俺と先生の愛ある託卵生活

丸井まー(旧:まー)

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24:酔いと興奮

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クリスは上機嫌だった。
昼間から、ニーファが作った美味しい肴片手に、自分の給料ではとても買えないような上等な酒を何本も開けていた。
テーブルの上にも下にも空いた酒瓶が乱立するほど、ニーファと2人で酒を飲んでいる。クリス程酒に強くないニーファは先程からずっとニコニコふわふわしている。

とびきり香りのいい蒸留酒をくっと一息に飲み干す。カッと焼けるような刺激が喉元を過ぎ、上質な香りが鼻を抜ける。それが堪らない。
黙々と飲んでいると、ニーファが眠くてたまらなそうな欠伸をした。

(ニーファ君はそろそろ寝かせた方がいいかな)

クリスはまだまだイケるが、ニーファはそろそろ限界のようだ。グラスに半分蒸留酒を注ぎ、くいっと飲み干すと、グラスをテーブルの上に静かに置いて、椅子から立ち上がった。
そして、ふわふわしてるニーファの側に立ち、ニーファの頬に手で触れた。
酒で赤くなった頬はいつもよりもずっと熱かった。ニーファは突然クリスが触れたにも関わらず、嬉しそうにクリスの手にすり寄った。その様子に自然と笑みが溢れる。
指先ですりすりと頬を撫でると、ニーファが嬉しそうに擽ったそうに笑った。


「ニーファ君。そろそろベッドにいこう」

「やです。まだ飲む」

「おねむだろう?」

「うー……眠くない」

「はいはい。酒は起きてからまた一緒に飲もう」

「……先生も一緒?」

「うん。一緒」

「むー……ベッドいく」

「うん」


飲み過ぎてふらつくニーファに手を貸して立たせ、そのまま手を繋いでベッドまで誘導する。ニーファは上機嫌に繋いだ手を嬉しそうに振っていた。なんだか可笑しくなってクリスはクスクス小さく笑った。
クリスはニーファをベッドに座らせた。ニーファは眠そうにしているが、酒豪の部類に入るクリスにつられてかなり飲んでいたようだから、寝る前に水を飲ませておいた方がいいかもしれない。
握った手を離そうとしないニーファを、額にキスすることで宥めて、足早に台所へと向かう。手早く冷たい水にレモンを絞ったものを作り、ニーファの元へと戻る。眠すぎてぐらぐらしているニーファの上半身を支えながら、クリスは少しずつレモン水を飲ませた。
全部飲み終わったのを確認したら、グラスを適当にベッド横のサイドテーブルの上に置いて、ニーファを布団の中に潜らせる。
ニーファは布団の中に横になった途端、うとうとし出した。ベッドに腰掛け、頭を優しく撫でてやると、小さな子供のようにあどけなく、ふにゃっと笑った。


「せんせー」

「ん?」

「キャラメル食べたい」

「起きたらね」

「今がいい」

「起きてから」

「やだ。今がいい。欲しい」


ニーファが唇を尖らせた。
一瞬どうしようかと考えたが、まぁいいかと、台所に置いてあるキャラメルを一つ取りに行く。初めは少し抵抗があった口移しも、今では完全に慣れたものである。

ベッドに腰掛け、キャラメルを口に含み、少し固めのキャラメルが柔らかくなるように噛む。ついでに口のなかに唾液も溜める。クリスはニーファに覆い被さるようにして、ニーファの唇に唇で触れた。素直に口を開けるニーファの口の中に、唾液と共に柔らかくなったキャラメルを舌を使って入れる。ニーファが迎え入れるように舌を出してクリスの舌に絡めた。そのままキャラメルを2人で溶かすように舌を絡み合わせる。くちゅり、と密やかな音がする。
柔らかくしていたキャラメルは然程時間もかからず、溶けてしまった。ニーファの口から溢れた唾液を舐めとり、それもニーファの口の中に戻すように舌先をニーファの口に入れた。
その時、ふとニーファの上顎にクリスの舌が触れた。ニーファが、んっと鼻にかかったような甘えた声を洩らした。なんとなく、もう一度聞きたくなって、クリスはキャラメルはもう無いのにニーファの口の中に舌を入れ、上顎をわざとゆっくり舌で撫でた。


「んんっ……」


ニーファの顔は先程よりも赤くなっていた。瞳は潤み、唇はぽってりと赤く濡れていた。ニーファの口から、はぁ、と何処と無く色気のある吐息が洩れた。
クリスはなんとなく濡れたニーファの唇を親指で撫でた。ニーファの唇は冬でも乾燥で荒れたりせず、とても柔かですべすべしている。クリスも酒に強いとはいえ酔っているのだろう。普段はそんなこと思わないのに、ふと、この唇とキスしたら気持ちいいだろうなぁ、と頭によぎった。そして思ったことをそのまま実行にうつした。

