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13:新しい暮らし
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大きな窓の外に美しい海が見える金持ち向けの喫茶店。その広い店内の隅っこで、ビオンダは、窓を背景にした旅行者の家族を手早く描いた。描き上がった下絵を見せれば、幼い女の子が『わぁ!』と歓声を上げ、嬉しそうに笑った。父親も満足そうに頷き、報酬の半分の額の金と宿泊している宿屋の名前を記した紙を渡してきた。ビオンダはそれらを受け取り、納期を聞いて、楽しそうに喫茶店から出ていく家族を見送った。納期は4日後だ。急いで自宅に帰って絵を仕上げないといけない。ビオンダは、近寄ってきた黒いエプロンを着けたマルチェロに声をかけた。
「納期は4日後だ。今から帰って絵を描く」
「分かった。夕方には帰る。水分はちゃんと取ってくれよ」
「あぁ」
ビオンダは手早く帰り支度をして、足早に喫茶店を出た。
カリム島に来て、1ヶ月が経つ。ビオンダとマルチェロは、護衛に雇ったダラスの親戚が経営している金持ち向けの喫茶店で働いている。ビオンダは絵師として、マルチェロは給仕として雇われた。ダラスに紹介してもらった喫茶店は、美しい海がよく見えるちょっとした丘の上にあり、以前から、旅の思い出にと、旅行者の絵を描く絵師を雇っていた。これが、中々に評判がいいらしく、元々雇っていた絵師だけでは仕事が回らなくってきたところだったので、ビオンダはタイミングよく絵師として雇われた。マルチェロは、ビオンダの仕事の面接にくっついてきて、その場で喫茶店の店主がマルチェロを気に入り、給仕として雇われることが決まった。特に、ここ半月程、美しい給仕がいる喫茶店だと街で噂になっているらしく、多くの客が喫茶店を訪れ、売り上げが伸びているらしい。まだ、ほんの何人かだが、マルチェロと一緒に絵を描いて欲しいと頼まれることもあった。全部女性客である。万が一のことがある為、全て断っている。マルチェロは、旅の間はずっと描いていたそばかすと火傷の痕を描かなくなり、美しい色気のある素顔で生活している。最初のうちは、慣れない給仕の仕事に四苦八苦していたが、最近は慣れてきたのか、マルチェロが穏やかで自然な顔で笑うようになってきた。
ビオンダは住み始めて間がない小さな古い一軒家に帰り着くと、アトリエにしている部屋に入り、黙々と絵を描き始めた。
無心で手を動かしていると、コンコンッと控えめなノックの音が聞こえた。手を止めてドアの方を見れば、マルチェロが顔を覗かせていた。
「飯出来た」
「手を洗ってから行く」
「今夜は自信作だから、早くな」
「ん」
ビオンダは手早く道具を片付けると、アトリエにしている部屋を出て、脱衣所にある洗面台に向かった。居間に行けば、食卓にしているテーブルの上に、美味そうな匂いがしている料理が並んでいた。マルチェロと向かい合って椅子に座えば、マルチェロがどこか褒めて欲しそうにそわそわしていた。
「今日は魚介類のトマト煮込み。前の料理教室で習ったやつ。ちゃんと上手く出来てる筈だぜ」
「いい匂いがする」
「おかわりもある」
「ん……うめぇ」
「そ、そうか!」
ビオンダが一口食べて、素直にそう言うと、マルチェロが嬉しそうにパァッと顔を輝かせた。本当に素直に美味い。魚介類の旨みと爽やかなトマトの酸味がいい感じに合わさって、口の中が幸せでいっぱいになる。がつがつと食べるビオンダをチラチラ見ながら、マルチェロも上機嫌で食べ始めた。軽めの辛口のワインともよく合う。ニンニクをバターと一緒に擦りこんで焼いたというパンも美味い。マルチェロは、10日ほど前から、数日おきに街で行われている料理教室に通い始めた。王都では、魚介類を食べる機会は本当に少なかった。カリム島は魚介類が多く出回っていて、肉よりも安く買える。マルチェロが魚介類を使った料理を作れるようになりたいと職場でもらしたら、同僚の中年の女が、料理教室のことを教えてくれたらしい。
