1 / 1
色鮮やかな貴方
しおりを挟む
色のない世界の中で、その人だけが鮮やかに色づいていた。
なんて言うと詩人か何かと思われそうだが、なんてことはない。僕は基本的に色盲で、魔力の色だけを認識することができるという変わった体質をしているだけだ。普段は皆魔力を体内におさめているから、見えることはない。
ただ、その人だけは、鮮やかな色の魔力を身にまとっていた。何色かなんて、生まれてこの方『色』とは無縁のアルヒードには分からない。国立魔法学校に入学して、初めてあんな鮮やかな『色』を見た。
色の持ち主は、変身魔法の教授らしい。実際、鮮やかな色の魔力を身にまとったかと思えば、次の瞬間には小さな猫になっていた。
小さな猫の姿で器用に喋り、講義の続きが始まった。教室のあちらこちらで『色』が見えるようになる。チカチカする視界に目頭を押さえてから、アルヒードも習ったばかりの呪文を唱えて魔力を操り、猫に変身した。特に理由はない。ただ、教授の真似っこがしたかっただけだ。
ふわりと見えた自分の魔力はくすんでいて、多分教授の色とは全然違う。なんだかガッカリしながら、アルヒードは猫になった肩を落とした。
国立魔法学校に入学してから、魔法を使う際に『色』が見えるようになった。色彩図鑑で色の名前を調べようにも、図鑑では灰色じみたいつもの色のないものしか見えない。『色』の名前は分からずじまいだ。
魔法を使って攻撃し合う授業では、アルヒードは強かった。相手の魔力の色が見えるから、なんとなく魔法の発動のタイミングが分かるのだ。相手より先に魔法を撃ってしまえば、こちらの勝ちだ。アルヒードは魔法展開の素早さを重視して、日々特訓を重ねていた。
二年生になり、アルヒードは御前試合に出場することになった。ここで目立てば、国の魔法師団への入団も夢じゃない。アルヒードは益々特訓に励み、より効果的な魔法がないかと勉学に熱中した。
図書館で本を探している時に、鮮やかな色の魔力を見かけた。変身魔法の教授である。変身魔法の教授は魔力量が多いのか、いつも魔力を身にまとっている。嫌いな色じゃない。むしろ、キラキラとしていて、でもなんだか気持ちが落ち着いて、大好きな色だ。
教授は本棚の前でうろうろしてから、一冊の本を手に取った。そこで漸くアルヒードに気づいたのだろう。教授が穏やかな笑みを浮かべた。
「やぁ、アルヒード君。御前試合対策かい?」
「はい」
「君ならいいところまでいけると思うよ。お世辞じゃなくね。頑張ってね」
「はいっ!」
鮮やかな色をまとった手が、ぽんぽんと優しくアルヒードの頭を撫でた。何故だか顔が熱くなる。じんわりと、教授の魔力を感じた。
教授はあっさりと貸出カウンターへ向かっていった。アルヒードも貸出カウンターに向かい、本を借りた。
派手で高火力の魔法と地味だが堅実な魔法の本だ。この二つを上手く組み合わせたら、きっといい御前試合ができる気がする。
アルヒードは教授に撫でられた頭を撫でて、小さく口角を上げた。
御前試合はそれなりにいいところまで進んだが、第五試合で負けてしまった。それでも百人近く出場した試合で十位以内にはなれたので、まずまずの結果と言えるだろう。自分の課題も見つかったし、来年を目指してまた頑張ればいい。
御前試合が終われば、冬季休みに入る。アルヒードは寮に残る。
アルヒードは自分の家族と折り合いがよくない。両親は二つ下の妹ばかりを可愛がっており、アルヒードに興味がない。妹は自分だけが両親に愛されていると喧嘩をふっかけてくるから鬱陶しい。アルヒードは、同じ魔法使いで理解のある伯父の援助で学校に通っている。
冬季休みの寮は殆ど人がおらず、とても静かだ。
アルヒードは冬季休みに入ってから、毎日図書館に通っている。少しでも効率のいい魔法発動の手段を見つけたいのと、何故か毎日いる教授に会いたいからだ。
今日も教授は図書館の日当たりがいい椅子に座っていた。教授の鮮やかな魔力がなんだかキラキラしているように見える。
本に目を落としていた教授が、アルヒードに気づいた。
「やぁ。アルヒード君。毎日頑張るね」
「いえ。やることがないだけです」
「ふーん?……君の魔力はいつも穏やかだね」
「え?」
「まるで柔らかい風に波打つ麦穂のようだ」
「……教授も魔力の色が見えるんですか?」
「見えるよ」
「……麦穂ってどんな色なんですか?」
「ん?麦穂を見たことがない?」
「麦穂は見たことがあります。僕は色盲です。何故か魔力の色は見えるけど」
「そうか。……そうだね……暖かい実りの色だよ」
「いまいちよく分かりません」
「ふふっ。難しいな。僕は詩人ではないから。んー。僕の好きな色かな」
