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1:輪姦されたい隊長さん
書類を書いていた手を止め、アルネは大きな溜め息を吐いた。
同じ部屋で書類の整理をしていた同期兼友達兼副隊長のエイリッフが声をかけてきた。
「どうかしました? アルネ隊長」
「エイリッフ。俺って不細工なのかな……」
「ぶっ飛ばすぞ。色男。騎士団一のモテ男が何をほざいてやがる」
「だって! 誰も俺のこと襲ってこねぇじゃねぇか!!」
「剣技だけなら騎士団内で一番強いお前を襲う馬鹿がいるか!」
「屈強な男達に犯されまくりたくて騎士団に入団したのに! 俺もう三十路! 誰も襲ってこねぇ!!」
「あまりにも酷い入団理由にドン引きだ。馬鹿野郎。下らねぇこと言ってないで仕事しろ」
「エイリッフ。どうしたら輪姦してもらえると思う?」
「能みそ下半身か。しかも輪姦希望ってあたりが度し難い」
「色んなちんこを突っ込まれまくりたいんだよ!! 俺の性欲の強さを舐めるなよ!? 街にいる時は毎朝毎晩オナってんだからな!?」
「心底どうでもいい。若い連中に手を出すなよ。お前に手を出すともれなく騎士団長に殺される。ガチで」
「なんで?」
「……言ってもいいか。お前、『神様の愛し子』だろ。入団した時にお前に手を出したら騎士団長直々にぶっ殺されて死体を街中の大木に吊るすって言われてる」
「はぁぁっ!? なんだそれ! ていうか! もしかして皆、俺が『神様の愛し子』って知ってたの!?」
「まぁ。そもそも、うちの騎士団は団内の性犯罪にめちゃくちゃ厳しいからな。今の騎士団長の方針で。昔は色々と酷かったらしいぞ」
「騎士団長の人格者ー! 素晴らしいことですけども!! 性犯罪する奴はちんこもぎ取ればいいと思いますけども!!」
「そんな訳だから、騎士団内でお前に手を出す奴はいない。諦めて仕事しろ」
「やだぁ! 諦めたくねぇよ! 俺のこのムラムラはどうしたらいいんだよ!」
「結婚すれば?」
「絶対に子どもができないって分かってんのに結婚してくれる物好きがいるかっ! くっそ! 処女穴にちんぽ突っこまれてぇ! 色んなちんぽにずっこんばっこん犯されてぇ! エロ本みたいに! エロ本みたいにぃ!」
「はいはい。馬鹿言ってねぇで仕事しろ。俺は今日は意地でも定時で帰る」
「なんかあんのか?」
「愛娘と一緒に風呂に入って、絵本を読んでやる約束をしてる」
「娘ちゃんって何歳になったんだっけ?」
「もうすぐで三歳。遠征が多くて中々側にいてやれねぇから、街にいる時は全力で構い倒す。嫁ちゃんと愛娘は俺の癒やし!!」
「しょうがねぇ。定時で帰してやるために仕事するわ。次の遠征は来月頭からだろ? 思う存分、嫁さんと娘ちゃんときゃっきゃうふふしてこい」
「そうする」
アルネはまた溜め息を吐きながら書類を書き始めた。
アルネは魔物討伐専門の黒鷲騎士団で働いている。成人する十六歳の時に入団して早十四年。未だに処女である。
十三歳の時に兄の部屋で見つけたエロ本が輪姦もののものすっごくエロいやつで、アルネは初めてのオナニーに耽りながら、騎士団に入団して絶対に屈強な男達に輪姦してもらう! と心に決めた。
アルネは『神様の愛し子』だ。
『神様の愛し子』とは、身体は男なのに性器だけが女だったり、逆に女の身体なのに性器だけが男だったりする者のことを指す。だいたい五千人に一人の割合で生まれてくる。『神様の愛し子』は下腹部に赤い花の形の痣があるので、生まれた瞬間からそうだと分かる。『神様の愛し子』は生殖能力がなく、貧しい家に生まれると見世物小屋に売られたりすることもあるらしい。
騎士だった祖父の『神様の愛し子』だろうが我が家に生まれたのならば騎士になるべし! という発言から、アルネも幼い頃から騎士になるべく厳しく教育された。
アルネの家は代々騎士を輩出する男爵家で、家の跡取りの長兄以外は、皆騎士として働いている。アルネは五人兄弟の末っ子だ。
