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よしよしセックスして欲しくて恋人に土下座した俺の話
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ハンネスは心底疲れていた。
残業続きでここ暫く同棲している恋人の顔もまともに見れていない。
十八歳の成人と同時に魔法省で事務方として働き始めて早二十年。出世したのはいいが、中間管理職になったせいでめちゃくちゃ仕事が忙しくなり、尚且つストレスフルな日々を送る羽目になっている。
いい加減、疲れとストレスが限界である。ハンネスは今日こそは意地でも定時に帰ると決意して、鬼気迫る勢いで山のような書類を捌き始めた。
なんとか定時から一刻過ぎた時間に職場から出られた。
仕事が終わらなくて泊まり込む日も多かったので、やっと久しぶりにまともに家で夕食を食べたり、恋人とイチャイチャすることができる。
ハンネスはうきうきと軽やかな足取りで家へと帰った。
ハンネスの家はこぢんまりとした二階建ての家だ。亡くなった両親から継いだ家で、五年前から恋人と同棲している。
恋人のエリアスは同い年で、魔法省で研究職の魔法使いとして働いている。
腰まで伸ばしている美しい銀髪、涼やかな青い瞳、顔立ちは麗しく整っており、四十前になった今でも男女問わずモテモテな男だ。いつでも冷静で格好よく、でも時々可愛らしい。
ハンネスは恋人になって何年経ってもエリアスにメロメロである。
家の玄関の鍵を開けて中に入ると、台所の方からふわふわといい匂いが漂ってきていた。
鞄を持ったまま台所を覗けば、エプロンを着けたエリアスが鍋をかき混ぜながらこちらを見た。
「あ、おかえり」
「ただいま。エリアス」
「いつぶりだ? お前の顔見るの。俺の存在を忘れてんのかと思ってたわ」
「忘れるわけないだろぉ!? めちゃくちゃ会いたかったわ!! 仕事のせいでまともに帰れなかったんだよ!!」
「知ってる。新しい事務長は仕事ができるって噂になってるしな」
「あ、そうなの?」
「うん。仕事を頑張るのは別にいいけど、同棲中の恋人を顧みないのは正直どうかと思う」
「すいませんでしたーー!!」
ハンネスはその場で土下座した。ごんっと額を床にぶつけて全力で謝ると、エリアスが側に来てしゃがみ、ハンネスのつむじをぐりぐり指先で押した。
「恋人を放置しやがる仕事馬鹿は下痢になれー」
「流石にそれはちょっと!? ほんとごめん!! 許してくれ!!」
「しょうがないな。お前が融通きかないクソ真面目人間なのは知ってるし。どうせ頼まれたら断れなくて自分から仕事を増やしてたんだろ」
「うっ……はい。そのとおりです……」
「全く。ほら。顔を上げろ。真っ先にすることがあるだろ」
「え?」
「『ただいま』のハグとキスは?」
「今すぐするぅ!!」
ハンネスはばっと立ち上がり、立ち上がったエリアスのほっそりとした身体を抱きしめて、何度もエリアスの唇にキスをした。
満足そうなエリアスが心底可愛い。エリアスの顔中にキスの雨を降らせていると、エリアスがハンネスの尻を指で摘んだ。
「いたいいたい! 地味にいたい!」
「しつこい」
「ひどい! まだ全然足りない! エリアスが足りてない!!」
「はいはい。その前に晩飯。今夜はシチューだ」
「あ、やった。エリアスのシチュー大好き。久々にまともな飯が食えるっ!」
「窶れやがってこの野郎。ちゃんと飯は食えよ。男前が台無し」
「あ、はい。忙しくて中々飯の時間もつくれなくてさ」
「たらふく食え。目の下の隈もひでぇ。しこたま寝ろ」
「寝るのはセックスした後で! エリアスとイチャイチャしたい!」
「はぁー? まずは寝ろ。お前、鏡見て来いよ。酷いぞ。顔が」
「ちょっと酷くない? 髭は一応毎日剃ってるし!」
「酷いのはお前の顔だ。手を洗うついでに鏡見て来い」
「はぁい」
