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エヴァンジェリン・ラナ・ゲッテンシュミット
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婚約破棄を突き付けられたのは、お昼の食堂でだったわ。
厳しい顔をしているセドリック様――覚悟していた筈なのに何故かしら――哀しいわ……。
けれど、王城とか学園の卒業式の舞踏会じゃなくて良かったと言うべきかしら……。何で悪役令嬢は公衆の面前で婚約を破棄されるのかしらね?
婚約ってお家も関係してるんだから、どちらかのお家のお邸で話合うので良く無いかしら??それとも悪役令嬢である私は、公衆の面前で恥ずかしい思いをさせて、完膚なきまでに叩き潰す必要があるとまで思われてるの??
――何もして無いのだけど。
そうなのよね――世の悪役令嬢達がどうだったかは知らないけれど、私は婚約破棄の理由に述べられているような事を一切してないのよ。変よね?
何故か分からないのだけど、私がマリ―ロッテを苛めた事になってるみたい。正直言って、ヒロイン顔とトラブルなんて起こしたくないから近寄ったりしていないんだけど……。残念ながらそれを証明できるお友達とかいないのよ。この状況で、私の無実を証明するのって『悪魔の証明』にしかならないのよね。
ツラツラと述べられている罪状は、教科書を破いたとか――従妹の彼女のお家の家格が低いから馬鹿にしただとか、突き飛ばしたとか色々よ?
靴に画びょうを入れるとか、先端恐怖症の私には無理なんだけど……鋭く尖って無ければ大丈夫なのよ??だけど画びょうは無理だと思うわ、多分気が遠くなるわね。
あ!実演してみれば良いかしら?画びょうを目の前で持てば――……ダメね……。演技だと思われる気がするわ。
最終的に階段から突き落とされたって――良く無事だったわね、マリ―ロッテ。
――他の方にされたんじゃ無いのかしら?
実際に破られた教科書が目の前に証拠の一つとして出されているから、誰かがこんな事をしたって事でしょう??
マリ―ロッテは哀しそうにしているし……。
一時期は、危ないなぁと心配したのよね……。だってマリ―ロッテ――セドリック様や他の有力貴族の御子息達と親しげだったんですもの……。
けど、周囲の反応は微笑ましく見守るような雰囲気で……。これがヒロイン顔の威力なのか――と、何とも言えない気持ちになった記憶があるわ。
その御子息たちも、私からマリ―ロッテを守るように立っている訳だけれど……。
私じゃ無くて、他の人の可能性があるって教えてあげたいけれど、言っても信じて貰えないんだろうな。
もうどうでもいいから、婚約破棄するだけじゃダメなのかしら。
けど、おかしいのよね。誰かがやった事が悪役令嬢の効果で私の所為にされてると思ったんだけど……。マリ―ロッテがね、『私』に突き落とされたって言うのよ。
私にそっくりな人なんて、この学園にはいないハズなんだけど……。どうしてそんな誤解したりするのかしら??
良く分からないわ。そう思った時だった――セドリック様が完璧な証拠があるのだと言うのよ。
小さな黒い箱が出されたわ。あれって確か最近認可された魔道具?だったかしら……。そうそう、確か動く絵が見れるとか何とか??絵が動いてるのが見れた所で、何の証拠になるのかが分からないのだけど……。
私はセドリック様がその黒い箱を、食堂の白い壁に向けるのを見ていたわ。
――いったいどんな証拠なのかしら……動く絵が見られるなんて貴重な状況よね?
私はそんな事を思いながら、壁を見ていたわ。
周囲からヒソヒソと「やっぱり」だとか「悪役令嬢だものね――」とか言われていたけれど、正直今はあまり気にもならなかったの。だって、こんなに珍しいもの滅多に見られるものじゃないもの。
そんな事を思っていた数分後――私はポカンと口を開けて立ちすくんでいたわ――少し前の自分の好奇心を後悔したのは、我に返ってから――。けど、我に返るのは『動く絵』を殆ど見終わった後だったのよ――だって、あんなショックな事――立ったまま意識を飛ばしてしまったって仕方がないと思うわ?!!!
