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第一部
21:ほんの少しの前進?(アレックス・ヴィリオ)
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アレックスはせっせと雑草を抜いていた。
薬草まで抜かないように気をつけながら、黙々と作業をする。季節は秋半ばだ。秋の柔らかい日差しと頬にあたる涼しい風が心地いい。作業も進むというものだ。
薬草園とヒューブ局長が呼んでいる庭の畑に実際に入ると、結構な広さがあった。そこには様々な種類の薬草が沢山植えてある。あれもある、これもあると、畑を見回しながら、アレックスのテンションは上がった。ヒューブ局長とフィオナの3人で手分けして草むしりを始めた。
ジョンソンは執事なので、残念ながら薬草の知識はない。ヘタに素人が触ると危険な薬草もあるので、ジョンソンは基本的には薬草園には立ち入り禁止らしい。確かに執事としての様々な仕事があるのに、薬草の勉強までしていたら大変どころではない。ヒューブ局長に聞いたところ、ジョンソン含め、通いの使用人しかいないそうだ。貴族にしては珍しい気がする。
薬屋を出たのは昼をそこそこ過ぎた時間だった。3人は夕方になり、空が茜色に染まる頃まで作業を続けた。
「もう暗くなる。そろそろ終わりにしよう」
「はい」
「全部は終わりませんでしたね」
「仕方ないさ。まぁ、また休みの日にぼちぼちやるよ」
「あのっ!ヒューブ局長!」
「ん?」
「その……またお手伝いに来ちゃダメですか?」
フィオナが顔を真っ赤にしながら、ヒューブ局長に聞いた。ヒューブ局長は少し首を傾げた。
「俺は助かるけど、いいの?」
「はいっ!薬草の手入れは好きなのでっ!」
「んー。じゃあ、頼もうかなぁ。あ、お礼に好きな薬草持って帰っていいよ」
「あ、じゃあ俺もまたお邪魔してもいいですか?」
アレックスの自宅は古くて狭い集合住宅なので、薬草を育てられる庭などない。新鮮な薬草が必要な薬もある。そういうものは材料を集めるのが、かなり大変なのだ。薬草園の手入れでそれが手に入るのなら安いものだ。
フィオナがちょっと嫌そうな顔をした。
悪いな恋する乙女よ。お前の恋心よりも俺の薬の材料入手の方が余程大事だ。
「いいのか?」
「はい」
「助かるわ。よろしく頼む」
「次の休みの日にまた伺いますね」
「うん。あ、2人とも携帯通信具持ってるか?」
「「はい」」
「じゃあ、連絡先交換しとこう。その方が便利だ。天気が悪い時とか、用事がある時とか」
「いっ、いいんですかっ!!」
フィオナが物凄く嬉しそうな顔をした。興奮して若干鼻息が荒い。キモい。
「おー。着替えたら交換しよう。あ、晩飯食ってく?」
「あ、いえ。急なことだったので、今日は失礼します」
「私も失礼します。……その、めちゃめちゃ食べるので」
「あ、そっか。普段は俺1人だから食材のストック足りないかもな」
「毎日お1人なんですか?」
「ん?そうだよ。使用人は皆通いだからね。一番遅くまでいるのも、晩飯の片付けまで終わったら帰るよ」
「……そうですか」
フィオナが少し顔を曇らせた。
作業着から私服に着替え、お茶をもらってからヒューブ局長と連絡先を交換した。馬車を出してくれるというので、ありがたく乗せてもらうことにする。
帰りの馬車の中。
フィオナがヒューブ局長以外には標準装備の無表情で話しかけてきた。
「アレックス先輩」
「なんだ」
「一応連絡先教えて下さい」
「……なんで」
「念のためです」
「……いいけど」
本当はあまりよろしくないが、うっかり携帯通信具が壊れるなどしてヒューブ局長の連絡先が消えたりした時が困る。アレックスは渋々フィオナと連絡先を交換した。
アレックスの携帯通信具には連絡先が1件しか登録されていない。今日だけで一気に3件になった。フィオナの連絡先はかなりどうでもいいが、ヒューブ局長の連絡先を教えてもらえたのは、かなり嬉しい。
アレックスの家の方がヒューブ局長の邸から近かったので、先に馬車を降りた。
個人的な接点がなくなったと思っていたヒューブ局長と、ついでにフィオナとも接点ができてしまった。フィオナはともかく、ヒューブ局長との接点は喜ばしいことだ。薬草園の手入れがてら、また薬事魔術陣について語らえたら嬉しい。
アレックスは分けてもらった薬草片手に、上機嫌で自宅の玄関を開けた。
休みの日の楽しみができた。今日はいい日だ!