ハンネスは大人しく脱衣場にある洗面台へ向かった。
手を洗ってから鏡を見れば、目の下にどす黒い隈がある。明らかに窶れているし、疲れが顔に滲み出ていて、実年齢よりも老けて見える。
ハンネスは濃い茶髪の髪を短めに整えており、深い緑色の瞳をしている。若い頃から『凛々しい男前だ』と評される程度には顔立ちが整っている。今は疲れたおっさん丸出しな顔になっているが。
ハンネスは鏡を見ながら、ふと思った。
溜まりまくった疲れとストレスを癒やすには、エリアスに思いっきり甘やかしてもらうしかない。具体的に言うと、よしよし頭を撫でてもらいたい。『頑張ってるな』って言ってもらいたい。
ハンネスは決意した。土下座してでもエリアスに頭をよしよし撫でてもらう。
エリアスは普段は淡々としていて、頭を撫でてくれたりとかしない。いつでもクールなのは格好いいのだが、たまにはデレデレして欲しい。ていうか、しこたま甘やかして欲しい。
絶対によしよし撫で撫でしてもらうと決めると、ハンネスは美味しい夕食とエリアスが待つ居間へと向かった。
久々にまともな温かい料理を食べると、なんだか一気に生き返った気がする。
美味しい夕食を作ってくれたエリアスに心から感謝して、ハンネスは後片付けをすることにした。
後片付けが終わったタイミングで、風呂上がりのエリアスが台所にやって来た。
「風呂入ってこいよ。続きはやる」
「あ、ちょうど終わったよ。風呂に入ってくるわ」
「ん」
風呂上がりでほんのり頬が赤くなっているエリアスが色っぽくて最高である。今夜は絶対にセックスをする。それも全力でよしよししてもらいながら!
ハンネスはうきうきと自室に寄ってから風呂場へ向かった。
お湯に浸かりながらちょっと寝落ちてしまったせいで若干茹だっているが、疲労回復効果のある入浴剤のお陰で、疲れて重かった身体が少しだけ軽くなった。
寝間着を着てからうきうきと居間に行くと、エリアスの姿がなかった。
寝室かな? と思って寝室に向かえば、エリアスがベッドの上で寝転がって本を読んでいた。
ハンネスはんんっと咳払いをしてからベッドに上がり、エリアスに向かって土下座した。
「俺を思いっきりよしよし撫でまくって甘やかしてください!!」
「……は?」
ちょっとだけ顔を上げてエリアスを見れば、ぽかんとした顔をしている。
「急に何を言い出すんだ。お前は」
「疲れてるんだよー! ストレスヤバいんだよー! エリアス! 頼む! 俺を思いっきり甘やかしてよしよし撫で撫でしてくれ!」
「自分の年齢を思い出せ。撫でられて喜ぶ歳じゃないだろ」
「いくつになっても恋人にだったらよしよし撫で撫でされたいんだよー!!」
「えぇ……引くわ」
「引くな。ほんとに頼む。ガチで疲れてるんだ。俺をよしよし撫で撫でしまくってくれ」
「はぁ……しょうがないな」
「やった! ありがとう! エリアス!!」
「ほらよ」
エリアスが呆れた顔で本を閉じ、ぽんとハンネスの頭に手をのせて、わしゃわしゃと撫で回し始めた。
嬉しくてテンションが上がる。ハンネスはもっと甘やかしてもらおうと、エリアスの手に自分の頭をぐりぐり押しつけた。
「エリアスー。セックスしよう。セックス」
「いや寝ろよ」
「いやだ! 全力でセックスする! エリアス不足で俺の心はしおしおなんだぞ!」
「俺不足になるくらいなら毎日定時で帰ってこいよ」
「ごもっとも。うぅっ……ごめんよ。エリアス」
「ふん。まぁいい。セックスするなら、さっさとやるぞ」
「よっしゃ! ちゅーしよう! いっぱいちゅーしよう! あ、よしよしもしてくれ」
「はいはい」
ハンネスは伏せていた身体を起こして、いそいそと寝間着を脱ぎ捨て、起き上がって寝間着を脱いだエリアスの身体を抱きしめてころんと寝転がった。
エリアスの薄い品のある唇にやんわり吸いつくと、エリアスが機嫌よさそうに目を細め、ハンネスの後頭部を優しく撫でてくれた。
嬉しくてテンションがぎゅんっと上がる。ハンネスがエリアスの下唇をつーっと舌でなぞると、エリアスが小さく口を開けてくれた。
