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第一部
17:恋する乙女の相談(ミーシャ)
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ある日の仕事終わり。
フィオナが1人で領館へとやってきた。一緒に夕方の剣の稽古で汗を流してから、賑やかな夕食を皆で楽しんだ。
フィオナはいつもヒューブ先輩やアレックス君と勤務時間外は過ごしているので、久々に会うフィオナにたくさんいる家族達はとても喜んだ。
夕食の後、皆で夜遅くまで酒を飲んで、真夜中に解散した。
ミーシャが自分の部屋へと歩いていると、フィオナに後ろから声をかけられた。
「ミーちゃん」
「なぁに?」
「今日、ミーちゃんと寝たい」
「あら。いいわよ。ルートさんも一緒でいい?」
「できたらミーちゃんと2人がいい」
「いいわよ。ルートさんに一声かけてくるわ。今夜は貴女の部屋で寝るわ」
「ありがと。待ってる」
「えぇ」
フィオナがパタパタと走って自分の部屋へと行った。それを見送ってから自室に戻る。先に戻っていたルートに今夜はフィオナの部屋で寝ることを伝えると、寝間着に着替えてから自分の枕を持って部屋を出た。
ミーシャがフィオナの部屋のドアをノックすると、寝間着姿のフィオナがドアを開けた。
「はぁい」
「ミーちゃん。来てくれてありがと」
「いいえー」
ミーシャはフィオナと共にベッドに潜り込んだ。フィオナがもぞもぞ動いて、ミーシャに抱きつき、ミーシャの豊かな胸に顔を埋めた。そんなフィオナの頭を優しく撫でる。
「ねぇ、ミーちゃん」
「なぁに?」
「ミーちゃんはどうやってルート君と結婚したの?」
「私がプロポーズしたのよ」
「そうなのっ!?」
フィオナがバッと顔を上げた。何故か目がキラキラしている。
「そうよ」
「女からでもプロポーズしていいのっ!?」
「別にいいでしょ。実際、私もしたし」
「……そうなのか……」
フィオナが顔を赤らめて、うんうん頷いた。
「……もしかしてヒューブ先輩のことで悩んでるの?」
フィオナがミーシャと寝たがって、甘えてミーシャの胸元にくっつく時は大抵悩んでいる時だ。フィオナがミーシャの問いに顔を真っ赤にした。
「……分かる?」
「えぇ。貴女を見てれば、ヒューブ先輩が好きだって、すぐに分かるわ」
「私、そんなに分かりやすい?」
「少しでも貴女を知っていればね」
「……アレックス先輩も気づいてるかな……?」
「多分ね。あの子、観察力があるようだから」
「そのわりに協力的でないというか、ヒューブ局長と2人きりにしてくれないんだけど」
「さぁ?私にはアレックス君が何を考えてるかまでは分からないわ」
「むぅ……もしやアレックス先輩、ヒューブ局長のこと好きだったり……」
「それはないと思うわよ。どう見ても憧れの人って感じじゃない」
「そうかなぁ。憧れが恋になったりとかしないかなぁ」
「さぁて。人の心は分からないからねぇ。どうかしらねぇ」
「うぬぅ……今のうちに潰しておくか……」
「物騒なこと言わないのよ。貴女、アレックス君にも懐いてるじゃない」
「……別に」
「あの子、貴女のことを可愛いお人形さん扱いしないものね」
「……まぁ、そうだけど」
「そんな男の子、貴重じゃない?」
「そうだけど」
「ま。私が見たところ、あの子男専門だからかしらね」
「あ、ミーちゃんもそう思った?」
「えぇ。雰囲気でなんとなくね。私の周り男専門が多いしねー」
「だよねー」
「だから貴女も安心して懐けるわね」
「……別に懐いてないし」
「ふふっ。そういうことにしといてあげるわ」
「むぅ……」
「ヒューブ局長のどこが好きなの?」
「優しいとこ。あとなんか可愛い。……私のこと顔だけのお人形さんみたいに見ないし」
「そうね。面倒見もいいしね」
「うん」
「結婚したいの?」
「うん。子供は5人くらい欲しい」
「ふふっ。気が早いわねぇ」
「結婚はゴールじゃなくてスタートだもの」
「そうね。貴女がヒューブ先輩の癒しになってくれると私も嬉しいわ」