アルネは十代の頃から性欲が強かった。
次兄がこっそり隠していたエロ本を読んで性に目覚めてからは、毎朝毎晩オナニーをするのが日課になった。
子どもを産めないから結婚してくれるような物好きはいないだろうし、黒鷲騎士団で働きつつ、屈強な男達に思う存分犯してもらいたい一心で、身体を鍛え、剣技を磨いてきた。
アルネは不本意ながら女にモテる。癖のある鮮やかな赤毛は肩まで伸ばして一つに結っており、新緑を思わせる緑色の瞳をしている。顔立ちは甘く端正に整っており、背が高く、身体はしっかりと鍛え上げられている。残念ながら筋骨隆々とまではいかないが、バランスよく実用的な筋肉がついており、女受けはいい。
が、女にモテても意味がない。女と恋人になっても百合セックスしかできない。
複数の屈強な男達に、まんこに思いっきりちんぽを突っ込まれてずっこんばっこんヤラれまくり、中出しされまくって、『この公衆便所野郎が!』と罵られたいのに、その夢が未だに叶わない。
一応、『神様の愛し子』だということは隠していたつもりだったのだが、まさかの全員知っていた上に、アルネに手を出したら団長直々にぶっ殺されるなんて聞いてない。
書類を書き終わると、エイリッフが書類のチェックをしている間に、しれっとうずうずするクリトリスをズボンの上から指でぐりぐりして、ごんっと額を強く机に打ちつけた。
「セックス! したい! セックス! セックス! 屈強な男達にアヘ顔キメるまで犯されてぇぇぇぇ!!」
「叫ぶな。馬鹿野郎」
「ずっこんばっこんヤラれまくりてぇんだよぉぉぉぉ!!」
アルネが叫んだタイミングで、部屋のドアが開き、団長が入ってきた。
やべぇっ! と思って固まっていると、厳つい団長が顔をしかめ、つかつかと近寄ってきたかと思えば、ごつんっと重い拳骨をアルネの頭に落とした。
「ふぎゃっ!?」
「昼間っから下品なことを叫ぶんじゃない!」
「申し訳ありませんっ!」
「全く。隊長としてはすこぶる優秀なのに発言が酷すぎるぞ」
「いやだって! 性欲を持て余してるんですよ! セックスしまくりてぇどころか輪姦されまくりてぇのに誰も手を出してこないし! 口説いてもこないし!」
「おい。エイリッフ。こいつをちょっとどうにかしろ」
「無理です。団長。かなり拗らせているようですので」
「はぁ……そんなにセックスがしたいのなら、見合いの席を設けてやる」
「えっ。でも、結婚なんてしたら、俺の輪姦されてアヘ顔キメまくるって夢が!」
「そんな下らん夢は糞と一緒にトイレに流せ。定時になったら『黒山羊亭』に来い。見合いをさせる」
「えぇぇ……そんな……」
「そんなに性欲を持て余してるのなら、とりあえず訓練場で若いのを扱いてこい!」
「はっ! あの、ほんとに見合いなんてするんですか? 俺、子どもが産めませんけど」
「逆に好都合な相手がいる。その者を紹介する」
「はぁ……」
「品のないことを叫ぶなよ。叫ぶ元気があるなら思いっきり剣を振ってこい」
「はっ! 了解であります!」
「次に下品なことを叫んだら拳骨どころではないからな。エイリッフ。アルネが下品なことを叫んだら必ず報告しろ。隊長格の品位が落ちる」
「はっ! 了解であります! 団長」
「では、定時になったら『黒山羊亭』に来い。アルネ」
「はっ! 了解であります!」
団長が颯爽と出ていくと、アルネはズキズキ痛む頭を押さえて、低く唸った。
「お、俺の長年の夢がぁぁぁぁ!」
「諦めて下らん夢は捨てろ」
「見合いの相手って誰だよ。団長の紹介じゃ断れねぇし。せめてっ! せめて若くてピチピチな元気いっぱいな奴がいい! できたら筋骨隆々な奴! 顔はどうでもいいけど、とにかく下半身が元気いっぱいな奴ーー!」
「書類は完璧だから訓練場行ってこいよ。脳みそ下半身野郎」
「エイリッフ。俺は一応お前の上司」
「上司だと思われたいのなら言動をもうちょいなんとかしろ。下品野郎」
「へぇーい」