エリアスの熱い口内に舌を潜り込ませ、丁寧に舐め回す。歯並びのいい歯列をなぞり、歯の裏側をつーっと擽って、上顎をねっとりと舐め回す。
舌を擦り合わせるように舌を絡めれば、それだけで気持ちよくてペニスが元気いっぱいに勃起した。
思う存分舌を絡めあってから唇を離すと、はぁっと熱い吐息が混ざり合った。
エリアスが考えるように宙を見てから、うっとりと笑った。
「おっぱいちゅーちゅーするか?」
「ちょーします」
いつでもクールなエリアスの口から『おっぱいちゅーちゅー』という単語が出ただけで興奮して鼻血が出そうな勢いである。
ハンネスは鼻息荒くエリアスのぷくっと肥大している淡いピンク色の可愛い乳首に吸いついた。
夢中でいやらしいエリアスの乳首をちゅーちゅーしていると、やんわりと頭を撫でられる。
目だけでエリアスを見れば、エリアスが珍しくにっこりと笑った。
「よしよし。そのままちゅーちゅーしてろ。気持ちよくしてやるよ」
「ん!」
エリアスがハンネスの頭を撫でながら、片手を伸ばしてハンネスのガチガチに勃起しているペニスに触れた。
頭をよしよしされながら、ペニスもよしよしされてしまう。嬉しくて、気持ちよくて、本当に最高すぎる。
ハンネスは夢中でエリアスの乳首をちゅーちゅーしながら、にゅこにゅこと絶妙な力加減でペニスを扱かれて、早々とエリアスの手で射精した。
ちゅぽっと乳首から口を離し、はぁ、はぁ、と荒い息を吐いていると、エリアスが半分萎えたペニスをよしよししながら、ハンネスの額にキスをした。
「いっぱい出たな。いい子だ。ハンネス。俺のアナルもいっぱい舐めような」
「あぁ!」
甘やかしモードのエリアスが控えめに言っても最高である。
ハンネスはうきうきと四つん這いになったエリアスの背後へと移動した。
エリアスは痩せていて、尻の肉付きも薄い。わざわざ尻肉を広げなくても、縦に割れている濃い赤色のアナルが丸見えになっている。
「浄化魔法はかけてある。いい子だから舐めて気持ちよくしてくれ」
「はい!」
ハンネスはとてもいい子なお返事をして、少し弛んだ柔らかい尻肉を両手で掴み、熱いエリアスのアナルをべろーっと舐めた。
恋人になった頃は慎ましかったエリアスのアナルは、今ではドスケベなぷっくり縦割れアナルになっている。
アナルの皺の隙間を伸ばすように丁寧にアナルを舐めまくり、ひくひくと大きく収縮し始めたアナルに舌先を突っ込む。アナルを拡げるように舌を上下左右に動かせば、エリアスが腰をくねらせて低く喘いだ。
気が済むまでアナルを舐めまくると、エリアスが枕の下からローションのボトルを取り出し、ぽいっと投げてきた。
どうやらエリアスもセックスする気満々だったらしい。ものすごく嬉しくて、ペニスが更に元気いっぱいになる。
今すぐにペニスを突っ込みたいのをぐっと堪えて、ハンネスはローションを掌に垂らし、エリアスのひくつくアナルを丁寧に優しく指で解し始めた。
三本の指が入り、スムーズに動かせるようになると、エリアスに声をかけられてずるぅっとアナルから指を引き抜いた。
はぁ、はぁ、と肩で息をしているエリアスが起き上がって、ベッドの上で立ち上がった。
「寝転がれよ。とことんよしよししてやるから」
「はいっ! エリアス」
「ん?」
「大好きっ!」
「ははっ! 知ってる」
エリアスがちょっとはにかんだ笑みを浮かべた。めちゃくちゃ可愛くて最高である。
ハンネスは言われたとおりに仰向けに寝転がった。
若い頃よりもゆるい角度で勃起しているペニスを掴んで、エリアスが自分のアナルにペニスの先っぽを押し当てた。
ペニスの先っぽに触れる熱いひくつくアナルの感触が最高だなぁと思っていると、エリアスがゆっくりと腰を下ろし、ハンネスのペニスをアナルで飲み込んでいった。
キツい括約筋を通り過ぎれば、熱くぬるついた柔らかい腸壁にペニスが包まれていく。