ーーーーーー
ヴィリオが夕食の支度をしていると、出かけていたフィオナが帰ってきた。台所に駆け込んでくるなり、フィオナがヴィリオの背中に勢いよく抱きついてきた。
「父様っ!」
「うおっ!あぶねっ!」
危うく包丁を落とすところだった。ヴィリオは背中に張りつくフィオナを見下ろした。
「ちょっと危ないでしょー。おかえり」
「ただいまっ!父様!聞いて聞いて!」
「どうしたの?」
「ヒューブ局長の携帯通信具の連絡先教えてもらったっ!あと休みの日にヒューブ局長のお家に行けることになったの!」
「はっ!?なんでっ!?」
フィオナがヴィリオの背中に張りついたまま、興奮気味に経緯を話してくれた。なるほど。チャンス到来だ。父親としては正直ちょっと複雑ではあるが、娘の恋が前進する可能性が見えてきた。
「やったじゃーん」
「うん!」
余程嬉しいのか、フィオナがぐりぐりとヴィリオの背中に額を押しつける。可愛いけど、抱きつく腕も押しつけている額も力が強くて若干痛い。
小さな音が鳴った。携帯通信具の通知音だ。
フィオナがヴィリオから離れて、鞄から携帯通信具を取り出した。
「ヒューブ局長だわっ!!」
「おぉ!早速か!」
「お疲れ様。ありがとう、だって!」
フィオナがその場でくるりと回った。嬉しそうなキラキラした目で自分の手の中にある携帯通信具を見つめている。
「早く返信しなよー」
「な、なんて返事したらいいかな?」
「無難にお疲れ様でしたー、とか。またお伺いしますー、とかでいいんじゃない?」
「うん!」
頬を赤らめて携帯通信具を弄るフィオナを眺める。本当に好きなんだなーと、なんだか感心してしまう。
その夜はフィオナは興奮して、ずっとテンションが高かった。どちらかといえば、普段はテンション低めの子なので、本当に嬉しかったのだろう。恋の力は偉大だ。
ヴィリオは遅くまでフィオナの話に付き合った。
自分が結婚することになった時は、2人からほぼ同時にプロポーズをされて、あわあわした記憶しかない。ヴィリオがあわあわしている間に、何故かライバルであるはずの2人が結託して、なんとなく流された感があるまま結婚することになった。しかし、最終的に結婚すると決めたのはヴィリオだ。当時はかなり戸惑い悩んだが、その決断を後悔したことはない。今では2人とも心から愛しているし、幸せだと胸を張って言い切れる。フィオナも幸せだと断言できるような結婚ができるといい。ヒューブ局長とやらと面識がないから実際どんな人物かは分からないが、まぁ悪い人ではなさそうだし、フィオナが選んだ男ならば、まぁいいかなぁ、と思っている。
これを切欠に少しは2人の仲が深まるといい。ヴィリオは心の中で応援しながら、寝るために自室に戻るというフィオナの額にキスをした。
薬草まで抜かないように気をつけながら、黙々と作業をする。季節は秋半ばだ。秋の柔らかい日差しと頬にあたる涼しい風が心地いい。作業も進むというものだ。
薬草園とヒューブ局長が呼んでいる庭の畑に実際に入ると、結構な広さがあった。そこには様々な種類の薬草が沢山植えてある。あれもある、これもあると、畑を見回しながら、アレックスのテンションは上がった。ヒューブ局長とフィオナの3人で手分けして草むしりを始めた。
ジョンソンは執事なので、残念ながら薬草の知識はない。ヘタに素人が触ると危険な薬草もあるので、ジョンソンは基本的には薬草園には立ち入り禁止らしい。確かに執事としての様々な仕事があるのに、薬草の勉強までしていたら大変どころではない。ヒューブ局長に聞いたところ、ジョンソン含め、通いの使用人しかいないそうだ。貴族にしては珍しい気がする。
薬屋を出たのは昼をそこそこ過ぎた時間だった。3人は夕方になり、空が茜色に染まる頃まで作業を続けた。
「もう暗くなる。そろそろ終わりにしよう」
「はい」
「全部は終わりませんでしたね」
「仕方ないさ。まぁ、また休みの日にぼちぼちやるよ」
「あのっ!ヒューブ局長!」
「ん?」
「その……またお手伝いに来ちゃダメですか?」
フィオナが顔を真っ赤にしながら、ヒューブ局長に聞いた。ヒューブ局長は少し首を傾げた。
「俺は助かるけど、いいの?」
「はいっ!薬草の手入れは好きなのでっ!」
「んー。じゃあ、頼もうかなぁ。あ、お礼に好きな薬草持って帰っていいよ」
「あ、じゃあ俺もまたお邪魔してもいいですか?」
アレックスの自宅は古くて狭い集合住宅なので、薬草を育てられる庭などない。新鮮な薬草が必要な薬もある。そういうものは材料を集めるのが、かなり大変なのだ。薬草園の手入れでそれが手に入るのなら安いものだ。
フィオナがちょっと嫌そうな顔をした。
悪いな恋する乙女よ。お前の恋心よりも俺の薬の材料入手の方が余程大事だ。
「いいのか?」
「はい」
「助かるわ。よろしく頼む」
「次の休みの日にまた伺いますね」
「うん。あ、2人とも携帯通信具持ってるか?」
「「はい」」