2人で一緒に暮らし始めて、家事は殆どマルチェロがしている。ビオンダは納期に追われていることが殆どだし、そもそも家事なんてまともにできない。料理は、子供の頃は母親の手伝いをしていたので、野菜の皮むきくらいはできるが、それだけだ。掃除は面倒だからしたくない。洗濯も、別に何日同じシーツを使おうが気にならないし、なんなら服も、外に出ないのであれば、同じものを着続ける。そんなビオンダに呆れてか、マルチェロが率先して家事をし始めた。毎日三食食べさせられて、毎日風呂に入り、毎日寝ている。絵を描く時間が減っているが、不思議と身体の調子はいい。それをマルチェロに言うと、『まともな人間の生活をしているからだ』と呆れた顔をされた。
夕食後に順番に風呂に入り、マルチェロが寝る時間と決めた時間まで絵の続きを描く。ここでも納期が短いものが圧倒的に多いが、それでも今のところはなんとかなっている。同僚になる絵師から、『おたくは恐ろしく手が速い』と言われた。本来なら、もっと時間がかかるものなのだそうだ。早く絵が仕上がるからと、次から次へと仕事が舞い込んでくる。ありがたい話だが、少しは休む日も欲しい。今回の納期は4日後だ。2日で仕上げれば、1日まるっと休みにできる。観光地に来たのに、観光なんてする余裕も無かった。マルチェロさえよければ、1日近場を観光してみてもいいかもしれない。
ビオンダは気合を入れて、マルチェロに呼ばれるまで、集中して絵を描いた。
寝る時はいつもマルチェロと一緒に寝ている。旅をしていた頃からの習慣が続いている。旅をしている間、マルチェロはずっと怯えていた。ビオンダがマルチェロを抱きしめて、背中を擦りながら『大丈夫だ』と囁かないと、寝付けないくらいだった。今は、普通に寝られるようになったが、それでも数日に一度は、ふいに不安に襲われるようで、どこか怯えた目をする。そんな時は、ビオンダはマルチェロを抱きしめて、背中を優しく擦って、耳元で『大丈夫だ』と囁く。『ここには怖いものなどない』と。たまに不安定になるが、マルチェロはカリム島に来て、いい顔で笑うことが増えた。
今夜もマルチェロと一緒にベッドに上がって、くっついて眠る。カリム島は観光地であるだけでなく、魔導具や魔導製品作りが盛んである。そのお陰で、王都よりもずっと安くで便利な魔導製品が買える。魔導洗濯機はマルチェロが真っ先に買ったし、今も魔導扇風機をつけているので、それなりに快適に過ごせている。もう少し金が貯まれば、空調設備を家につける予定だ。
マルチェロと毎日、その日あったことやちょっと先の話をしている。穏やかで、なんとも満ち足りた生活を送っている。
だが、セックスはしていない。旅に出て以降、一度もしていない。旅の最中はそんな余裕が無かったし、カリム島に住み始めてからも、一緒に寝ても、マルチェロは何もしない。ビオンダから誘おうかとも思ったことがあるのだが、マルチェロがビオンダに欲情するのか、時間が経つにつれ自信が無くなってきて、誘えないでいる。そもそも、王都でしていたセックスは、単なるマルチェロの気紛れだったり、仕事の報酬だった。こうして穏やかな普通の生活ができている今、マルチェロがビオンダとセックスをする理由がない。
ビオンダは穏やかな寝息を立てているマルチェロの美しい寝顔をぼんやり眺めながら、小さく溜め息を吐いた。マルチェロとセックスがしたい。慣れない環境と仕事を頑張っているマルチェロを、甘やかしてやりたいような気がする。ビオンダは名器らしい。マルチェロは、ビオンダとセックスする時、いつも気持ちよさそうにしていた。マルチェロを気持ちよくさせてあげたい。自分自身も気持ちよくなりたい。マルチェロと愛し合いたい。ビオンダは自然とそう思うようになっていた。マルチェロを愛して、マルチェロに愛されたら、きっともっと幸せになれる。ビオンダはマルチェロを王都から連れ出す時、腹を括った。マルチェロを生かして、怯えずに暮らさせてやると。どうせなら、もっと欲を出して、マルチェロを幸せにしてやりたい。ビオンダなんかには大それた夢なのかもしれないが、叶えたいと心底思う夢だ。