久しぶりの快感に低く唸ると、ペニスの根元近くまで飲み込んだエリアスが、うっとりと笑って手招きをした。
「よしよししてやるからおいで」
「はいぃぃぃぃ!」
ハンネスが上体を起こすと、エリアスがハンネスの頭を抱きしめて自分の胸元にハンネスの顔を押しつけた。
「おっぱいちゅーちゅーしような?」
「うん!」
興奮しすぎて鼻血が出そう。甘やかしモードのエリアスが本当に最高すぎる。
ハンネスはエリアスのぷくっとした乳首に吸いつき、ちゅーちゅー吸い始めた。そんなハンネスの頭をよしよし撫でながら、エリアスがキツく締まるアナルでハンネスのペニスもよしよしし始めた。
「はっ、あっ、あっ、あっ、いいっ……もっと、つよくっ、すえっ! あぁっ! ハンネス、いい子だ! もっと!」
「んっ! んっ! んー!」
「あっ! あぁっ! んぅっ!」
「んはっ。エリアス、も、イク、イキそう」
「ははっ! いい子だから俺の中に全部出せ。ほらっ! ほらっ!」
「あっ……ほんとっ、出るっ! イクッ!」
「んっ……ふふっ」
「ちょっ! エリアス! 今! 出てるからっ!」
「いい子だな? ハンネス。まだいっぱい出せるだろ? 俺を腹一杯にしような?」
「あぁ……エリアス……気持ちいいよ……」
「次はお前が動けよ。腹の中をお前の精液で満たしてくれ。ハンネスはいい子だからできるよな?」
「うん!」
エリアスのうっとりとした優しい笑みに興奮しすぎて早くもペニスが完全復活した。
繋がったままエリアスの身体を押し倒して、先程まで咥えていた乳首の反対側の乳首に吸いつきながら、腹側の前立腺を擦るよう意識しつつ腰を振り始めてる。
エリアスがハンネスの頭を抱きしめて、よしよし撫で撫でしてくれる。
「あっ! あっ! あぁっ! いいっ! きもちいいっ! ハンネスッ! もっと! つよく!」
「んっんー!」
「あっあっあっあっ! も、いくっ! いくいくいくぅ!! あ、あ、あーーっ!!」
じゅーっと強く乳首を吸って引っ張りながら前立腺をごりっとカリで引っ掻くと、エリアスが裏返った声を上げて、全身をビクビクッと震わせた。
下腹部に熱い液体がかかる感覚がした。エリアスが射精したようだ。
だらしなく涎を垂らしているエリアスの唇に吸いつき、ちゅっ、ちゅっと何度も何度もキスをしていると、エリアスがハンネスの後頭部をやんわりと撫でた。
唇を離してエリアスを見ると、エリアスがとろんとした顔で小さく笑った。
「まだ全然足りない。ハンネスはいい子だからもっとできるよな?」
「うん! エリアス。めちゃくちゃ愛してる」
「俺もだよ。可愛いハンネス」
甘やかしモードのエリアスが最高すぎて、ハンネスは射精回数の最高記録を更新した。
翌日の昼前。腰をめちゃくちゃ振りまくった結果、あちこちが筋肉痛になっているハンネスの隣で、エリアスが俯せで唸っている。腰が痛いらしい。
昨夜は十代二十代の頃のようにはっちゃけてしまった。
今日がお互いに休みでよかった。ハンネスもセックス疲れで動ける気がしない。
ハンネスは気合で起き上がると、湿布を取りに薬箱を置いている居間へと向かった。
寝室に戻ってエリアスの腰に湿布を貼ってやると、俯せのエリアスがこちらを見て、なんだかちょっと拗ねたような顔をした。
「仕事を頑張るのはいいが、あんまり俺を放っておくなよ」
「うん。今度からちゃんと自分に合った仕事量に調節するよ。疲れるし、なによりエリアス不足がストレスだし」
「ならいい。で?」
「ん?」
「よしよし撫で撫での感想は?」
「最高でしたぁ! エリアス。またやってね!」
「しょうがないな」
エリアスが楽しそうにクックッと低く笑った。
ハンネスはその日一日、ベッドの住人と化したエリアスの世話をせっせとして過ごした。
よしよし撫で撫でされながらのセックスは本当に最高だった。身体は疲れているが、心はすっかり元気になっている。
エリアスが疲れている時は、今度はハンネスがエリアスをよしよし撫で撫でしてやろう。きっとエリアスも癖になる筈である。
