部下に秘密を知られたから口止めとしてセフレになったのに思ってたのとなんか違う!

丸井まー(旧:まー)

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11:春のアナニーショー開幕※

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 季節は穏やかに過ぎ去り、春になった。春の終わりの生まれのダミアンはそろそろ37歳になる。
 アルノーとのセフレ関係は未だに続いており、月に一回か二回程、アルノーの家に行っている。アルノーとセックスするのは楽しいし、アルノーの家で料理をするのも楽しい。アルノーの家の台所はすっごく機能的な上に、調味料や香草の種類が豊富で、料理本で見たけど作ったことがなかった料理にも挑戦できたりする。魔導冷蔵庫の中はいつも様々な食材が用意されているし、アルノーの家に行くのが、ダミアンの今の一番の楽しみになっている。

 春になって新人が入ってくると、地味に忙しくなった。ダミアンは魔導具を開発する研究部の部長をしている。ダミアンよりも年嵩の先輩もいるのだが、書類仕事などの雑事が面倒だからと、ダミアンが30歳になった年に部長を押しつけられた。

 ダミアンは仕事の合間に暦を見て、むぅと唇を尖らせた。ここ最近、ダミアンもアルノーも忙しくて、もう一か月近くアルノーの家に行っていない。
 4日後は公休日だから、ダメ元でアルノーを誘ってみるか。
 ダミアンはアルノーに提出する書類に小さなメモ書きを添えて、いそいそとアルノーの元へと向かった。

 4日後。勤務時間が終わると、帰っていく部下達を見送ってから、ダミアンは帰り支度をしてアルノーの様子を見に行った。タイミングよくアルノーが帰り支度をしていたので、ダミアンはアルノーに声をかけた。


「今日は早めに終わったんですね。一緒に帰りましょうよ」

「うん。夕食は本当に作ってもらわなくてよかったのかい?」

「はい。俺が作りますから。肉と魚、どっちの気分ですか?」

「んー。今日は魚かな?」

「魚……揚げた魚を野菜と一緒に甘酢に漬けようかな?」

「あ、いいね。前に作ってもらったけど、すごく美味しかったからそれがいいな」

「じゃあ、メインはそれで。帰りましょうか」

「うん」


 ダミアンはアルノーと一緒に歩いて、高級住宅街にあるアルノーの家を目指した。
 仕事絡みの話をしながら歩いていると、あっという間にアルノーの家に着いた。家の中に入ると、脱衣場の洗面台で手を洗ってから、いそいそと台所へ移動する。
 台所はいつ見てもピカピカだ。家政婦には会ったことがないのだが、とても優秀なことがよく分かる。

 ダミアンが広い台所の隅っこに置いてあった椅子を炊事場の近くに持ってくると、アルノーが座った。アルノーはダミアンが料理を作っているところを見るのが好きらしい。
 ダミアンは腕捲りをして、夕食を作り始めた。

 ちゃんと美味しくできた夕食を楽しんで後片付けをした後。今は2人で風呂に入っている。アルノーの肌は若さを感じないが、それが逆になんかいいなぁと思うようになってきた。
 今日もアルノーの美しい髪と身体を洗ってから、ダミアンはアルノーを抱っこする形でお湯に浸かっている。
 ダミアンはアルノーの肩に顎をのせ、ふと思い立った。


「アル」

「んー?」

「アナニーショーしてくれません?」

「え。やだよ」

「いいじゃないですか。見てみたいです」

「えーー」

「アナニーショーしてくれたら、明日ケーキを焼きますよ。苺のタルトなんてどうです?」

「んーーーー。苺のタルトは食べたい……でも、アナニーショー……アナニーショーかぁ……」

「やってくれたら、晩ご飯のデザートに苺のババロアも作っちゃいますよ?」

「くっ……ちょっとだけだからね」

「やった! 言質取りましたからね」

「君に胃袋を掴まれつつある気がする」

「気のせいですよ」

「そうかなぁ!?」

「さて。そろそろ出ますか。楽しいアナニーショーを披露してくださいよ」

「まぁ、頑張る?」

「普通にアナニーを楽しんでくれたらそれでいいので」

「あ、うん。どれを使おうかな……」


 浴槽から出ながら、アルノーが考えるように宙を見た。考え事をしているアルノーの身体を拭いて、髪を乾かしてから手入れ用の香油をつけて櫛で丁寧に梳く。
 自分の身体も拭き、ざっと髪を乾かしてから、まだ考え中な様子のアルノーの手を握って寝室へと歩き始める。