ビオンダは眠るマルチェロの温かい手を握って、静かに目を閉じ、自分のこの思いがなんなのか自問自答しながら、穏やかな眠りに落ちた。
「納期は4日後だ。今から帰って絵を描く」
「分かった。夕方には帰る。水分はちゃんと取ってくれよ」
「あぁ」
ビオンダは手早く帰り支度をして、足早に喫茶店を出た。
カリム島に来て、1ヶ月が経つ。ビオンダとマルチェロは、護衛に雇ったダラスの親戚が経営している金持ち向けの喫茶店で働いている。ビオンダは絵師として、マルチェロは給仕として雇われた。ダラスに紹介してもらった喫茶店は、美しい海がよく見えるちょっとした丘の上にあり、以前から、旅の思い出にと、旅行者の絵を描く絵師を雇っていた。これが、中々に評判がいいらしく、元々雇っていた絵師だけでは仕事が回らなくってきたところだったので、ビオンダはタイミングよく絵師として雇われた。マルチェロは、ビオンダの仕事の面接にくっついてきて、その場で喫茶店の店主がマルチェロを気に入り、給仕として雇われることが決まった。特に、ここ半月程、美しい給仕がいる喫茶店だと街で噂になっているらしく、多くの客が喫茶店を訪れ、売り上げが伸びているらしい。まだ、ほんの何人かだが、マルチェロと一緒に絵を描いて欲しいと頼まれることもあった。全部女性客である。万が一のことがある為、全て断っている。マルチェロは、旅の間はずっと描いていたそばかすと火傷の痕を描かなくなり、美しい色気のある素顔で生活している。最初のうちは、慣れない給仕の仕事に四苦八苦していたが、最近は慣れてきたのか、マルチェロが穏やかで自然な顔で笑うようになってきた。
ビオンダは住み始めて間がない小さな古い一軒家に帰り着くと、アトリエにしている部屋に入り、黙々と絵を描き始めた。
無心で手を動かしていると、コンコンッと控えめなノックの音が聞こえた。手を止めてドアの方を見れば、マルチェロが顔を覗かせていた。
「飯出来た」
「手を洗ってから行く」
「今夜は自信作だから、早くな」
「ん」
ビオンダは手早く道具を片付けると、アトリエにしている部屋を出て、脱衣所にある洗面台に向かった。居間に行けば、食卓にしているテーブルの上に、美味そうな匂いがしている料理が並んでいた。マルチェロと向かい合って椅子に座えば、マルチェロがどこか褒めて欲しそうにそわそわしていた。
「今日は魚介類のトマト煮込み。前の料理教室で習ったやつ。ちゃんと上手く出来てる筈だぜ」
「いい匂いがする」
「おかわりもある」
「ん……うめぇ」
「そ、そうか!」
ビオンダが一口食べて、素直にそう言うと、マルチェロが嬉しそうにパァッと顔を輝かせた。本当に素直に美味い。魚介類の旨みと爽やかなトマトの酸味がいい感じに合わさって、口の中が幸せでいっぱいになる。がつがつと食べるビオンダをチラチラ見ながら、マルチェロも上機嫌で食べ始めた。軽めの辛口のワインともよく合う。ニンニクをバターと一緒に擦りこんで焼いたというパンも美味い。マルチェロは、10日ほど前から、数日おきに街で行われている料理教室に通い始めた。王都では、魚介類を食べる機会は本当に少なかった。カリム島は魚介類が多く出回っていて、肉よりも安く買える。マルチェロが魚介類を使った料理を作れるようになりたいと職場でもらしたら、同僚の中年の女が、料理教室のことを教えてくれたらしい。
2人で一緒に暮らし始めて、家事は殆どマルチェロがしている。ビオンダは納期に追われていることが殆どだし、そもそも家事なんてまともにできない。料理は、子供の頃は母親の手伝いをしていたので、野菜の皮むきくらいはできるが、それだけだ。掃除は面倒だからしたくない。洗濯も、別に何日同じシーツを使おうが気にならないし、なんなら服も、外に出ないのであれば、同じものを着続ける。そんなビオンダに呆れてか、マルチェロが率先して家事をし始めた。毎日三食食べさせられて、毎日風呂に入り、毎日寝ている。絵を描く時間が減っているが、不思議と身体の調子はいい。それをマルチェロに言うと、『まともな人間の生活をしているからだ』と呆れた顔をされた。