ハンネスは可愛い恋人にキスをしてもらい、デレデレと笑った。
(おしまい)
残業続きでここ暫く同棲している恋人の顔もまともに見れていない。
十八歳の成人と同時に魔法省で事務方として働き始めて早二十年。出世したのはいいが、中間管理職になったせいでめちゃくちゃ仕事が忙しくなり、尚且つストレスフルな日々を送る羽目になっている。
いい加減、疲れとストレスが限界である。ハンネスは今日こそは意地でも定時に帰ると決意して、鬼気迫る勢いで山のような書類を捌き始めた。
なんとか定時から一刻過ぎた時間に職場から出られた。
仕事が終わらなくて泊まり込む日も多かったので、やっと久しぶりにまともに家で夕食を食べたり、恋人とイチャイチャすることができる。
ハンネスはうきうきと軽やかな足取りで家へと帰った。
ハンネスの家はこぢんまりとした二階建ての家だ。亡くなった両親から継いだ家で、五年前から恋人と同棲している。
恋人のエリアスは同い年で、魔法省で研究職の魔法使いとして働いている。
腰まで伸ばしている美しい銀髪、涼やかな青い瞳、顔立ちは麗しく整っており、四十前になった今でも男女問わずモテモテな男だ。いつでも冷静で格好よく、でも時々可愛らしい。
ハンネスは恋人になって何年経ってもエリアスにメロメロである。
家の玄関の鍵を開けて中に入ると、台所の方からふわふわといい匂いが漂ってきていた。
鞄を持ったまま台所を覗けば、エプロンを着けたエリアスが鍋をかき混ぜながらこちらを見た。
「あ、おかえり」
「ただいま。エリアス」
「いつぶりだ? お前の顔見るの。俺の存在を忘れてんのかと思ってたわ」
「忘れるわけないだろぉ!? めちゃくちゃ会いたかったわ!! 仕事のせいでまともに帰れなかったんだよ!!」
「知ってる。新しい事務長は仕事ができるって噂になってるしな」
「あ、そうなの?」
「うん。仕事を頑張るのは別にいいけど、同棲中の恋人を顧みないのは正直どうかと思う」
「すいませんでしたーー!!」
ハンネスはその場で土下座した。ごんっと額を床にぶつけて全力で謝ると、エリアスが側に来てしゃがみ、ハンネスのつむじをぐりぐり指先で押した。
「恋人を放置しやがる仕事馬鹿は下痢になれー」
「流石にそれはちょっと!? ほんとごめん!! 許してくれ!!」
「しょうがないな。お前が融通きかないクソ真面目人間なのは知ってるし。どうせ頼まれたら断れなくて自分から仕事を増やしてたんだろ」
「うっ……はい。そのとおりです……」
「全く。ほら。顔を上げろ。真っ先にすることがあるだろ」
「え?」
「『ただいま』のハグとキスは?」
「今すぐするぅ!!」
ハンネスはばっと立ち上がり、立ち上がったエリアスのほっそりとした身体を抱きしめて、何度もエリアスの唇にキスをした。
満足そうなエリアスが心底可愛い。エリアスの顔中にキスの雨を降らせていると、エリアスがハンネスの尻を指で摘んだ。
「いたいいたい! 地味にいたい!」
「しつこい」
「ひどい! まだ全然足りない! エリアスが足りてない!!」
「はいはい。その前に晩飯。今夜はシチューだ」
「あ、やった。エリアスのシチュー大好き。久々にまともな飯が食えるっ!」
「窶れやがってこの野郎。ちゃんと飯は食えよ。男前が台無し」
「あ、はい。忙しくて中々飯の時間もつくれなくてさ」
「たらふく食え。目の下の隈もひでぇ。しこたま寝ろ」
「寝るのはセックスした後で! エリアスとイチャイチャしたい!」
「はぁー? まずは寝ろ。お前、鏡見て来いよ。酷いぞ。顔が」
「ちょっと酷くない? 髭は一応毎日剃ってるし!」
「酷いのはお前の顔だ。手を洗うついでに鏡見て来い」
「はぁい」
ハンネスは大人しく脱衣場にある洗面台へ向かった。
手を洗ってから鏡を見れば、目の下にどす黒い隈がある。明らかに窶れているし、疲れが顔に滲み出ていて、実年齢よりも老けて見える。
