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33:ムラムラもんもん
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新学期が始まり、早くも2週間。
仕事に行くクリスを見送り、家事に勤しんでいるとマーサがやって来た。マーサと会うのは隠れ家から官舎に移動した時以来である。
マーサが両手に荷物を抱えていたので、半分受け取り、居間に通す。一度台所に行き、2人分の温かいお茶を淹れて居間に戻る。外は寒かったのだろう。マーサが温かいお茶を美味しそうに飲んだ。
「ちょっとぶりねー。元気そうでなによりよー」
「うん。皆は変わりない?」
「ないわよー。この寒いのに誰も風邪一つ引きやしないわ」
「良かった」
「クリス君は?」
「今のところ、大丈夫。忙しいみたいだけどね」
「この時期はどうしてもね」
「春からは三つ子の担任だって」
「あー……それね」
マーサがちょっと苦い顔をした。
「本当は別の人にお願いして、クリス君には担任から外れてもらう予定だったんだけど、お願いしようと思ってた人がさー、育休とることになっちゃったのよ」
「そうなの?」
「うん。他の適任な感じの人は皆もう担任してるし、後は体力的に不安があるか、ちょっと若いかなーって感じの人ばっかでさ」
「あー」
ニーファもそうだが、神子の子供は少々特殊である。神子の血を引く分、一般の人間よりはるかに大きな魔力を持つ。魔力に目覚めるのは大体10歳頃になるのだが、保有する魔力が大きい分、コントロールも難しく、ある程度訓練を重ねて慣れるまで注意が必要である。
また、領主家の子供達は皆、体が丈夫で小さい頃から鍛える為、体力も人並み以上である。
そんな体力有り余っているヤンチャな子供の相手をするには、とにかく体力がいる。どうしても肉体年齢が若く、体力のある人物でなければ勤まらない。
ベテランで肉体年齢の若いクリスに白羽の矢が立ったのも当然とも言える。
「まぁ、子供達にも色々言い聞かせてるから」
「そうなの?」
「うん。貴方の事情は知ってるしね。とはいえ、たまに寂しがってぐずるけど。特にスイーシャ。あの子お兄ちゃん子だから」
「あー」
産まれた頃からずっと世話をしていたし、歳の離れた兄弟をとにかく皆可愛がっていたので、寂しがってくれるのは嬉しい。けど、それを聞くとニーファまでなんだか寂しくなる。
結局新年を迎えても、会ったのは母のマーサだけだ。
「早く会えるようになりたいなぁ」
「予想よりかは早まりそうだけどねぇ」
「え?なんで?」
「なんでって……貴方クリス君とセックスしてるでしょ?」
「はっ!?」
マーサの一言にニーファは動揺して、お茶を少し溢した。カッと顔が赤くなる。
「な、な、な、なんで知ってるの!?」
「愛とエロスの伝道師舐めんな。そんなん見れば分かるわよ」
「マジか」
「マジよ。良かったじゃない。ぶっちゃけ、しなければ本当に何年かかるか分からないし。こないだは私が忙しくて何の用意もできなかったけど、今日はお赤飯持ってきたのよ」
「なんで!?」
「お祝い?脱処女の」
「い、い、い、いらないよぉ!ていうか、脱処女って……」
「精力剤とかのが良かった?」
「そっちもいらない!」
「媚薬とまではいかないけど、軽い興奮剤も用意できるけど」
「なんでそんなんいるのさ!」
「えー……マンネリ防止?」
「……いらないよ!」
「まぁ、欲しくなったら言いなさいよ。プレイ用の大人の玩具とかも色々あるから」
「いや、ならないから。ていうか、なんで母親と下半身事情の話しなきゃいけないのさ!」
ニーファは頭を抱えて、赤い顔で気まずいわぁぁ!と叫んだ。マーサはそんなニーファを眺めつつ、のほほんとお茶を飲んでいる。
「まぁ、そっち方面で悩み事ができたら言いなさいよ。母様、愛とエロスの伝道師もとい土の神子だから」
「ある意味一番相談しにくいんだけど」
「そう?」
「……そうだよ……」
ニーファは赤い顔のまま、がっくりとため息を吐いた。実の母親にセックス事情の相談なんて、気まず過ぎる。絶対にしない。
「真面目な話、セックスすればするほど産まれるのが早まるだろうから、バンバンおやりよ」
「……はい……」
マーサはそれから少し世間話した後、帰っていった。置いていった荷物の中には本当にお赤飯があった。なんとも複雑な心境になったが、母の手作りのお赤飯は好物なので、ありがたく貰っておくことにする。
(バンバンおやりよ、って、官舎に戻ってからはしてないし……)
ニーファはまだ赤みのひかない顔で、拗ねるように唇を尖らせた。
官舎に戻ってから約2週間。
朝の口移しちゅーがなくなり、寝る前の舌を入れるキスに変わった。しかし、キスをしたらクリスは即寝るので、帰ってからは一度もセックスをしていない。