「ミーちゃん。どうやったらヒューブ局長に女として意識してもらえると思う?休みの日にはお洒落して化粧もしてるのに、未だになんの変化もなしなの。……お邪魔虫先輩のせいで2人きりになれないし」
「んー……そうねぇ。ヒューブ先輩ったら、貴女のこと孫かなにかを見るような目で見てるからねぇ」
「そうなのよっ!確かに長生きしてらっしゃるけどもっ!もっとこうさぁ……せめて女として見てくれてもよくない?」
「そうねぇ」
「……まぁ、私童顔だし。ミーちゃんみたいに、ぼんきゅっぼんっ!な身体もしてないけどさ」
「身体はあんまり関係ないんじゃない?」
「男の人はおっぱいとお尻が大きい女の人が好きなんじゃないの?」
「まぁ、確かにそういう人もいるけど」
「どうやったら、おっぱい大きくなるの?」
「成長期が終わってるから、今からじゃ多分無理よ。ものすごーく太れば、多分大きくなるけど、その分お腹も出るわよ」
「……お腹出るのはヤダ」
「ありのままの姿で勝負なさい。女は度胸と愛嬌よ。貴女はどっちも持ってるんだから、きっとなんとかなるわ」
「……そうかな?」
「えぇ。とりあえず、まずはいっぱい話をしてみたら?貴女の事を知ってもらって、ヒューブ先輩の事も教えてもらうの」
「なるほど」
「それから、それとなーくボディタッチをしてみるとか」
「……ボディタッチでテンション上がりすぎて鼻血出たら、どうしよう?」
「気合いで堪えなさい」
「マジか」
「マジよ。あとは、そうねぇ……やっぱり2人きりで過ごしてみるのが一番じゃないかしら」
「……お邪魔虫先輩がいるから難しいのよ」
「あらあら」
「……いっそ夜這い……」
「それは流石に止めときなさい」
「……はい」
「サンガレアにいる間が1番ヒューブ先輩と過ごしやすいけど、王都でだって一緒に過ごそうと思えば過ごせるのだから。とにかく焦らないことよ」
「……はーい」
恋する乙女と化したフィオナの頭を優しく撫でる。その夜は明け方近くまで、2人で恋の話をしていた。
フィオナが疲れきっているヒューブ先輩の癒しになってくれたらいい。ミーシャは心からそう思った。
フィオナが1人で領館へとやってきた。一緒に夕方の剣の稽古で汗を流してから、賑やかな夕食を皆で楽しんだ。
フィオナはいつもヒューブ先輩やアレックス君と勤務時間外は過ごしているので、久々に会うフィオナにたくさんいる家族達はとても喜んだ。
夕食の後、皆で夜遅くまで酒を飲んで、真夜中に解散した。
ミーシャが自分の部屋へと歩いていると、フィオナに後ろから声をかけられた。
「ミーちゃん」
「なぁに?」
「今日、ミーちゃんと寝たい」
「あら。いいわよ。ルートさんも一緒でいい?」
「できたらミーちゃんと2人がいい」
「いいわよ。ルートさんに一声かけてくるわ。今夜は貴女の部屋で寝るわ」
「ありがと。待ってる」
「えぇ」
フィオナがパタパタと走って自分の部屋へと行った。それを見送ってから自室に戻る。先に戻っていたルートに今夜はフィオナの部屋で寝ることを伝えると、寝間着に着替えてから自分の枕を持って部屋を出た。
ミーシャがフィオナの部屋のドアをノックすると、寝間着姿のフィオナがドアを開けた。
「はぁい」
「ミーちゃん。来てくれてありがと」
「いいえー」
ミーシャはフィオナと共にベッドに潜り込んだ。フィオナがもぞもぞ動いて、ミーシャに抱きつき、ミーシャの豊かな胸に顔を埋めた。そんなフィオナの頭を優しく撫でる。
「ねぇ、ミーちゃん」
「なぁに?」
「ミーちゃんはどうやってルート君と結婚したの?」
「私がプロポーズしたのよ」
「そうなのっ!?」
フィオナがバッと顔を上げた。何故か目がキラキラしている。
「そうよ」
「女からでもプロポーズしていいのっ!?」
「別にいいでしょ。実際、私もしたし」
「……そうなのか……」
フィオナが顔を赤らめて、うんうん頷いた。
「……もしかしてヒューブ先輩のことで悩んでるの?」
フィオナがミーシャと寝たがって、甘えてミーシャの胸元にくっつく時は大抵悩んでいる時だ。フィオナがミーシャの問いに顔を真っ赤にした。