ハンネスは濃い茶髪の髪を短めに整えており、深い緑色の瞳をしている。若い頃から『凛々しい男前だ』と評される程度には顔立ちが整っている。今は疲れたおっさん丸出しな顔になっているが。
ハンネスは鏡を見ながら、ふと思った。
溜まりまくった疲れとストレスを癒やすには、エリアスに思いっきり甘やかしてもらうしかない。具体的に言うと、よしよし頭を撫でてもらいたい。『頑張ってるな』って言ってもらいたい。
ハンネスは決意した。土下座してでもエリアスに頭をよしよし撫でてもらう。
エリアスは普段は淡々としていて、頭を撫でてくれたりとかしない。いつでもクールなのは格好いいのだが、たまにはデレデレして欲しい。ていうか、しこたま甘やかして欲しい。
絶対によしよし撫で撫でしてもらうと決めると、ハンネスは美味しい夕食とエリアスが待つ居間へと向かった。
久々にまともな温かい料理を食べると、なんだか一気に生き返った気がする。
美味しい夕食を作ってくれたエリアスに心から感謝して、ハンネスは後片付けをすることにした。
後片付けが終わったタイミングで、風呂上がりのエリアスが台所にやって来た。
「風呂入ってこいよ。続きはやる」
「あ、ちょうど終わったよ。風呂に入ってくるわ」
「ん」
風呂上がりでほんのり頬が赤くなっているエリアスが色っぽくて最高である。今夜は絶対にセックスをする。それも全力でよしよししてもらいながら!
ハンネスはうきうきと自室に寄ってから風呂場へ向かった。
お湯に浸かりながらちょっと寝落ちてしまったせいで若干茹だっているが、疲労回復効果のある入浴剤のお陰で、疲れて重かった身体が少しだけ軽くなった。
寝間着を着てからうきうきと居間に行くと、エリアスの姿がなかった。
寝室かな? と思って寝室に向かえば、エリアスがベッドの上で寝転がって本を読んでいた。
ハンネスはんんっと咳払いをしてからベッドに上がり、エリアスに向かって土下座した。
「俺を思いっきりよしよし撫でまくって甘やかしてください!!」
「……は?」
ちょっとだけ顔を上げてエリアスを見れば、ぽかんとした顔をしている。
「急に何を言い出すんだ。お前は」
「疲れてるんだよー! ストレスヤバいんだよー! エリアス! 頼む! 俺を思いっきり甘やかしてよしよし撫で撫でしてくれ!」
「自分の年齢を思い出せ。撫でられて喜ぶ歳じゃないだろ」
「いくつになっても恋人にだったらよしよし撫で撫でされたいんだよー!!」
「えぇ……引くわ」
「引くな。ほんとに頼む。ガチで疲れてるんだ。俺をよしよし撫で撫でしまくってくれ」
「はぁ……しょうがないな」
「やった! ありがとう! エリアス!!」
「ほらよ」
エリアスが呆れた顔で本を閉じ、ぽんとハンネスの頭に手をのせて、わしゃわしゃと撫で回し始めた。
嬉しくてテンションが上がる。ハンネスはもっと甘やかしてもらおうと、エリアスの手に自分の頭をぐりぐり押しつけた。
「エリアスー。セックスしよう。セックス」
「いや寝ろよ」
「いやだ! 全力でセックスする! エリアス不足で俺の心はしおしおなんだぞ!」
「俺不足になるくらいなら毎日定時で帰ってこいよ」
「ごもっとも。うぅっ……ごめんよ。エリアス」
「ふん。まぁいい。セックスするなら、さっさとやるぞ」
「よっしゃ! ちゅーしよう! いっぱいちゅーしよう! あ、よしよしもしてくれ」
「はいはい」
ハンネスは伏せていた身体を起こして、いそいそと寝間着を脱ぎ捨て、起き上がって寝間着を脱いだエリアスの身体を抱きしめてころんと寝転がった。
エリアスの薄い品のある唇にやんわり吸いつくと、エリアスが機嫌よさそうに目を細め、ハンネスの後頭部を優しく撫でてくれた。
嬉しくてテンションがぎゅんっと上がる。ハンネスがエリアスの下唇をつーっと舌でなぞると、エリアスが小さく口を開けてくれた。
エリアスの熱い口内に舌を潜り込ませ、丁寧に舐め回す。歯並びのいい歯列をなぞり、歯の裏側をつーっと擽って、上顎をねっとりと舐め回す。