ニーファは毎日寝つけるまで悶々としていた。土竜の森の隠れ家では、ほとんど毎日のようにセックスしていたので、人生初といっていいムラムラ感を味わっていた。
かといって、今まで殆ど自慰というものをしたことがない為、自分で処理するのも少し抵抗がある。
(むう……)
セックスがしたい。
クリスは溜まらないのだろうか。それとも早くもニーファに飽きたか。なんとなく落ち着かなくて、居間をぐるぐる考えながら歩き回る。
マーサとの会話で、家事をして一時的に忘れていたムラムラが甦ってしまった。
暫くぐるぐる歩いていたが、ピタリと足を止めた。
(よし。抜こう)
思い立ったら即行動。
ニーファはティッシュを箱ごと持って、寝室へ向かった。
寝室に入るとベッドに腰かけた。ズボンのベルトとチャックを下ろし、下着をずらして、まだ固くないペニスを取り出した。
ペニスをやわやわと揉むようにゆるく擦ると、徐々に固くなる。クリスの最中の声や肌の感触、匂いを思い出す。すぐにペニスが完全に固くなって先っぽが濡れてきた。荒い息を吐きながら夢中で擦る。
しかし今一つ物足りない。いつも弄られる乳首が寂しい。
ニーファはシャツの中に片手を入れて、クリスがしてくれるように乳首を指で転がした。座りながらではやりにくいので、ベッドに仰向けに倒れこむ。
先走りを塗り広げるように手を動かすと、ぐちゅぐちゅと音がする。尻が濡れてる感触がする。
「はっ……はっ……はっ……んっ……」
そう間を置かずに、手の中に射精した。
はぁーっ、と大きく息を吐く。ニーファは起き上がって、ティッシュで手の中の自分の精液を拭き取った。後ろが濡れてる感じがして、その感触が気持ち悪いし、なにより疼く感じがする。
(……空しい……物足りない……)
ニーファはしょっぱい気持ちで濡れた尻を洗うために風呂場に向かった。
着替えをとって手早く服を脱ぎ、シャワーを勢いよく出す。まず石鹸で手をよく洗った。石鹸の匂いに混じって甘い花な蜜のような匂いがする。指でアナルに触れるとぬるりとした。
(物足りない……)
ニーファはゆっくりとアナルに自分の指を入れた。
クリスの指や動きを思い出しながら、ゆっくりアナルに抜き差しする。それでもクリスにしてもらうような快感は得られない。
暫く指を動かしていたが、途中で諦めて、指と尻を洗った。
体を拭いて服をもそもそと着る。完全に不完全燃焼である。なんとも中途半端で、自慰する前よりムラムラする。
(やらなきゃよかった)
ニーファは後悔しながら寝室に戻り、換気のために窓を開けた。
結局その日は残りの家事をしている最中もずっとムラムラしていた。
仕事に行くクリスを見送り、家事に勤しんでいるとマーサがやって来た。マーサと会うのは隠れ家から官舎に移動した時以来である。
マーサが両手に荷物を抱えていたので、半分受け取り、居間に通す。一度台所に行き、2人分の温かいお茶を淹れて居間に戻る。外は寒かったのだろう。マーサが温かいお茶を美味しそうに飲んだ。
「ちょっとぶりねー。元気そうでなによりよー」
「うん。皆は変わりない?」
「ないわよー。この寒いのに誰も風邪一つ引きやしないわ」
「良かった」
「クリス君は?」
「今のところ、大丈夫。忙しいみたいだけどね」
「この時期はどうしてもね」
「春からは三つ子の担任だって」
「あー……それね」
マーサがちょっと苦い顔をした。
「本当は別の人にお願いして、クリス君には担任から外れてもらう予定だったんだけど、お願いしようと思ってた人がさー、育休とることになっちゃったのよ」
「そうなの?」
「うん。他の適任な感じの人は皆もう担任してるし、後は体力的に不安があるか、ちょっと若いかなーって感じの人ばっかでさ」
「あー」
ニーファもそうだが、神子の子供は少々特殊である。神子の血を引く分、一般の人間よりはるかに大きな魔力を持つ。魔力に目覚めるのは大体10歳頃になるのだが、保有する魔力が大きい分、コントロールも難しく、ある程度訓練を重ねて慣れるまで注意が必要である。
また、領主家の子供達は皆、体が丈夫で小さい頃から鍛える為、体力も人並み以上である。
そんな体力有り余っているヤンチャな子供の相手をするには、とにかく体力がいる。どうしても肉体年齢が若く、体力のある人物でなければ勤まらない。
ベテランで肉体年齢の若いクリスに白羽の矢が立ったのも当然とも言える。
「まぁ、子供達にも色々言い聞かせてるから」
「そうなの?」
「うん。貴方の事情は知ってるしね。とはいえ、たまに寂しがってぐずるけど。特にスイーシャ。あの子お兄ちゃん子だから」
「あー」
産まれた頃からずっと世話をしていたし、歳の離れた兄弟をとにかく皆可愛がっていたので、寂しがってくれるのは嬉しい。けど、それを聞くとニーファまでなんだか寂しくなる。
結局新年を迎えても、会ったのは母のマーサだけだ。
「早く会えるようになりたいなぁ」