唇を撫でていた親指を赤らんでいる頬にシフトし、濡れた赤い唇に唇で触れた。ちゅっ、と軽く吸ってみる。柔らかなニーファの唇は気持ちよく、何度も啄むようにキスをする。ニーファは嫌がる素振りをするどころか、もっと、と言わんばかりに唇を少し開けた。
ぬるり、と初めてキャラメルも飴も無しで舌を入れた。ニーファも舌を伸ばしてクリスの舌と絡み合わせる。さっきの反応が見たくなって至近距離で目を合わせながら上顎をねっとり舐めた。ニーファは気持ち良さそうに目を細めていた。その反応に勢いづいて、更にニーファの口の中を舐め回す。歯列をなぞり、口内の弱点を探るようにゆっくりと舐め、ピクリと反応するところを見つけると、そこを重点的にねっとり舐めた。


「んっ……は、……んんっ」


静かな部屋の中では、上擦った甘やかなニーファの小さな声以外は水っぽい音しかしなくなった。
クリスは気づけば夢中でニーファの良いところを探しては攻めていた。頬に触れていた手は気づけば髪を撫で、形のいい耳に触れ、首を優しく撫でていた。ニーファは覆い被さるクリスの首に腕を回し、与えられるものを素直に喜んでいた。クリスは舌が疲れるまで、ニーファの口内を舐め回した。

クリスが割と満足する頃には、2人とも息が上がっていた。普通に誰かとキスなんてするの10数年ぶりである。まだなんとなく物足りなくて、指通りのいい髪を撫で、額や頬、目元にキスをする。
上気し、蕩けた顔をしているニーファが甘えるようにクリスの唇に唇で触れた。今度はニーファが自分から舌をクリスの口内に差し入れた。
先程までやられていたことを真似するように、ぎこちなくだが、ニーファがクリスの口のなかを舐め回す。
上顎をねっとりと舐められると、腰のあたりがぞわぞわする。歯列をなぞり、舌同士を絡み合わせ、軽く吸う。
気づけば、クリスもニーファと体を絡み合わせるようにベッドに完全に潜り込んでいた。荒い息を吐きながら互いに口内を探りあう。

(……気持ちいい)

クリスの下半身は完全に反応してしまっていた。ニーファに性的興奮を覚えたことはただの一度もなかった。それでも今ニーファとキスをして反応している。マズイ、と頭のどこかで警鐘がなっている気がするが、頭が痺れてまるで気にならない。それよりももっと気持ちよくなりたかった。なにせ、離婚後は一度も性交渉はしたことがないし、ニーファと暮らし始めてからは自慰もしなくなった。端的に言うと溜まっている。それもかなり。

足を絡め、キスをしながら腰をニーファに押し付けると、ニーファの股間も固くなっていた。その事に何故か生唾を飲み込むほど興奮した。
お互い服を着たままの状態で腰を押しつけ合い始めた。

(触りたい)

クリスは、ごく自然にそう思った。そして躊躇なく実行することにした。
耳や首に触れていた手を少しずつ下に下げていく。服の上からニーファの肩に触れ、二の腕、腰、背中に、優しく、でもしっかりと触れる。超至近距離でニーファの様子を伺うと、キスに夢中で、ニーファも気持ちいいのか、目を閉じて悩ましげに眉を寄せている。

(……少しだけ)

クリスはニーファのシャツの裾から手を差し入れ、直にニーファの腰に触れた。そのままゆっくり優しく撫で回す。すべすべの腰を撫で、脇腹を撫で、腹をゆっくりと下から上に撫でる。
ニーファの吸いつくような肌の感触を楽しみながら撫で回していると、指先に突起が触れた。ピクリ、と小さくニーファの体が震えた。転がすように優しくニーファの乳首に触れる。


「……あっ」

「……ここ嫌?」

「……や、じゃない」


唇を離して問いかけると、恥ずかしそうに目を伏せて小さな声で答えた。

(もっと触れたい)

クリスはニーファの首筋に顔を埋め、ねっとりと舐めあげた。はぁ、と悩ましい吐息がニーファの口から漏れる。乳首を優しく転がしながら、そのまま耳の縁を舐めあげ、軽く歯を立てる。


「んうっ」

「……脱がせていい?」

「……うん」


ニーファが潤んだ瞳でクリスを見上げながら頷いた。クリスは両手でゆっくりニーファのシャツを捲りあげ、脱がせた。
シャツを抜くと、ニーファの結っていない長い黒髪がシーツに広がった。
現れたきれいな鎖骨にキスをして舐めあげる。ニーファは震える吐息を漏らした。腰を優しく撫で回しながら舌でくるりと乳輪をなぞる。舌先で優しく乳首に触れるとニーファの腰がピクリと震え、微かな声が静かな室内にこぼれ落ちた。乳首を舌先で転がし、時折優しく吸うと悩ましい声が漏れる。それに気を良くしたクリスは反対側の乳首にも舌を伸ばした。淡いピンク色の乳首がてらてらとクリスの唾液でいやらしく光る頃にはニーファは完全に蕩けきった表情になっていた。
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