舌を擦り合わせるように舌を絡めれば、それだけで気持ちよくてペニスが元気いっぱいに勃起した。
思う存分舌を絡めあってから唇を離すと、はぁっと熱い吐息が混ざり合った。
エリアスが考えるように宙を見てから、うっとりと笑った。
「おっぱいちゅーちゅーするか?」
「ちょーします」
いつでもクールなエリアスの口から『おっぱいちゅーちゅー』という単語が出ただけで興奮して鼻血が出そうな勢いである。
ハンネスは鼻息荒くエリアスのぷくっと肥大している淡いピンク色の可愛い乳首に吸いついた。
夢中でいやらしいエリアスの乳首をちゅーちゅーしていると、やんわりと頭を撫でられる。
目だけでエリアスを見れば、エリアスが珍しくにっこりと笑った。
「よしよし。そのままちゅーちゅーしてろ。気持ちよくしてやるよ」
「ん!」
エリアスがハンネスの頭を撫でながら、片手を伸ばしてハンネスのガチガチに勃起しているペニスに触れた。
頭をよしよしされながら、ペニスもよしよしされてしまう。嬉しくて、気持ちよくて、本当に最高すぎる。
ハンネスは夢中でエリアスの乳首をちゅーちゅーしながら、にゅこにゅこと絶妙な力加減でペニスを扱かれて、早々とエリアスの手で射精した。
ちゅぽっと乳首から口を離し、はぁ、はぁ、と荒い息を吐いていると、エリアスが半分萎えたペニスをよしよししながら、ハンネスの額にキスをした。
「いっぱい出たな。いい子だ。ハンネス。俺のアナルもいっぱい舐めような」
「あぁ!」
甘やかしモードのエリアスが控えめに言っても最高である。
ハンネスはうきうきと四つん這いになったエリアスの背後へと移動した。
エリアスは痩せていて、尻の肉付きも薄い。わざわざ尻肉を広げなくても、縦に割れている濃い赤色のアナルが丸見えになっている。
「浄化魔法はかけてある。いい子だから舐めて気持ちよくしてくれ」
「はい!」
ハンネスはとてもいい子なお返事をして、少し弛んだ柔らかい尻肉を両手で掴み、熱いエリアスのアナルをべろーっと舐めた。
恋人になった頃は慎ましかったエリアスのアナルは、今ではドスケベなぷっくり縦割れアナルになっている。
アナルの皺の隙間を伸ばすように丁寧にアナルを舐めまくり、ひくひくと大きく収縮し始めたアナルに舌先を突っ込む。アナルを拡げるように舌を上下左右に動かせば、エリアスが腰をくねらせて低く喘いだ。
気が済むまでアナルを舐めまくると、エリアスが枕の下からローションのボトルを取り出し、ぽいっと投げてきた。
どうやらエリアスもセックスする気満々だったらしい。ものすごく嬉しくて、ペニスが更に元気いっぱいになる。
今すぐにペニスを突っ込みたいのをぐっと堪えて、ハンネスはローションを掌に垂らし、エリアスのひくつくアナルを丁寧に優しく指で解し始めた。
三本の指が入り、スムーズに動かせるようになると、エリアスに声をかけられてずるぅっとアナルから指を引き抜いた。
はぁ、はぁ、と肩で息をしているエリアスが起き上がって、ベッドの上で立ち上がった。
「寝転がれよ。とことんよしよししてやるから」
「はいっ! エリアス」
「ん?」
「大好きっ!」
「ははっ! 知ってる」
エリアスがちょっとはにかんだ笑みを浮かべた。めちゃくちゃ可愛くて最高である。
ハンネスは言われたとおりに仰向けに寝転がった。
若い頃よりもゆるい角度で勃起しているペニスを掴んで、エリアスが自分のアナルにペニスの先っぽを押し当てた。
ペニスの先っぽに触れる熱いひくつくアナルの感触が最高だなぁと思っていると、エリアスがゆっくりと腰を下ろし、ハンネスのペニスをアナルで飲み込んでいった。
キツい括約筋を通り過ぎれば、熱くぬるついた柔らかい腸壁にペニスが包まれていく。
久しぶりの快感に低く唸ると、ペニスの根元近くまで飲み込んだエリアスが、うっとりと笑って手招きをした。
「よしよししてやるからおいで」
「はいぃぃぃぃ!」
ハンネスが上体を起こすと、エリアスがハンネスの頭を抱きしめて自分の胸元にハンネスの顔を押しつけた。