「そ、そうですか。教授の魔力は何色なんですか?」
「僕?緑色だよ。木の葉っぱの色。新緑の頃が一番近いかな」
「僕も教授の色が一番好きです」
「おや。ありがとう。……ふむ。アルヒード君」
「はい」
「君、暇なら僕とデートでもしてみるかい?」
「え?」
「この図書館の地下書庫にでも」
「それってデートなんですか?」
「デートだと思えば、なんだってデートさ。地下書庫はすごいよ。まだ入ったことがないだろう?特別に同行させてあげよう」
「ありがとうございます」
「勉強熱心な子は応援したくなるよね」
ふふっと笑った教授が立ち上がり、並んで地下書庫へと歩き始めた。
毎日、図書館で教授と地下書庫デートをするようになった。デートといっても、教授が読みたい本を探したり、自分が読みたい本を探して、薄暗い地下書庫の床に並んで座って、本を読むだけのことだ。だが、アルヒードは毎日が楽しかった。教授の鮮やかな色を見るのも、穏やかな教授の話し声も、よくよく見れば整っている顔立ちも、笑うと鼻の上のあたりがくしゃってなるところを見るのも、すごく嬉しくて、胸の奥がじんわりと温かくなるような気がした。
「教授は何歳なんですか?」
「ん?そろそろ三十だね」
「ご結婚は?」
「してないし、する予定もないね」
「モテそうなのに」
アルヒードがそう言うと、教授がクックッと笑って、隣に座っているアルヒードの耳元に顔を寄せた。ふわりと爽やかな香水の香りが鼻を擽り、教授の吐息がアルヒードの耳に触れた。
「僕は男しか愛せないから結婚なんてできないよ」
アルヒードはピシッと固まった。
同性しか愛せない人がいるということは知っている。でも、同性同士では結婚ができないし、『気持ち悪い』と白い目で見られるものだということも知っている。何故、教授はそんな秘密をアルヒードに教えてくれたのだろうか。
アルヒードがギギギッと壊れかけのブリキの人形のような動きで教授の方へと向くと、教授が可笑しそうに笑った。
「一応秘密にしておいてね」
「……じゃあ何で話したんですか」
「さてね。……さぁ、そろそろ今日はおしまい。明日またおいで」
「あ、はい」
教授に頭をやんわりと撫でられて、アルヒードは本を閉じて立ち上がった。
「アルヒード君」
「はい?」
「君が卒業したら、理由を教えてあげるよ」
教授が楽しそうに笑って、まるでアルヒードを抱きしめるかのように、鮮やかな緑色の魔力でアルヒードの身体を包み込んだ。
不思議な心地よさに、アルヒードがほぅと小さく息を吐くと、教授が嬉しそうに笑って、手を差し伸べてきた。アルヒードは反射的にその手を握った。
「早く大人になっておくれよ」
「大人になったら、どうする気ですか」
「それはその時のお楽しみだね」
アルヒードは教授と手を繋いで、地下書庫から出た。
寮の自室に戻り、教授と繋いだ手を眺める。教授の魔力がほんの少しだけ残っていて、鮮やかな緑色とくすんだ麦穂の色が混ざっている。
アルヒードは教授の笑顔を思い浮かべて、ぼっと顔が赤くなった。
卒業まであと一年。大人になるまであと一年。
大人になったら、きっとアルヒードに大事な人ができる。未だに手に柔らかくまとわりついている鮮やかな色が、アルヒードのものになる。そんな予感に、アルヒードは期待と照れで身悶えた。
(おしまい)
なんて言うと詩人か何かと思われそうだが、なんてことはない。僕は基本的に色盲で、魔力の色だけを認識することができるという変わった体質をしているだけだ。普段は皆魔力を体内におさめているから、見えることはない。
ただ、その人だけは、鮮やかな色の魔力を身にまとっていた。何色かなんて、生まれてこの方『色』とは無縁のアルヒードには分からない。国立魔法学校に入学して、初めてあんな鮮やかな『色』を見た。
色の持ち主は、変身魔法の教授らしい。実際、鮮やかな色の魔力を身にまとったかと思えば、次の瞬間には小さな猫になっていた。
小さな猫の姿で器用に喋り、講義の続きが始まった。教室のあちらこちらで『色』が見えるようになる。チカチカする視界に目頭を押さえてから、アルヒードも習ったばかりの呪文を唱えて魔力を操り、猫に変身した。特に理由はない。ただ、教授の真似っこがしたかっただけだ。
ふわりと見えた自分の魔力はくすんでいて、多分教授の色とは全然違う。なんだかガッカリしながら、アルヒードは猫になった肩を落とした。
国立魔法学校に入学してから、魔法を使う際に『色』が見えるようになった。色彩図鑑で色の名前を調べようにも、図鑑では灰色じみたいつもの色のないものしか見えない。『色』の名前は分からずじまいだ。