「……分かる?」
「えぇ。貴女を見てれば、ヒューブ先輩が好きだって、すぐに分かるわ」
「私、そんなに分かりやすい?」
「少しでも貴女を知っていればね」
「……アレックス先輩も気づいてるかな……?」
「多分ね。あの子、観察力があるようだから」
「そのわりに協力的でないというか、ヒューブ局長と2人きりにしてくれないんだけど」
「さぁ?私にはアレックス君が何を考えてるかまでは分からないわ」
「むぅ……もしやアレックス先輩、ヒューブ局長のこと好きだったり……」
「それはないと思うわよ。どう見ても憧れの人って感じじゃない」
「そうかなぁ。憧れが恋になったりとかしないかなぁ」
「さぁて。人の心は分からないからねぇ。どうかしらねぇ」
「うぬぅ……今のうちに潰しておくか……」
「物騒なこと言わないのよ。貴女、アレックス君にも懐いてるじゃない」
「……別に」
「あの子、貴女のことを可愛いお人形さん扱いしないものね」
「……まぁ、そうだけど」
「そんな男の子、貴重じゃない?」
「そうだけど」
「ま。私が見たところ、あの子男専門だからかしらね」
「あ、ミーちゃんもそう思った?」
「えぇ。雰囲気でなんとなくね。私の周り男専門が多いしねー」
「だよねー」
「だから貴女も安心して懐けるわね」
「……別に懐いてないし」
「ふふっ。そういうことにしといてあげるわ」
「むぅ……」
「ヒューブ局長のどこが好きなの?」
「優しいとこ。あとなんか可愛い。……私のこと顔だけのお人形さんみたいに見ないし」
「そうね。面倒見もいいしね」
「うん」
「結婚したいの?」
「うん。子供は5人くらい欲しい」
「ふふっ。気が早いわねぇ」
「結婚はゴールじゃなくてスタートだもの」
「そうね。貴女がヒューブ先輩の癒しになってくれると私も嬉しいわ」
「ミーちゃん。どうやったらヒューブ局長に女として意識してもらえると思う?休みの日にはお洒落して化粧もしてるのに、未だになんの変化もなしなの。……お邪魔虫先輩のせいで2人きりになれないし」
「んー……そうねぇ。ヒューブ先輩ったら、貴女のこと孫かなにかを見るような目で見てるからねぇ」
「そうなのよっ!確かに長生きしてらっしゃるけどもっ!もっとこうさぁ……せめて女として見てくれてもよくない?」
「そうねぇ」
「……まぁ、私童顔だし。ミーちゃんみたいに、ぼんきゅっぼんっ!な身体もしてないけどさ」
「身体はあんまり関係ないんじゃない?」
「男の人はおっぱいとお尻が大きい女の人が好きなんじゃないの?」
「まぁ、確かにそういう人もいるけど」
「どうやったら、おっぱい大きくなるの?」
「成長期が終わってるから、今からじゃ多分無理よ。ものすごーく太れば、多分大きくなるけど、その分お腹も出るわよ」
「……お腹出るのはヤダ」
「ありのままの姿で勝負なさい。女は度胸と愛嬌よ。貴女はどっちも持ってるんだから、きっとなんとかなるわ」
「……そうかな?」
「えぇ。とりあえず、まずはいっぱい話をしてみたら?貴女の事を知ってもらって、ヒューブ先輩の事も教えてもらうの」
「なるほど」
「それから、それとなーくボディタッチをしてみるとか」
「……ボディタッチでテンション上がりすぎて鼻血出たら、どうしよう?」
「気合いで堪えなさい」
「マジか」
「マジよ。あとは、そうねぇ……やっぱり2人きりで過ごしてみるのが一番じゃないかしら」
「……お邪魔虫先輩がいるから難しいのよ」
「あらあら」
「……いっそ夜這い……」
「それは流石に止めときなさい」
「……はい」
「サンガレアにいる間が1番ヒューブ先輩と過ごしやすいけど、王都でだって一緒に過ごそうと思えば過ごせるのだから。とにかく焦らないことよ」
「……はーい」
恋する乙女と化したフィオナの頭を優しく撫でる。その夜は明け方近くまで、2人で恋の話をしていた。
フィオナが疲れきっているヒューブ先輩の癒しになってくれたらいい。ミーシャは心からそう思った。
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