「おっぱいちゅーちゅーしような?」
「うん!」
興奮しすぎて鼻血が出そう。甘やかしモードのエリアスが本当に最高すぎる。
ハンネスはエリアスのぷくっとした乳首に吸いつき、ちゅーちゅー吸い始めた。そんなハンネスの頭をよしよし撫でながら、エリアスがキツく締まるアナルでハンネスのペニスもよしよしし始めた。
「はっ、あっ、あっ、あっ、いいっ……もっと、つよくっ、すえっ! あぁっ! ハンネス、いい子だ! もっと!」
「んっ! んっ! んー!」
「あっ! あぁっ! んぅっ!」
「んはっ。エリアス、も、イク、イキそう」
「ははっ! いい子だから俺の中に全部出せ。ほらっ! ほらっ!」
「あっ……ほんとっ、出るっ! イクッ!」
「んっ……ふふっ」
「ちょっ! エリアス! 今! 出てるからっ!」
「いい子だな? ハンネス。まだいっぱい出せるだろ? 俺を腹一杯にしような?」
「あぁ……エリアス……気持ちいいよ……」
「次はお前が動けよ。腹の中をお前の精液で満たしてくれ。ハンネスはいい子だからできるよな?」
「うん!」
エリアスのうっとりとした優しい笑みに興奮しすぎて早くもペニスが完全復活した。
繋がったままエリアスの身体を押し倒して、先程まで咥えていた乳首の反対側の乳首に吸いつきながら、腹側の前立腺を擦るよう意識しつつ腰を振り始めてる。
エリアスがハンネスの頭を抱きしめて、よしよし撫で撫でしてくれる。
「あっ! あっ! あぁっ! いいっ! きもちいいっ! ハンネスッ! もっと! つよく!」
「んっんー!」
「あっあっあっあっ! も、いくっ! いくいくいくぅ!! あ、あ、あーーっ!!」
じゅーっと強く乳首を吸って引っ張りながら前立腺をごりっとカリで引っ掻くと、エリアスが裏返った声を上げて、全身をビクビクッと震わせた。
下腹部に熱い液体がかかる感覚がした。エリアスが射精したようだ。
だらしなく涎を垂らしているエリアスの唇に吸いつき、ちゅっ、ちゅっと何度も何度もキスをしていると、エリアスがハンネスの後頭部をやんわりと撫でた。
唇を離してエリアスを見ると、エリアスがとろんとした顔で小さく笑った。
「まだ全然足りない。ハンネスはいい子だからもっとできるよな?」
「うん! エリアス。めちゃくちゃ愛してる」
「俺もだよ。可愛いハンネス」
甘やかしモードのエリアスが最高すぎて、ハンネスは射精回数の最高記録を更新した。
翌日の昼前。腰をめちゃくちゃ振りまくった結果、あちこちが筋肉痛になっているハンネスの隣で、エリアスが俯せで唸っている。腰が痛いらしい。
昨夜は十代二十代の頃のようにはっちゃけてしまった。
今日がお互いに休みでよかった。ハンネスもセックス疲れで動ける気がしない。
ハンネスは気合で起き上がると、湿布を取りに薬箱を置いている居間へと向かった。
寝室に戻ってエリアスの腰に湿布を貼ってやると、俯せのエリアスがこちらを見て、なんだかちょっと拗ねたような顔をした。
「仕事を頑張るのはいいが、あんまり俺を放っておくなよ」
「うん。今度からちゃんと自分に合った仕事量に調節するよ。疲れるし、なによりエリアス不足がストレスだし」
「ならいい。で?」
「ん?」
「よしよし撫で撫での感想は?」
「最高でしたぁ! エリアス。またやってね!」
「しょうがないな」
エリアスが楽しそうにクックッと低く笑った。
ハンネスはその日一日、ベッドの住人と化したエリアスの世話をせっせとして過ごした。
よしよし撫で撫でされながらのセックスは本当に最高だった。身体は疲れているが、心はすっかり元気になっている。
エリアスが疲れている時は、今度はハンネスがエリアスをよしよし撫で撫でしてやろう。きっとエリアスも癖になる筈である。
ハンネスは可愛い恋人にキスをしてもらい、デレデレと笑った。
(おしまい)
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