アルネは鍛錬用の刃を潰した剣を手に取り、ムラムラを少しでも発散すべく、訓練場へ向かった。
同じ部屋で書類の整理をしていた同期兼友達兼副隊長のエイリッフが声をかけてきた。
「どうかしました? アルネ隊長」
「エイリッフ。俺って不細工なのかな……」
「ぶっ飛ばすぞ。色男。騎士団一のモテ男が何をほざいてやがる」
「だって! 誰も俺のこと襲ってこねぇじゃねぇか!!」
「剣技だけなら騎士団内で一番強いお前を襲う馬鹿がいるか!」
「屈強な男達に犯されまくりたくて騎士団に入団したのに! 俺もう三十路! 誰も襲ってこねぇ!!」
「あまりにも酷い入団理由にドン引きだ。馬鹿野郎。下らねぇこと言ってないで仕事しろ」
「エイリッフ。どうしたら輪姦してもらえると思う?」
「能みそ下半身か。しかも輪姦希望ってあたりが度し難い」
「色んなちんこを突っ込まれまくりたいんだよ!! 俺の性欲の強さを舐めるなよ!? 街にいる時は毎朝毎晩オナってんだからな!?」
「心底どうでもいい。若い連中に手を出すなよ。お前に手を出すともれなく騎士団長に殺される。ガチで」
「なんで?」
「……言ってもいいか。お前、『神様の愛し子』だろ。入団した時にお前に手を出したら騎士団長直々にぶっ殺されて死体を街中の大木に吊るすって言われてる」
「はぁぁっ!? なんだそれ! ていうか! もしかして皆、俺が『神様の愛し子』って知ってたの!?」
「まぁ。そもそも、うちの騎士団は団内の性犯罪にめちゃくちゃ厳しいからな。今の騎士団長の方針で。昔は色々と酷かったらしいぞ」
「騎士団長の人格者ー! 素晴らしいことですけども!! 性犯罪する奴はちんこもぎ取ればいいと思いますけども!!」
「そんな訳だから、騎士団内でお前に手を出す奴はいない。諦めて仕事しろ」
「やだぁ! 諦めたくねぇよ! 俺のこのムラムラはどうしたらいいんだよ!」
「結婚すれば?」
「絶対に子どもができないって分かってんのに結婚してくれる物好きがいるかっ! くっそ! 処女穴にちんぽ突っこまれてぇ! 色んなちんぽにずっこんばっこん犯されてぇ! エロ本みたいに! エロ本みたいにぃ!」
「はいはい。馬鹿言ってねぇで仕事しろ。俺は今日は意地でも定時で帰る」
「なんかあんのか?」
「愛娘と一緒に風呂に入って、絵本を読んでやる約束をしてる」
「娘ちゃんって何歳になったんだっけ?」
「もうすぐで三歳。遠征が多くて中々側にいてやれねぇから、街にいる時は全力で構い倒す。嫁ちゃんと愛娘は俺の癒やし!!」
「しょうがねぇ。定時で帰してやるために仕事するわ。次の遠征は来月頭からだろ? 思う存分、嫁さんと娘ちゃんときゃっきゃうふふしてこい」
「そうする」
アルネはまた溜め息を吐きながら書類を書き始めた。
アルネは魔物討伐専門の黒鷲騎士団で働いている。成人する十六歳の時に入団して早十四年。未だに処女である。
十三歳の時に兄の部屋で見つけたエロ本が輪姦もののものすっごくエロいやつで、アルネは初めてのオナニーに耽りながら、騎士団に入団して絶対に屈強な男達に輪姦してもらう! と心に決めた。
アルネは『神様の愛し子』だ。
『神様の愛し子』とは、身体は男なのに性器だけが女だったり、逆に女の身体なのに性器だけが男だったりする者のことを指す。だいたい五千人に一人の割合で生まれてくる。『神様の愛し子』は下腹部に赤い花の形の痣があるので、生まれた瞬間からそうだと分かる。『神様の愛し子』は生殖能力がなく、貧しい家に生まれると見世物小屋に売られたりすることもあるらしい。
騎士だった祖父の『神様の愛し子』だろうが我が家に生まれたのならば騎士になるべし! という発言から、アルネも幼い頃から騎士になるべく厳しく教育された。
アルネの家は代々騎士を輩出する男爵家で、家の跡取りの長兄以外は、皆騎士として働いている。アルネは五人兄弟の末っ子だ。
アルネは十代の頃から性欲が強かった。
