大家族のお兄ちゃんは恋なんかしてる暇はない!

丸井まー(旧:まー)

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16:ふわふわ※

 はっ、はっ、と荒い息を吐きながら、リードはぬちぬちとデイビッドのペニスを擦っていた。
 リードのペニスはデイビッドが擦っている。初めての感覚が気持ちよくて、でも少し怖い。

 お互いのペニスを弄りながら、デイビッドがずりずりと近寄ってきて、リードの腰に触れた。
 デイビッドがちょっと困ったような顔をした。


「リードさんや」

「なに?」

「……もうちょい気持ちいいことしてみない?」

「え? あ、う、うん」


 これ以上気持ちいいことってなんだろう。既に怖いくらい気持ちいいのだが。
 これ以上気持ちいいことが少し怖い反面、もっと気持ちよくなりたい気もする。
 おずおずと頷くと、デイビッドが照れくさそうにニッと笑ってから、リードのペニスから手を離した。

 デイビッドに言われるがままにベッドに寝転がって、向かい合った状態でぴったりくっつく。
 ペニス同士がくっついて、デイビッドが二人のペニスをまとめて握った。
 ぬるぬるした手でデイビッドが竿を擦り始め、同時に先っぽもまとめてぐりゅんぐりゅんと優しく擦り始めた。

 気持ちいいのが少し怖い。でも不思議と頭がふわふわする。はっ、はっ、と荒い息が自然ともれる。
 デイビッドを見れば、デイビッドがじっとリードを見つめていた。
 デイビッドの瞳がいつもとは少し違う。何故かは分からないが、デイビッドの瞳を見た瞬間、どっと何かが溢れ出る感覚がした。


「精液、出ちゃった?」

「まだ出てないよ。これ、先走り」

「先走り?」

「気持ちいいと出るやつ。精液の前にね」

「んっ、んっ、も、でちゃう……」

「俺も出そう」

「デイビッド、ちょっと、こわい」

「怖くない。大丈夫。怖いなら俺の服噛んでな」

「ん」


 高まり続ける初めての快感が怖くて、リードはデイビッドのシャツの首元を噛んだ。
 デイビッドの手がどんどん激しく動いていく。ぐりゅんっと先っぽを強く刺激された瞬間、どばぁっと精液が溢れ出た感覚がした。
 尿道を勢いよく精液が飛び出していく感覚がものすごく気持ちよくて、少し怖い。
 何かに縋りつきたくて、ぎゅっとデイビッドの身体に抱きついた。

 デイビッドが射精しているペニスの先っぽをぬるぬるが増した手で優しく刺激してくる。
 デイビッドが耳元で囁いた。


「ごめん。ちょこっとだけ狼さんになる」

「え?」


 デイビッドが起き上がり、側に置いてあったティッシュで掌の白い精液を拭き取ると、リードの足元に移動した。
 中途半端に脱げていたズボンとパンツをやんわり脱がされたかと思えば、デイビッドがリードの股間に顔を伏せた。
 まだゆるく勃ち上がっているペニスに熱くぬるついたものが触れる。


「デイビッド!?」

「気持ちいいことしかしない」

「そ、そこは舐めちゃ駄目なとこ!」

「舐めても問題ないな! 多分! ちょこっとだけ。ちょこっとだけ」

「あ、まっ、ふぁ……きっ、きもちいい、から、だめっ……!」


 デイビッドがペニスの竿をペロペロと舐め始めた。
 手でされた時よりも気持ちよくて、下腹部が熱くて堪らなくなる。やっぱり少し怖い。でも気持ちよくて、もっとして欲しくて、ペニスを舐めるデイビッドをとめられない。
 デイビッドの熱い舌がペニスの裏筋をべろーっと舐め上げて、指で優しくペニスの皮を完全に剥き、剥き出しになった敏感な先っぽをぬるーっと舌で円を描くように舐め始めた。
 気持よすぎて、先走りとやらがどっと溢れ出る。

 気持よすぎて怖くなってきたリードはデイビッドの頭を掴み、ペニスから口を離させようとしたが、デイビッドがぱくんとペニスの先っぽを咥えた。
 じゅるっと優しく吸われた瞬間、高まり続けていた快感が頂点に達して、リードは我慢できずにデイビッドの口内に精液を吐き出した。
 射精しているペニスをじゅるじゅる吸われると、気持ちよくて、気持ちよくて、いっそ泣きたくなる。

 射精を終えて萎えたペニスから口を離したデイビッドが、ごくんとリードの精液を飲み込んだ。
 嚥下に合わせて微かに動く喉仏がやけに目について、今更ながらにぶわっと羞恥心が込み上げてくる。