 寝室に着くと、アルノーが小部屋のドアを開けた。中を見るのは二度目だが、卑猥物が棚にキレイに陳列されているのが面白い。
 アルノーがどれを選ぶのかとワクワクしながら眺めていると、アルノーがもろにペニスの形をしているのに竿全体に襞のようなものがついていて、根元にリング状のものがついている玩具を手に取った。


「それ、どんな玩具なんです?」

「ん? これは『ひだひだ君二号』だよ。一号は二パターンの動きしかしなかったけど、これは三パターンの動きをするんだ」

「名前つけてるんですか」

「え、うん。なんとなく」


 アルノーのネーミングセンスに吹き出したくなるが、ぐっと堪える。なんとなく笑ったらいけない気がしたので。
 小部屋から寝室に戻ったら、早速アナニーショーの始まりである。

 開き直ったのか、アルノーがいそいそと服を脱ぎ、ベッドに上がって、自分で浄化球をアナルの中に入れた。
 こちらに向かって膝を立てて座っているアルノーが、ローションのボトルを手を取り、掌にたっぷりとローションを垂らして、すぐに自分のアナルに触れた。角度的にアナルに指が入っているところは見えていないが、アルノーが自分でアナルを弄っているのは分かる。

 とろんとした気持ちよさそうな顔で、くちくちと微かな音を立てながら、アルノーが自分のアナルを弄る様子が存外いやらしくて股間が熱くなる。
 アルノーがアナルを弄りながら、玩具を手に取り、フェラチオするかのように玩具を舐め始めた。赤い舌が薄紫色の玩具に這う様が大変いやらしい。

 ダミアンは興奮で背筋がゾクゾクするのを感じながら、じっとアルノーを見つめた。
 アルノーがアナルから指を引き抜き、卑猥な玩具をローション塗れにした。腰を少し浮かせて、アルノーが玩具をゆっくりとアナルの中に押し込み、根元近くのリングを自分の陰嚢につけた。

 興奮しきった顔のアルノーが遠隔スイッチを押した。途端に、アルノーの身体がビクッと震え、ぱたんと後ろに倒れて、腰を浮かせてカクカク振り始めた。


「あぁっ! いいっ! いいっ! あっは! しゅごいぃぃ! きもちいいぃぃぃぃ!」

「どんな感じなんですかー?」

「なかっ、ぶるぶるしててっ、ふはっ! つぎっ! ぴすとんっ! んぁぁぁぁっ! 最っ高! あぁぁぁぁっ! いいいいくっ! いっちゃうっ! あーーーーっ!」

「わーお。イッちゃった」


 アルノーが腰をカクカク振っていたかと思えば、ビクンッと腰を突き上げるようにして、勃起したペニスから派手に白い精液を飛ばした。アルノーが1人で乱れる姿を眺めるのが割と楽しい。

 スイッチを切ったのか、アルノーが荒い息を吐きながら、浮かせていた腰を下ろした。アルノーがのろのろと陰嚢からリングを外し、ずるぅっと玩具をアナルから引き抜いた。

 はぁー、はぁー、と荒い息を吐くアルノーが、自分の膝裏を持って、足を大きく広げた。


「早く、ちんこ、ちょうだい」

「ははっ! 喜んで!」


 どうやら完全に火がついているようである。ダミアンはがばっと服を脱ぎ捨てると、ガチガチに勃起しているペニスにローションをしっかり塗り、ひくひくしている熱いアナルにペニスの先っぽを押しつけ、一気に腹の奥深くまでペニスを押し込んだ。
 肉の壁にペニスの先っぽがぶつかると、アルノーが大きく喘いで、きゅっとキツくペニスを締めつけてきた。

 ダミアンはアルノーのちょこんとした可愛らしい淡いピンク色の乳首に吸いつきながら、熱いアルノーの腹の中の感触を味わうように、ゆっくりと腰を振り始めた。


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