夕食後に順番に風呂に入り、マルチェロが寝る時間と決めた時間まで絵の続きを描く。ここでも納期が短いものが圧倒的に多いが、それでも今のところはなんとかなっている。同僚になる絵師から、『おたくは恐ろしく手が速い』と言われた。本来なら、もっと時間がかかるものなのだそうだ。早く絵が仕上がるからと、次から次へと仕事が舞い込んでくる。ありがたい話だが、少しは休む日も欲しい。今回の納期は4日後だ。2日で仕上げれば、1日まるっと休みにできる。観光地に来たのに、観光なんてする余裕も無かった。マルチェロさえよければ、1日近場を観光してみてもいいかもしれない。
ビオンダは気合を入れて、マルチェロに呼ばれるまで、集中して絵を描いた。
寝る時はいつもマルチェロと一緒に寝ている。旅をしていた頃からの習慣が続いている。旅をしている間、マルチェロはずっと怯えていた。ビオンダがマルチェロを抱きしめて、背中を擦りながら『大丈夫だ』と囁かないと、寝付けないくらいだった。今は、普通に寝られるようになったが、それでも数日に一度は、ふいに不安に襲われるようで、どこか怯えた目をする。そんな時は、ビオンダはマルチェロを抱きしめて、背中を優しく擦って、耳元で『大丈夫だ』と囁く。『ここには怖いものなどない』と。たまに不安定になるが、マルチェロはカリム島に来て、いい顔で笑うことが増えた。
今夜もマルチェロと一緒にベッドに上がって、くっついて眠る。カリム島は観光地であるだけでなく、魔導具や魔導製品作りが盛んである。そのお陰で、王都よりもずっと安くで便利な魔導製品が買える。魔導洗濯機はマルチェロが真っ先に買ったし、今も魔導扇風機をつけているので、それなりに快適に過ごせている。もう少し金が貯まれば、空調設備を家につける予定だ。
マルチェロと毎日、その日あったことやちょっと先の話をしている。穏やかで、なんとも満ち足りた生活を送っている。
だが、セックスはしていない。旅に出て以降、一度もしていない。旅の最中はそんな余裕が無かったし、カリム島に住み始めてからも、一緒に寝ても、マルチェロは何もしない。ビオンダから誘おうかとも思ったことがあるのだが、マルチェロがビオンダに欲情するのか、時間が経つにつれ自信が無くなってきて、誘えないでいる。そもそも、王都でしていたセックスは、単なるマルチェロの気紛れだったり、仕事の報酬だった。こうして穏やかな普通の生活ができている今、マルチェロがビオンダとセックスをする理由がない。
ビオンダは穏やかな寝息を立てているマルチェロの美しい寝顔をぼんやり眺めながら、小さく溜め息を吐いた。マルチェロとセックスがしたい。慣れない環境と仕事を頑張っているマルチェロを、甘やかしてやりたいような気がする。ビオンダは名器らしい。マルチェロは、ビオンダとセックスする時、いつも気持ちよさそうにしていた。マルチェロを気持ちよくさせてあげたい。自分自身も気持ちよくなりたい。マルチェロと愛し合いたい。ビオンダは自然とそう思うようになっていた。マルチェロを愛して、マルチェロに愛されたら、きっともっと幸せになれる。ビオンダはマルチェロを王都から連れ出す時、腹を括った。マルチェロを生かして、怯えずに暮らさせてやると。どうせなら、もっと欲を出して、マルチェロを幸せにしてやりたい。ビオンダなんかには大それた夢なのかもしれないが、叶えたいと心底思う夢だ。
ビオンダは眠るマルチェロの温かい手を握って、静かに目を閉じ、自分のこの思いがなんなのか自問自答しながら、穏やかな眠りに落ちた。
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