「予想よりかは早まりそうだけどねぇ」
「え?なんで?」
「なんでって……貴方クリス君とセックスしてるでしょ?」
「はっ!?」
マーサの一言にニーファは動揺して、お茶を少し溢した。カッと顔が赤くなる。
「な、な、な、なんで知ってるの!?」
「愛とエロスの伝道師舐めんな。そんなん見れば分かるわよ」
「マジか」
「マジよ。良かったじゃない。ぶっちゃけ、しなければ本当に何年かかるか分からないし。こないだは私が忙しくて何の用意もできなかったけど、今日はお赤飯持ってきたのよ」
「なんで!?」
「お祝い?脱処女の」
「い、い、い、いらないよぉ!ていうか、脱処女って……」
「精力剤とかのが良かった?」
「そっちもいらない!」
「媚薬とまではいかないけど、軽い興奮剤も用意できるけど」
「なんでそんなんいるのさ!」
「えー……マンネリ防止?」
「……いらないよ!」
「まぁ、欲しくなったら言いなさいよ。プレイ用の大人の玩具とかも色々あるから」
「いや、ならないから。ていうか、なんで母親と下半身事情の話しなきゃいけないのさ!」
ニーファは頭を抱えて、赤い顔で気まずいわぁぁ!と叫んだ。マーサはそんなニーファを眺めつつ、のほほんとお茶を飲んでいる。
「まぁ、そっち方面で悩み事ができたら言いなさいよ。母様、愛とエロスの伝道師もとい土の神子だから」
「ある意味一番相談しにくいんだけど」
「そう?」
「……そうだよ……」
ニーファは赤い顔のまま、がっくりとため息を吐いた。実の母親にセックス事情の相談なんて、気まず過ぎる。絶対にしない。
「真面目な話、セックスすればするほど産まれるのが早まるだろうから、バンバンおやりよ」
「……はい……」
マーサはそれから少し世間話した後、帰っていった。置いていった荷物の中には本当にお赤飯があった。なんとも複雑な心境になったが、母の手作りのお赤飯は好物なので、ありがたく貰っておくことにする。
(バンバンおやりよ、って、官舎に戻ってからはしてないし……)
ニーファはまだ赤みのひかない顔で、拗ねるように唇を尖らせた。
官舎に戻ってから約2週間。
朝の口移しちゅーがなくなり、寝る前の舌を入れるキスに変わった。しかし、キスをしたらクリスは即寝るので、帰ってからは一度もセックスをしていない。
ニーファは毎日寝つけるまで悶々としていた。土竜の森の隠れ家では、ほとんど毎日のようにセックスしていたので、人生初といっていいムラムラ感を味わっていた。
かといって、今まで殆ど自慰というものをしたことがない為、自分で処理するのも少し抵抗がある。
(むう……)
セックスがしたい。
クリスは溜まらないのだろうか。それとも早くもニーファに飽きたか。なんとなく落ち着かなくて、居間をぐるぐる考えながら歩き回る。
マーサとの会話で、家事をして一時的に忘れていたムラムラが甦ってしまった。
暫くぐるぐる歩いていたが、ピタリと足を止めた。
(よし。抜こう)
思い立ったら即行動。
ニーファはティッシュを箱ごと持って、寝室へ向かった。
寝室に入るとベッドに腰かけた。ズボンのベルトとチャックを下ろし、下着をずらして、まだ固くないペニスを取り出した。
ペニスをやわやわと揉むようにゆるく擦ると、徐々に固くなる。クリスの最中の声や肌の感触、匂いを思い出す。すぐにペニスが完全に固くなって先っぽが濡れてきた。荒い息を吐きながら夢中で擦る。
しかし今一つ物足りない。いつも弄られる乳首が寂しい。
ニーファはシャツの中に片手を入れて、クリスがしてくれるように乳首を指で転がした。座りながらではやりにくいので、ベッドに仰向けに倒れこむ。
先走りを塗り広げるように手を動かすと、ぐちゅぐちゅと音がする。尻が濡れてる感触がする。
「はっ……はっ……はっ……んっ……」
そう間を置かずに、手の中に射精した。
はぁーっ、と大きく息を吐く。ニーファは起き上がって、ティッシュで手の中の自分の精液を拭き取った。後ろが濡れてる感じがして、その感触が気持ち悪いし、なにより疼く感じがする。
(……空しい……物足りない……)
ニーファはしょっぱい気持ちで濡れた尻を洗うために風呂場に向かった。
着替えをとって手早く服を脱ぎ、シャワーを勢いよく出す。まず石鹸で手をよく洗った。石鹸の匂いに混じって甘い花な蜜のような匂いがする。指でアナルに触れるとぬるりとした。
(物足りない……)
ニーファはゆっくりとアナルに自分の指を入れた。
クリスの指や動きを思い出しながら、ゆっくりアナルに抜き差しする。それでもクリスにしてもらうような快感は得られない。
暫く指を動かしていたが、途中で諦めて、指と尻を洗った。
体を拭いて服をもそもそと着る。完全に不完全燃焼である。なんとも中途半端で、自慰する前よりムラムラする。
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