべき仕事を片付けた。
昼食の後、ロルフとセックスをする。ロルフとセックスがしたい。ロルフといっぱいキスをして、いっぱい触れ合って、繋がって、一つになりたい。色々と不安もあるが、それよりも、期待で胸が高鳴って仕方がない。
ガルバーンは、いっそ叫び出したいような衝動を堪えながら、ロルフと手分けして、超特急で今日の仕事を終わらせた。
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