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ポチポチ修正しながらの更新です。次の話から3人称になりますm(_ _)m
厳しい顔をしているセドリック様――覚悟していた筈なのに何故かしら――哀しいわ……。
けれど、王城とか学園の卒業式の舞踏会じゃなくて良かったと言うべきかしら……。何で悪役令嬢は公衆の面前で婚約を破棄されるのかしらね?
婚約ってお家も関係してるんだから、どちらかのお家のお邸で話合うので良く無いかしら??それとも悪役令嬢である私は、公衆の面前で恥ずかしい思いをさせて、完膚なきまでに叩き潰す必要があるとまで思われてるの??
――何もして無いのだけど。
そうなのよね――世の悪役令嬢達がどうだったかは知らないけれど、私は婚約破棄の理由に述べられているような事を一切してないのよ。変よね?
何故か分からないのだけど、私がマリ―ロッテを苛めた事になってるみたい。正直言って、ヒロイン顔とトラブルなんて起こしたくないから近寄ったりしていないんだけど……。残念ながらそれを証明できるお友達とかいないのよ。この状況で、私の無実を証明するのって『悪魔の証明』にしかならないのよね。
ツラツラと述べられている罪状は、教科書を破いたとか――従妹の彼女のお家の家格が低いから馬鹿にしただとか、突き飛ばしたとか色々よ?
靴に画びょうを入れるとか、先端恐怖症の私には無理なんだけど……鋭く尖って無ければ大丈夫なのよ??だけど画びょうは無理だと思うわ、多分気が遠くなるわね。
あ!実演してみれば良いかしら?画びょうを目の前で持てば――……ダメね……。演技だと思われる気がするわ。
最終的に階段から突き落とされたって――良く無事だったわね、マリ―ロッテ。
――他の方にされたんじゃ無いのかしら?
実際に破られた教科書が目の前に証拠の一つとして出されているから、誰かがこんな事をしたって事でしょう??
マリ―ロッテは哀しそうにしているし……。
一時期は、危ないなぁと心配したのよね……。だってマリ―ロッテ――セドリック様や他の有力貴族の御子息達と親しげだったんですもの……。
けど、周囲の反応は微笑ましく見守るような雰囲気で……。これがヒロイン顔の威力なのか――と、何とも言えない気持ちになった記憶があるわ。
その御子息たちも、私からマリ―ロッテを守るように立っている訳だけれど……。
私じゃ無くて、他の人の可能性があるって教えてあげたいけれど、言っても信じて貰えないんだろうな。
もうどうでもいいから、婚約破棄するだけじゃダメなのかしら。
けど、おかしいのよね。誰かがやった事が悪役令嬢の効果で私の所為にされてると思ったんだけど……。マリ―ロッテがね、『私』に突き落とされたって言うのよ。
私にそっくりな人なんて、この学園にはいないハズなんだけど……。どうしてそんな誤解したりするのかしら??
良く分からないわ。そう思った時だった――セドリック様が完璧な証拠があるのだと言うのよ。
小さな黒い箱が出されたわ。あれって確か最近認可された魔道具?だったかしら……。そうそう、確か動く絵が見れるとか何とか??絵が動いてるのが見れた所で、何の証拠になるのかが分からないのだけど……。
私はセドリック様がその黒い箱を、食堂の白い壁に向けるのを見ていたわ。
――いったいどんな証拠なのかしら……動く絵が見られるなんて貴重な状況よね?
私はそんな事を思いながら、壁を見ていたわ。
周囲からヒソヒソと「やっぱり」だとか「悪役令嬢だものね――」とか言われていたけれど、正直今はあまり気にもならなかったの。だって、こんなに珍しいもの滅多に見られるものじゃないもの。
そんな事を思っていた数分後――私はポカンと口を開けて立ちすくんでいたわ――少し前の自分の好奇心を後悔したのは、我に返ってから――。けど、我に返るのは『動く絵』を殆ど見終わった後だったのよ――だって、あんなショックな事――立ったまま意識を飛ばしてしまったって仕方がないと思うわ?!!!
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