「飲んじゃったの!?」

「うん。不味い」

「の、飲むものじゃないよ!?」

「飲んでも平気だ!」

「え、えぇ……」

「リード。気持ちよかったか?」

「あ、う、うん。その、すごく」

「手と口、どっちが好き?」

「…………口の方が、その、気持ちよかった……」

「お代わりする?」

「……う、うん」


 三回も出しているのだが、先程までの快感がまだ欲しくて、躊躇いながら頷いた。
 酔っ払っている時のように頭がふわふわしている。
 デイビッドがリードの内腿の際どいところにやんわりと吸いついた。
 じわっと気持ちよくて、思わず足が震えてしまう。ちゅっ、ちゅっ、と何度も内腿に吸いつかれて、べろーっと舐められる。
 気持ちよくて、頭がふわふわして、怖さが薄れ、快感への期待の方が大きくなる。

 再び勃起したペニスを舐められまくって、気持ちよさのあまり半泣きになりながら意味のない声をもらし、デイビッドの口内にまた射精した。

 デイビッドと並んで露天風呂に浸かりながら、はぁーと大きく息を吐いた。
 オナニーってすごい。あんなに気持ちがいいものとは知らなかった。
 お湯の中でデイビッドがリードの手を握っている。デイビッドの意外とゴツい手が触れていると、さっきまでの快感が頭をよぎり、また頭の中がふわふわしてくる。


「リード。ちょっとはスッキリしたか?」

「……うん」

「よっしゃ! ふふん。狼さんにならなかった俺を褒めろ!」

「狼さんってなに」

「男は心の中に狼がいるのだよ」

「意味が分からないよ……」

「まぁ、気にせず。とりあえず褒めろ! 撫でろ! なんならほっぺたにちゅーしろ!」

「ちゅーはしない」


 リードは握られていない手を伸ばして、デイビッドの頭をやんわりと撫でた。
 デイビッドは温泉に髪がつかないように今は長い髪を結い上げている。髪が崩れないようにやんわり撫でていると、デイビッドが満足そうに笑った。


「温泉から出たら寝よう。明日は朝飯食ったら優雅な朝寝をするぞ」

「そんな贅沢してもいいのかな」

「いーいーの! とこっとん休んで、美味しいものをたらふく食って、めちゃくちゃ楽しむ!」

「……明日の夜もオナニーしたい」

「いいぞー。一緒にする?」

「うん」

「頑張れ! 俺の理性!」

「がんばれ?」

「そろそろ出るか」

「うん。温泉って不思議だなぁ。肌がつるつるすべすべしてる」

「そういうものなんだろうな。気持ちよくてめちゃくちゃ気に入ったわ。俺」

「僕も」

「オナニーも気に入った?」

「うん。気持ちいい。慣れないからちょっと怖いけど」

「怖くなくなるまですればいい。ガンガン慣らしていこう!」

「あ、うん」


 脱衣場で身体を拭いて寝間着を着ようとすると、デイビッドが考えるように宙を見てから口を開いた。


「いっそ裸で一緒に寝るか」

「え? なんで?」

「なんとなく! 頑張れ! 俺の理性!」

「えー。まぁ、いいけど」

「いいのかよ」

「ちんちん舐められたし。今更裸で寝るくらい別に」

「あ、はい。んんっ。じゃあ、一緒に寝るか!」

「うん」


 穿いていたパンツを脱ぎ、全裸のまま寝室へ移動した。
 ベッドに上がって横になると、デイビッドがリードの身体をゆるく抱きしめ、足を絡めてきた。
 ちょっと暑いのだが、すべすべになっているデイビッドの肌の感触がなんとなく落ち着く。温泉特有の匂いと一緒に、デイビッドの匂いもする。


「……デイビッド」

「うん」

「硬いのが当たってる」

「勃ちました」

「なんで!?」

「気にするな! 俺は紳士だ! 頑張れ! 俺の理性!」

「えぇ……」

「ほらほら。寝ろ。さぁ、寝ろ。俺のちんこは気にするな」

「……僕も舐める?」

「舐めなくていいから寝ろー。舐められたらうっかり狼さんになっちゃうからな!」

「うん? その狼さんってほんとになんなのさ」

「まぁ気にするな。おやすみ。リード」

「おやすみ」


 デイビッドに優しく背中をぽんぽんされると、散々泣いた上に初めてのオナニーをして疲れたからか、急速に眠くなってくる。
 リードはデイビッドの背中に腕を回してぴったりくっつくと、すやぁっと寝落ちた。

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