魔法を使って攻撃し合う授業では、アルヒードは強かった。相手の魔力の色が見えるから、なんとなく魔法の発動のタイミングが分かるのだ。相手より先に魔法を撃ってしまえば、こちらの勝ちだ。アルヒードは魔法展開の素早さを重視して、日々特訓を重ねていた。
二年生になり、アルヒードは御前試合に出場することになった。ここで目立てば、国の魔法師団への入団も夢じゃない。アルヒードは益々特訓に励み、より効果的な魔法がないかと勉学に熱中した。
図書館で本を探している時に、鮮やかな色の魔力を見かけた。変身魔法の教授である。変身魔法の教授は魔力量が多いのか、いつも魔力を身にまとっている。嫌いな色じゃない。むしろ、キラキラとしていて、でもなんだか気持ちが落ち着いて、大好きな色だ。
教授は本棚の前でうろうろしてから、一冊の本を手に取った。そこで漸くアルヒードに気づいたのだろう。教授が穏やかな笑みを浮かべた。
「やぁ、アルヒード君。御前試合対策かい?」
「はい」
「君ならいいところまでいけると思うよ。お世辞じゃなくね。頑張ってね」
「はいっ!」
鮮やかな色をまとった手が、ぽんぽんと優しくアルヒードの頭を撫でた。何故だか顔が熱くなる。じんわりと、教授の魔力を感じた。
教授はあっさりと貸出カウンターへ向かっていった。アルヒードも貸出カウンターに向かい、本を借りた。
派手で高火力の魔法と地味だが堅実な魔法の本だ。この二つを上手く組み合わせたら、きっといい御前試合ができる気がする。
アルヒードは教授に撫でられた頭を撫でて、小さく口角を上げた。
御前試合はそれなりにいいところまで進んだが、第五試合で負けてしまった。それでも百人近く出場した試合で十位以内にはなれたので、まずまずの結果と言えるだろう。自分の課題も見つかったし、来年を目指してまた頑張ればいい。
御前試合が終われば、冬季休みに入る。アルヒードは寮に残る。
アルヒードは自分の家族と折り合いがよくない。両親は二つ下の妹ばかりを可愛がっており、アルヒードに興味がない。妹は自分だけが両親に愛されていると喧嘩をふっかけてくるから鬱陶しい。アルヒードは、同じ魔法使いで理解のある伯父の援助で学校に通っている。
冬季休みの寮は殆ど人がおらず、とても静かだ。
アルヒードは冬季休みに入ってから、毎日図書館に通っている。少しでも効率のいい魔法発動の手段を見つけたいのと、何故か毎日いる教授に会いたいからだ。
今日も教授は図書館の日当たりがいい椅子に座っていた。教授の鮮やかな魔力がなんだかキラキラしているように見える。
本に目を落としていた教授が、アルヒードに気づいた。
「やぁ。アルヒード君。毎日頑張るね」
「いえ。やることがないだけです」
「ふーん?……君の魔力はいつも穏やかだね」
「え?」
「まるで柔らかい風に波打つ麦穂のようだ」
「……教授も魔力の色が見えるんですか?」
「見えるよ」
「……麦穂ってどんな色なんですか?」
「ん?麦穂を見たことがない?」
「麦穂は見たことがあります。僕は色盲です。何故か魔力の色は見えるけど」
「そうか。……そうだね……暖かい実りの色だよ」
「いまいちよく分かりません」
「ふふっ。難しいな。僕は詩人ではないから。んー。僕の好きな色かな」
「そ、そうですか。教授の魔力は何色なんですか?」
「僕?緑色だよ。木の葉っぱの色。新緑の頃が一番近いかな」
「僕も教授の色が一番好きです」
「おや。ありがとう。……ふむ。アルヒード君」
「はい」
「君、暇なら僕とデートでもしてみるかい?」
「え?」
「この図書館の地下書庫にでも」
「それってデートなんですか?」
「デートだと思えば、なんだってデートさ。地下書庫はすごいよ。まだ入ったことがないだろう?特別に同行させてあげよう」
「ありがとうございます」
「勉強熱心な子は応援したくなるよね」
ふふっと笑った教授が立ち上がり、並んで地下書庫へと歩き始めた。
毎日、図書館で教授と地下書庫デートをするようになった。デートといっても、教授が読みたい本を探したり、自分が読みたい本を探して、薄暗い地下書庫の床に並んで座って、本を読むだけのことだ。だが、アルヒードは毎日が楽しかった。教授の鮮やかな色を見るのも、穏やかな教授の話し声も、よくよく見れば整っている顔立ちも、笑うと鼻の上のあたりがくしゃってなるところを見るのも、すごく嬉しくて、胸の奥がじんわりと温かくなるような気がした。
「教授は何歳なんですか?」
「ん?そろそろ三十だね」
「ご結婚は?」
「してないし、する予定もないね」
「モテそうなのに」