「じゃあ、連絡先交換しとこう。その方が便利だ。天気が悪い時とか、用事がある時とか」
「いっ、いいんですかっ!!」
フィオナが物凄く嬉しそうな顔をした。興奮して若干鼻息が荒い。キモい。
「おー。着替えたら交換しよう。あ、晩飯食ってく?」
「あ、いえ。急なことだったので、今日は失礼します」
「私も失礼します。……その、めちゃめちゃ食べるので」
「あ、そっか。普段は俺1人だから食材のストック足りないかもな」
「毎日お1人なんですか?」
「ん?そうだよ。使用人は皆通いだからね。一番遅くまでいるのも、晩飯の片付けまで終わったら帰るよ」
「……そうですか」
フィオナが少し顔を曇らせた。
作業着から私服に着替え、お茶をもらってからヒューブ局長と連絡先を交換した。馬車を出してくれるというので、ありがたく乗せてもらうことにする。
帰りの馬車の中。
フィオナがヒューブ局長以外には標準装備の無表情で話しかけてきた。
「アレックス先輩」
「なんだ」
「一応連絡先教えて下さい」
「……なんで」
「念のためです」
「……いいけど」
本当はあまりよろしくないが、うっかり携帯通信具が壊れるなどしてヒューブ局長の連絡先が消えたりした時が困る。アレックスは渋々フィオナと連絡先を交換した。
アレックスの携帯通信具には連絡先が1件しか登録されていない。今日だけで一気に3件になった。フィオナの連絡先はかなりどうでもいいが、ヒューブ局長の連絡先を教えてもらえたのは、かなり嬉しい。
アレックスの家の方がヒューブ局長の邸から近かったので、先に馬車を降りた。
個人的な接点がなくなったと思っていたヒューブ局長と、ついでにフィオナとも接点ができてしまった。フィオナはともかく、ヒューブ局長との接点は喜ばしいことだ。薬草園の手入れがてら、また薬事魔術陣について語らえたら嬉しい。
アレックスは分けてもらった薬草片手に、上機嫌で自宅の玄関を開けた。
休みの日の楽しみができた。今日はいい日だ!
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ヴィリオが夕食の支度をしていると、出かけていたフィオナが帰ってきた。台所に駆け込んでくるなり、フィオナがヴィリオの背中に勢いよく抱きついてきた。
「父様っ!」
「うおっ!あぶねっ!」
危うく包丁を落とすところだった。ヴィリオは背中に張りつくフィオナを見下ろした。
「ちょっと危ないでしょー。おかえり」
「ただいまっ!父様!聞いて聞いて!」
「どうしたの?」
「ヒューブ局長の携帯通信具の連絡先教えてもらったっ!あと休みの日にヒューブ局長のお家に行けることになったの!」
「はっ!?なんでっ!?」
フィオナがヴィリオの背中に張りついたまま、興奮気味に経緯を話してくれた。なるほど。チャンス到来だ。父親としては正直ちょっと複雑ではあるが、娘の恋が前進する可能性が見えてきた。
「やったじゃーん」
「うん!」
余程嬉しいのか、フィオナがぐりぐりとヴィリオの背中に額を押しつける。可愛いけど、抱きつく腕も押しつけている額も力が強くて若干痛い。
小さな音が鳴った。携帯通信具の通知音だ。
フィオナがヴィリオから離れて、鞄から携帯通信具を取り出した。
「ヒューブ局長だわっ!!」
「おぉ!早速か!」
「お疲れ様。ありがとう、だって!」
フィオナがその場でくるりと回った。嬉しそうなキラキラした目で自分の手の中にある携帯通信具を見つめている。
「早く返信しなよー」
「な、なんて返事したらいいかな?」
「無難にお疲れ様でしたー、とか。またお伺いしますー、とかでいいんじゃない?」
「うん!」
頬を赤らめて携帯通信具を弄るフィオナを眺める。本当に好きなんだなーと、なんだか感心してしまう。
その夜はフィオナは興奮して、ずっとテンションが高かった。どちらかといえば、普段はテンション低めの子なので、本当に嬉しかったのだろう。恋の力は偉大だ。
ヴィリオは遅くまでフィオナの話に付き合った。
自分が結婚することになった時は、2人からほぼ同時にプロポーズをされて、あわあわした記憶しかない。ヴィリオがあわあわしている間に、何故かライバルであるはずの2人が結託して、なんとなく流された感があるまま結婚することになった。しかし、最終的に結婚すると決めたのはヴィリオだ。当時はかなり戸惑い悩んだが、その決断を後悔したことはない。今では2人とも心から愛しているし、幸せだと胸を張って言い切れる。フィオナも幸せだと断言できるような結婚ができるといい。ヒューブ局長とやらと面識がないから実際どんな人物かは分からないが、まぁ悪い人ではなさそうだし、フィオナが選んだ男ならば、まぁいいかなぁ、と思っている。
これを切欠に少しは2人の仲が深まるといい。ヴィリオは心の中で応援しながら、寝るために自室に戻るというフィオナの額にキスをした。
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