次兄がこっそり隠していたエロ本を読んで性に目覚めてからは、毎朝毎晩オナニーをするのが日課になった。
子どもを産めないから結婚してくれるような物好きはいないだろうし、黒鷲騎士団で働きつつ、屈強な男達に思う存分犯してもらいたい一心で、身体を鍛え、剣技を磨いてきた。
アルネは不本意ながら女にモテる。癖のある鮮やかな赤毛は肩まで伸ばして一つに結っており、新緑を思わせる緑色の瞳をしている。顔立ちは甘く端正に整っており、背が高く、身体はしっかりと鍛え上げられている。残念ながら筋骨隆々とまではいかないが、バランスよく実用的な筋肉がついており、女受けはいい。
が、女にモテても意味がない。女と恋人になっても百合セックスしかできない。
複数の屈強な男達に、まんこに思いっきりちんぽを突っ込まれてずっこんばっこんヤラれまくり、中出しされまくって、『この公衆便所野郎が!』と罵られたいのに、その夢が未だに叶わない。
一応、『神様の愛し子』だということは隠していたつもりだったのだが、まさかの全員知っていた上に、アルネに手を出したら団長直々にぶっ殺されるなんて聞いてない。
書類を書き終わると、エイリッフが書類のチェックをしている間に、しれっとうずうずするクリトリスをズボンの上から指でぐりぐりして、ごんっと額を強く机に打ちつけた。
「セックス! したい! セックス! セックス! 屈強な男達にアヘ顔キメるまで犯されてぇぇぇぇ!!」
「叫ぶな。馬鹿野郎」
「ずっこんばっこんヤラれまくりてぇんだよぉぉぉぉ!!」
アルネが叫んだタイミングで、部屋のドアが開き、団長が入ってきた。
やべぇっ! と思って固まっていると、厳つい団長が顔をしかめ、つかつかと近寄ってきたかと思えば、ごつんっと重い拳骨をアルネの頭に落とした。
「ふぎゃっ!?」
「昼間っから下品なことを叫ぶんじゃない!」
「申し訳ありませんっ!」
「全く。隊長としてはすこぶる優秀なのに発言が酷すぎるぞ」
「いやだって! 性欲を持て余してるんですよ! セックスしまくりてぇどころか輪姦されまくりてぇのに誰も手を出してこないし! 口説いてもこないし!」
「おい。エイリッフ。こいつをちょっとどうにかしろ」
「無理です。団長。かなり拗らせているようですので」
「はぁ……そんなにセックスがしたいのなら、見合いの席を設けてやる」
「えっ。でも、結婚なんてしたら、俺の輪姦されてアヘ顔キメまくるって夢が!」
「そんな下らん夢は糞と一緒にトイレに流せ。定時になったら『黒山羊亭』に来い。見合いをさせる」
「えぇぇ……そんな……」
「そんなに性欲を持て余してるのなら、とりあえず訓練場で若いのを扱いてこい!」
「はっ! あの、ほんとに見合いなんてするんですか? 俺、子どもが産めませんけど」
「逆に好都合な相手がいる。その者を紹介する」
「はぁ……」
「品のないことを叫ぶなよ。叫ぶ元気があるなら思いっきり剣を振ってこい」
「はっ! 了解であります!」
「次に下品なことを叫んだら拳骨どころではないからな。エイリッフ。アルネが下品なことを叫んだら必ず報告しろ。隊長格の品位が落ちる」
「はっ! 了解であります! 団長」
「では、定時になったら『黒山羊亭』に来い。アルネ」
「はっ! 了解であります!」
団長が颯爽と出ていくと、アルネはズキズキ痛む頭を押さえて、低く唸った。
「お、俺の長年の夢がぁぁぁぁ!」
「諦めて下らん夢は捨てろ」
「見合いの相手って誰だよ。団長の紹介じゃ断れねぇし。せめてっ! せめて若くてピチピチな元気いっぱいな奴がいい! できたら筋骨隆々な奴! 顔はどうでもいいけど、とにかく下半身が元気いっぱいな奴ーー!」
「書類は完璧だから訓練場行ってこいよ。脳みそ下半身野郎」
「エイリッフ。俺は一応お前の上司」
「上司だと思われたいのなら言動をもうちょいなんとかしろ。下品野郎」
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