アルヒードがそう言うと、教授がクックッと笑って、隣に座っているアルヒードの耳元に顔を寄せた。ふわりと爽やかな香水の香りが鼻を擽り、教授の吐息がアルヒードの耳に触れた。
「僕は男しか愛せないから結婚なんてできないよ」
アルヒードはピシッと固まった。
同性しか愛せない人がいるということは知っている。でも、同性同士では結婚ができないし、『気持ち悪い』と白い目で見られるものだということも知っている。何故、教授はそんな秘密をアルヒードに教えてくれたのだろうか。
アルヒードがギギギッと壊れかけのブリキの人形のような動きで教授の方へと向くと、教授が可笑しそうに笑った。
「一応秘密にしておいてね」
「……じゃあ何で話したんですか」
「さてね。……さぁ、そろそろ今日はおしまい。明日またおいで」
「あ、はい」
教授に頭をやんわりと撫でられて、アルヒードは本を閉じて立ち上がった。
「アルヒード君」
「はい?」
「君が卒業したら、理由を教えてあげるよ」
教授が楽しそうに笑って、まるでアルヒードを抱きしめるかのように、鮮やかな緑色の魔力でアルヒードの身体を包み込んだ。
不思議な心地よさに、アルヒードがほぅと小さく息を吐くと、教授が嬉しそうに笑って、手を差し伸べてきた。アルヒードは反射的にその手を握った。
「早く大人になっておくれよ」
「大人になったら、どうする気ですか」
「それはその時のお楽しみだね」
アルヒードは教授と手を繋いで、地下書庫から出た。
寮の自室に戻り、教授と繋いだ手を眺める。教授の魔力がほんの少しだけ残っていて、鮮やかな緑色とくすんだ麦穂の色が混ざっている。
アルヒードは教授の笑顔を思い浮かべて、ぼっと顔が赤くなった。
卒業まであと一年。大人になるまであと一年。
大人になったら、きっとアルヒードに大事な人ができる。未だに手に柔らかくまとわりついている鮮やかな色が、アルヒードのものになる。そんな予感に、アルヒードは期待と照れで身悶えた。
(おしまい)
10
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
出戻り王子が幸せになるまで
あきたいぬ大好き(深凪雪花)
BL
初恋の相手と政略結婚した主人公セフィラだが、相手には愛人ながら本命がいたことを知る。追及した結果、離縁されることになり、母国に出戻ることに。けれど、バツイチになったせいか父王に厄介払いされ、後宮から追い出されてしまう。王都の下町で暮らし始めるが、ふと訪れた先の母校で幼馴染であるフレンシスと再会。事情を話すと、突然求婚される。
一途な幼馴染×強がり出戻り王子のお話です。
※他サイトにも掲載しております。
狂わせたのは君なのに
一寸光陰
BL
ガベラは10歳の時に前世の記憶を思い出した。ここはゲームの世界で自分は悪役令息だということを。ゲームではガベラは主人公ランを悪漢を雇って襲わせ、そして断罪される。しかし、ガベラはそんなこと望んでいないし、罰せられるのも嫌である。なんとかしてこの運命を変えたい。その行動が彼を狂わすことになるとは知らずに。
完結保証
番外編あり
もう一度君に会えたなら、愛してると言わせてくれるだろうか
まんまる
BL
王太子であるテオバルトは、婚約者の公爵家三男のリアンを蔑ろにして、男爵令嬢のミランジュと常に行動を共にしている。
そんな時、ミランジュがリアンの差し金で酷い目にあったと泣きついて来た。
テオバルトはリアンの弁解も聞かず、一方的に責めてしまう。
そしてその日の夜、テオバルトの元に訃報が届く。
大人になりきれない王太子テオバルト×無口で一途な公爵家三男リアン
ハッピーエンドかどうかは読んでからのお楽しみという事で。
テオバルドとリアンの息子の第一王子のお話を《もう一度君に会えたなら~2》として上げました。
※画像は男の子メーカーpicrewさんよりお借りしました。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
寂しいを分け与えた
こじらせた処女
BL
いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。
昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。
オメガの復讐
riiko
BL
幸せな結婚式、二人のこれからを祝福するかのように参列者からは祝いの声。
しかしこの結婚式にはとてつもない野望が隠されていた。
とっても短いお話ですが、物語お楽しみいただけたら幸いです☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる